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思いつくままに

自分が観た映画や、読んだ本の感想をちょこちょこ残していきます。

【BOOK】チーム・バチスタの栄光(上・下)

2008-05-26 23:54:07 | BOOK
■著者:海堂尊

■発行:宝島社

■価格:上下各 476円+税

■感想など:
面白かった!

映画のほうは既に観ていたので、大まかなストーリーも犯人も手口
すらも知っている状態で読んだんだけど、それでも面白かった。

映画を先に見てたから、登場人物のイメージはみんな映画の役者さん
達で、手術室とかもかなりイメージしやすかった。当然、田口と白鳥
は別だけど。映画→小説というパターンは結構ありかも!

白鳥のキャラクターが強烈で面白かった!こんなにアクの強いキャラ
は最近読んだ小説の中ではいなかったと思う。非常に気に入りました。
でも、友達にはしたくないな(笑)

医学用語は難しくて当然のことながらあんまりよくわからなかったけど、
それよりも、アクティブ・フェーズとかパッシブ・フェーズという単語の
方が印象に残ったなあ。

他の作品も読んでみたくなった。早く文庫化しないかな。

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599)
海堂 尊
宝島社

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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫 (600))
海堂 尊
宝島社

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【BOOK】流星の絆

2008-05-20 00:45:31 | BOOK
■著者:東野圭吾

■発行:講談社

■価格:1,700円(税込)

■感想など:
すんごく面白かったというほどではないんだけど、やはりさすがと言うべきか、
それなりに引き込まれて、結構サクサク読めた。本についている帯に最初っ
から中盤の大き目の出来事が載ってしまっていたので、個人的には中盤は
ちょっとだれてしまったかな。

そして、犯人の種明かしの場面では、自分にとってあまりに意外だったため、
驚きとか、「そうだったのか!」という感動があまり沸いてこなかった。だって、
あの人が犯人だなんて。

それでも、最後は見事にしてやられた。まったく油断してた。なんとなく、「秘密」
のラストに似た感じの終わり方で、持ってかれた...。

流星の絆
東野 圭吾
講談社

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【BOOK】追伸

2008-04-15 22:42:20 | BOOK
■著者:真保裕一

■発行:文藝春秋

■価格:1,429円+税

■感想など
その手紙、便箋何枚?

本文全編に渡って手紙のやりとりだけで構成されるという、異色の作品。
単身赴任でギリシャに赴いている山上悟と、その妻で彼との別れを考えている奈美子
の間での手紙のやりとりで始まる。

手紙とはいっても一つ一つが非常に長く、読んでいるうちにこれは手紙だという意識は
なくなってくる。手紙の内容も相手に対する自分の気持ちなどを語りかける普通の手紙
と違い、それに絡めた形で誰かに語りかけるような雰囲気でそれぞれの近況がそれこ
そ小説のように綴られている。確かにこうすれば小説としても違和感なく読めるけど、
逆にあまり手紙という印象が感じられなくなる。

中盤では、奈美子が過去に交わされた祖父と祖母(奈美子は祖母によく似ている)の
手紙を見つけ、話は彼らの手紙の内容に変わる。この祖母は若くして亡くなっているの
だが、衝撃的な過去を持っており、その手紙のやりとりの中にその真実がしたためられ
ており、奈美子はそれを読んで真実を知ることになった。

その隠された真実は奈美子が聞いていたものと異なり、祖母の潔白が示されており、
また祖父の祖母に対する深い愛情が見て取れるのだが、一番のクライマックスである
この部分でそれほど小説にのめりこめなかった。手紙のやりとりでの展開、ということも
あり、ちょっと間延びしてしまった感があったのかもしれない。

追伸
真保 裕一
文藝春秋

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【BOOK】笑う警官

2008-03-31 23:17:21 | BOOK
■著者:佐々木譲

■発行:ハルキ文庫

■価格:686円+税

■感想など:
警察内部ってほんとにこんなに怖いんだろうか...。

あるアパートで若い女性の死体が発見された。その女性は婦人警官で、しかも
発見されたアパートは北海道警察がアジトとして使用していたものだった。本部
は彼女と交際しているとされる津久井という警官を犯人と断定し、部内手配とし
て行方を探し始める。くしくもその警官は以前一大不祥事を起こした警部の部下
であったゆえに、かねてから行動を監視されており、今回の件で射殺命令まで
出されていた。

