■著者:真保裕一
■発行:新潮社
■価格:620円(税込・上巻)、580円(税込・下巻)
■感想など
選挙の話ということで、なにやらドロドロした話になるのかと思いきや、
財力も後ろ盾もない主人公たちが、正々堂々と自分たちの手作りの選挙を
戦っていくという話で、上下巻という量も気にならず、サクサク読めました。
特に面白かったのは、選挙を戦っていく上で、選挙とはどのくらいお金がかかる
のかをみんなに知ってもらうために、選挙にかかった費用の一切をバランスシート
という形で後悔していく、というものです。
小説ではきちんとしたバランスシートが出てきたわけではないのですが、選挙を
戦っていくために必要な費用がかなり細かいところまで描かれていました。
秘書の給料に始まり、街中に張り出すポスターの値段や、ビラの値段、事務所を
借りるための費用やその光熱費、ネットで情報配信するためのプロバイダ料や
選挙カーのレンタル代など、ほんとに多岐にわたってました。
(読み終わると共に、書かれていたはずの金額は大体忘れてしまいましたが...)
この本を読んで、今の選挙の仕組みは、政党、および政党に属している候補に
対して非常に有利で、無所属の候補にはいろいろと不利な条件になっている
ということを知ってショックでした。
資金的に厳しい無所属の人こそサポートすべきなのに、既存の政党に属している
人に有利になっている現在の仕組み。ちょっとあきれました。
■発行:新潮社
■価格:620円(税込・上巻)、580円(税込・下巻)
■感想など
選挙の話ということで、なにやらドロドロした話になるのかと思いきや、
財力も後ろ盾もない主人公たちが、正々堂々と自分たちの手作りの選挙を
戦っていくという話で、上下巻という量も気にならず、サクサク読めました。
特に面白かったのは、選挙を戦っていく上で、選挙とはどのくらいお金がかかる
のかをみんなに知ってもらうために、選挙にかかった費用の一切をバランスシート
という形で後悔していく、というものです。
小説ではきちんとしたバランスシートが出てきたわけではないのですが、選挙を
戦っていくために必要な費用がかなり細かいところまで描かれていました。
秘書の給料に始まり、街中に張り出すポスターの値段や、ビラの値段、事務所を
借りるための費用やその光熱費、ネットで情報配信するためのプロバイダ料や
選挙カーのレンタル代など、ほんとに多岐にわたってました。
(読み終わると共に、書かれていたはずの金額は大体忘れてしまいましたが...)
この本を読んで、今の選挙の仕組みは、政党、および政党に属している候補に
対して非常に有利で、無所属の候補にはいろいろと不利な条件になっている
ということを知ってショックでした。
資金的に厳しい無所属の人こそサポートすべきなのに、既存の政党に属している
人に有利になっている現在の仕組み。ちょっとあきれました。
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