この警官、翌日に市議会員の前で警察内部の裏金作りに関する証言を求められ
ていたこともあり、それを阻止する目論見も含めての射殺命令なわけだけど、この
話にどの程度リアリティがあるかは不明だとして、これじゃまるで暴力団と一緒。

そんな中、佐伯という刑事に津久井本人から電話があり、自分はやってないと言う。
佐伯は以前、彼と共に生死をかけた捜査をしたことがあり、彼を信じ、周りには内緒
で極秘に調査を始める。調査は順調に進むかと思いきや、どうも警察本体に佐伯
たちの動きが読まれている可能性が出てきた。佐伯は自分に同調して捜査をして
くれているメンバーに裏切り者がいることに気づく。

いつも犯人探しには無頓着なほうだけど、この小説では珍しく中盤でその裏切り者
のあたりがつき、後半ではほぼ断定することが出来た。ひょっとしたら、もともと読者
が気づきやすいように書いていたのかも知れない。

この本、発売当初は「うたう警官」というタイトルだったのに、文庫化に合わせて
「笑う警官」に改題された。うたう警官というのがわかりづらいといのが改題の理由
らしいけど、うたうの意味は読んでいけばわかるものだし、笑うというタイトルの方
がよっぽど意味不明な気が...。

笑う警官 (ハルキ文庫 さ 9-2)
佐々木 譲
角川春樹事務所

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【BOOK】交渉人

2007-06-03 15:48:20 | BOOK
■著者:五十嵐貴久

■発行:幻冬社

■価格:648円+税

■感想など
警察小説はやっぱり面白い!

もともと、最初に警察小説にはまりだしたのは、横山秀夫の作品がきっかけ
でした。それ以来、彼の作品は何冊も読んできましたが、別の作家の作品で
警察をメインに扱ったものって、私にとってはこれがおそらく最初じゃないかと
思います。

横山秀夫が扱っているのは、警察の内部の話で、権力争いとかそんなのが
テーマで、この作品は警察の特捜班による、病院に立てこもった犯人たちとの
緊迫感あふれる交渉が大部分となっています。そういう意味では、横山秀夫
の小説とはタイプが異なるので、そもそも比較の対象とならない、なんて突っ込み
もあるかも知れませんが、そこはよしなに。

さて、ストーリー本編ですが、序盤から中盤にかけて、犯人との交渉が続き、
緊迫感が漂うなか、犯人とのやり取りや駆け引きが面白かったのですが、中盤
くらいから交渉を担当していた石田警視正の様子があきらかに変わってきて、
おや?と思っていたら本の残り1/3か1/4くらいで犯人たちの脱出により立て
こもりは終了してしまいました。そしてその後事件の真実に迫る、という展開が
待っていました。

そこには、現在の日本の医療現場が抱える問題が根底にあったというなんとも
重い内容で、この部分はこの部分で読み応えはあったのですが、個人的には
あくまで交渉の部分における犯人とのやり取りや駆け引きの部分がメインだと
思っていたので、この展開自体は肩透かしを食らったような気分でした。

交渉人

幻冬舎

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【BOOK】たぶん最後の御挨拶

2007-05-16 01:21:17 | BOOK
■著者:東野圭吾

■発行:文藝春秋

■価格:1,200円+税

■感想など
たまにはエッセイもいいね~。

普段エッセイなんてまず読まないのですが、好きな作家である東野圭吾の、最後に
なるかも知れないエッセイということで、たまにはいいかなと思って買ってみました。

好きな作家の本を多く読んでも、作家本人の人となりはわからないので、こういう本
を読むと普段知りえない作家の本音などが見えてとても面白いです。他の作家の
エッセイは読んだことないですが、東野圭吾のエッセイは読んでて楽しいです。

文章のそこかしこに散りばめられているユーモアも面白いのですが、なんといっても
彼の「普通っぽさ」がいかんなく発揮されているところが面白いんです。もう、その辺
にいるあんちゃんやおっちゃんと同じ思考・同じ発想なのがなんともウケます。

作家って、普段から小難しいこと考えてるのかな、なんて考えたりもしますが、この
本を読んでるとそうではないんだということがよくわかります。(笑)もちろん、シリアス
なことを考えたり真面目に真剣な話題について調べたりすることもあるとは思います
が、普段考えているようなことはその辺にいる人と同じだ、というのがよくわかります。

また、そういうところに親近感が沸き、より東野圭吾のファンになりました。


たぶん最後の御挨拶

文藝春秋

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【BOOK】最愛

2007-04-10 00:06:24 | BOOK
■著者:真保裕一

■発行:新潮社

■価格:1,500円+税

■感想など
買ってから読み始めるまで少し時間が経っちゃってましたが、いざ読み始めると
わりとスラスラとよめちゃう感じで、思ったよりも早く読み終えました。
この作家さんの本を読むときはいつも時間がかかってるのに、珍しい。

小児科医を勤める悟郎に、ある日警察から一本の電話が入る。その内容は、
18年間音信普通だった姉が事件に巻き込まれ、銃弾を受けて重体になっている、
というもの。悟郎は姉の元に駆けつけるが、脳に銃弾を受けており、かろうじて
生きている、と言う状態。悟郎は、何故姉は撃たれたのか、何故そこにいたのか
を突き止めようとする。


タイトルの「最愛」については、小説の最後の方でわかるようになっているの
ですが、そこまでの展開はミステリー小説でした。読んでる間はそのギャップに
全然気づいてませんでした。(笑)

アマゾンのレビューを見てみると、良くない評価が大半なのですが、僕は結構
面白かったと思います。序盤は完全にミステリータッチで話が展開していくの
ですが、わかりやすそうな展開ながら、話が二転三転していき、最後まで飽きずに
読めた、という印象です。

ネタバレになるのであまり書きませんが、ラストは切ないです。

最愛

新潮社

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【BOOK】透明人間の告白(上・下)

2007-03-20 23:46:12 | BOOK
■著者:H.F.セイント(高見浩 訳)

■発行:新潮社

■価格:上下各 667円 + 税

■感想など
もしも、自分が透明人間になったときのために読んでおく本

透明人間といえば、H.G.ウェルズの本が有名らしいですが、そっちは読んだこと
ないんです。でも、そっちを知らなくても、この本を読むのに何の支障もありません。

この主人公は、ある事故がきっかけで透明人間になってしまう(本人にも一部責は
あります)のですが、そこからの描写がSFチックではなく、リアルな感じでとても面白
いです。実際に自分が透明人間になったら、こういう反応をするのかなとついつい
考えてしまいます。

その後は、軍の機関に追われ、逃げながらも食事や寝泊りするための策を次から次
へと見つけていくのですが、この主人公、ほんとにいろいろよく思いつきます。この部分
は自分がもし透明人間になったら役に立つんじゃないかと思えるほどです。なんたって
透明なのに銀行口座を作ってしまうんだから...。
ただ、舞台が日本だと、こうはいかなそうと思えるところも多々あり。

主人公は証券アナリストだったので、金融関係の言葉が比較的沢山出てきていまし
たが、その中でLBOというものがありました。この言葉、日本ではここ1~2年くらいの
間で新聞に載るようになったのに、この小説は10年以上も前に刊行されたにも関わ
らずそういった言葉が普通に出てくるなんて、ちょっと驚きでした。

透明人間の告白〈上〉

新潮社

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透明人間の告白〈下〉

新潮社

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【BOOK】使命と魂のリミット

2007-01-14 00:53:18 | BOOK
■著者:東野圭吾

■発行:新潮社

■価格:1,600円 + 税

■感想など
父親の手術を執刀した主治医に不信感を抱き、それを確かめるために研修医と
なった夕紀と、ある人物への復讐を目論む犯人の視点でストーリーが進みます。

登場人物もそれほど多くなく、分量の割りにすらすらと読めました。
他の作品でもそうですが、内容も面白いので、本の厚さが気になりません。

序盤で犯人が誰かはすぐ分かってしまうため、ミステリーによくある「犯人探し」
を楽しむことは出来ないのですが、後半のクライマックスでは、犯人の何重にも
張った罠と、犯人を追う警察の動きの部分が盛り上がります。

クライマックスの部分は残り数10ページくらいなのですが、この辺はもう一気に
読みきってしまいました。ラストのひと言が、いい感じです。

病院が舞台となっているため、専門用語も沢山出てきますが、詳しくない人でも
そこはあまり気にせず読めると思います。

使命と魂のリミット

新潮社

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【BOOK】噂

2006-09-01 00:22:57 | BOOK
■著者:荻原 浩

■発行:新潮文庫

■価格:629円 + 税

■感想など※ネタバレあり
渋谷の女子高生たちの間で、ある噂が広まっていた。
それは、殺人鬼レインマンが女の子を殺してその足首を切って持っていってしまう。
でも、ミリエルの香水をつけていれば、狙われることがなくなる、というもの。
この噂は、ミリエルを販売する会社が販促のために広めた作り話だった。
ところが、これとまったく同じ事件が本当に発生してしまう...。


帯のコピーは微妙...。

ラストたったの1行だけでどれだけ人を驚かすことができるのか非常に気になり、
ついつい買ってみました。
でも、それを知ってて読んでると、どうしても構えちゃいますよね。確かに、
ラスト1行は内容的には結構意外だったと思うのですが、それを知らないで読んだ
方が絶対インパクトは強かったと思う。
この本を買わせるという意味では、十分目的を果たしている気はするけど...。

全体的には、読みやすく面白かったです。
犯人も、読んでるうちはある特定の人がめちゃめちゃ怪しいんですが、実は
違う人が犯人だった、というような結末になっていて、だまされました。
さらに、ほんとのラストはこの後にくるんですが、その前の部分ではそこが
うまい具合にぼかされていて、そっちも全く読めませんでした。



新潮社

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【BOOK】赤い指

2006-08-30 01:37:34 | BOOK
■著者:東野圭吾

■発行:講談社

■価格:1,500円+税

■感想など
閑静な住宅街にて、幼い少女が殺された。殺したのは中学生の男子。
父親は母親の連絡を受け、急いで帰ってきたところ、事実を知って愕然とする。
父親は息子を自首させようとするが、母親は息子の将来を思い、断固反対する。
彼らには、一緒に暮らす祖母がいるが、彼女はぼけており、自分の息子すら
まともに認識できない状態だった。
父親と母親は、ある計画を思いつくが...


またしても裏切られた~!

読み始めてしばらくして、あることを思いついた。実はそれって、
最後のネタ明かしそのものだったんだけど、読み進むうちに、見事に
そんなことはないと思い込まされていたので、ラストになってそうだったのか~!
と見事に裏切られてしまいました。もちろん、いい意味で。
帯にあった「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、
彼ら自身によって明かされなければならない」
という言葉の意味が、
クライマックスになって初めて明らかになります。
そして、同時にいたたまれない気持ちになりました...。

この小説では、東野圭吾作品で何度か登場している加賀恭一郎が久しぶりに
出ていました。このキャラクターはすごく好きだったので、うれしかったです。

読み始めて始めのうちは、殺人を犯した中学生にものすごく腹が立ちます。
でも、そこからさらに読み進むと、今度はその親に対して腹が立ってきます。
中学生と親との間の親子の関係、親と祖母との間の親子関係、なんだか
いろいろ考えされられました。

赤い指

講談社

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【BOOK】陰日向に咲く

2006-08-15 01:14:06 | BOOK
■著者:劇団ひとり

■発行:幻冬社

■価格:1,400円+税

■感想など
ホームレスになりたいサラリーマンや、売れないアイドルの
追っかけをする男など、いまいち冴えない人が主人公の、5話からなるオムニバス


劇団ひとりって、こんな話が書けるんだ!

本の帯で随分と褒められていたので、若干半信半疑で読んだんだけど、思ってた
より面白かった。文章が全体的に話し言葉っぽいのが、作家としての日の浅さを
感じさせたけど、それが却って読みやすくなっていた気がする。

一番よかったのは、3番目の話に出てくる友達の「ミキ」のくだり。
ネタバレになってしまうんだけど、「ミキ」の正体は男。この話の主人公が女の子で、
友達の「ミキ」となれば普通女友達を想像しちゃうけど、これが実は男で、
「ミキ」というのは苗字だったと分かったときは、「やられた!」という感じだった。

次回作があるとしたら、本人にとってはプレッシャーだろうな~。

陰日向に咲く

幻冬舎

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【BOOK】神様からひと言

2006-08-15 00:58:34 | BOOK
■著者:荻原 浩

■発行:光文社

■価格:686円+税

■感想など
主人公の涼平は、大手広告代理店をやめ、インスタント
ラーメンを主力製品とする「珠川食品」に転職し、販売促進課に勤めることに
なったが、新商品の決済会議でトラブルを起こし、それがもとで「お客様相談室」に
配置転換させられてしまう。そこは、会社のリストラ要員収容所と揶揄される
場所で、気に食わない上司や変わった同僚たちとともにクレーム処理対応に
追われることになる...。


「お客様相談室」を舞台とした話って、どんな感じなのかイメージが
つかめていなかったけど、予想以上に面白かった。

同じ仕事をしている人だったら、この本を読んでみて、自分もこんな風に
いえたらなぁ~なんて思えるのかも知れないな。

神様からひと言

光文社

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【BOOK】クライマーズ・ハイ

2006-07-14 01:21:53 | BOOK
■著者:横山秀夫

■発行:文藝春秋

■価格:629円 + 税

■感想など
地元の新聞である通称「北関」の遊軍記者である悠木は、同じ社の販売部の
安西と、翌日に衝立岩に上る約束をしていた。ところが、その日の夜、御巣鷹山
にて未曾有の航空機事故が発生した。世界最大級のこの事故による混乱の只中、
悠木は事故関連の記事の全権デスクに任命される。
その結果、安西との約束を破ることになってしまったのだが、その安西がなぜか
繁華街で倒れているところを救急車で運ばれたことを聞かされた。
病院で眠りから覚めない友、打ち解けられない息子との関係、組織の中での
人間関係、そういった様々な状況の中、彼はこの事故と関わっていくことになる...。


この作家は警察小説が有名ですが、あの警察小説で出てくる世界をそのまま
新聞社に置き換えたような雰囲気のある作品でした。
上司や部下との確執、互いの腹の探り合いといった心理的な描写がふんだんに
盛り込まれていました。こういうところって、映画やドラマなんかではなかなか
表現しづらいですよね。
この辺が小説の良いところだと思いました。

主人公の悠木は熱い男です。
載せたい記事が載せられなかったり、自分の意図したように記事を構成して
もらえなかったりしながらも、誰のために、何のためにこの事件を追っていくべき
なのかを真剣に考え、悩みながらも進んでいくところがよかったです。
実際に記事を書くことを職業としている人たちにも、こうあって欲しいと思います。


クライマーズ・ハイ

文藝春秋

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【BOOK】初恋

2006-06-26 22:33:44 | BOOK
■著者:中原みすず

■発行:リトルモア

■価格:1,600円+税

■感想など

映画「初恋」の原作本です。会社で一緒に仕事をしている映画好きの人に
貸してもらって読みました。

原作と映画の内容は大体同じかな~と思って読んでいたのですが、事件の後の
様子が結構違っているように感じました。
特に、小説では岸からみすずに宛てて手紙が送られてきますが、これ、映画には
なかったです。結構長い手紙で、みすずに対する思いが書き連ねられていました。

映画の中で本の表紙裏(だったかな?)に書かれていたメッセージとは大分違ってました。
ここは、オリジナルの小説の方が僕は好きです。
というか、映画の方はあれを読んだあとに泣き崩れたみすずの感情が今ひとつ
よくわかりませんでした。
悲しかったの?うれしかったの?

いろんな人の映画の感想を読んでいると、評判はあまりよくないような印象を
受けますが、そういう人には是非小説も読んでみて欲しいです。

初恋

リトルモア

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