manakoの今日もぐるぐる

四十路女〈manako〉。まだまだ人生に迷いながら、日々ぐるぐる回って生きています。そんな管理人の日常を綴る日記です。

映画鑑賞『事故物件 恐い間取り』

2020-08-31 17:05:18 | 日記
映画『事故物件 恐い間取り』を観に行ってきました。

大きいスクリーンで上映される回もあるのですが、怖い映像をド迫力で見るのはちょっと気が引けて、自分は小さめスクリーンで上映される2回目の回を。
2日前にチケットを予約した際は、まだ他に席が埋まっていなくて、ホラーを一人で観るとかだったら嫌だなぁ…と思ったのですが、行ってみたら7~8割埋まっていて(もちろん、ソーシャルディスタンスで席は一つ空け、収容人数半分程に設定されています。)、ほっ。


さて、感想です。(※ネタバレしていると思われますので、これから観ようという方、他人の評価なんか知りたくないという方は、「回れ右!!」でお願い致します。)






ホラー作品ですが、自分の感覚では、そんなに怖くなかったかなぁ…というのが、正直な感想です。
まあ、なんかヤバそうなのが映りそうなタイミングでは、目を薄めてやり過ごしたのですけど…(^^;
でも、全体的に雰囲気がそんなに重くないかな…という感じです。
主人公が何件かの事故物件を移り住むという構成上、次のエピソード、次のエピソードと淡々と話が進みます。
ひとつひとつのエピソードは、きちんと原作(実話)を元にして、多少脚色しつつ、ちゃんと映画として描いてあったと思います。
原作を知っている方だと、「あー、あれが元になっているんだな」と楽しめるポイントかもしれません。

ただ、それだけに、実話を元にしているからこそ、最後の物件の納め方は、さすがにちょっとブッ飛びすぎたのではないかなぁ…と思うのです。
映画ですから、盛り上げて、最終的に落とし所を用意しなくてはいけません。
主人公達を何かとバトルさせるというのも、「有り」だとは思います。
だけど、バトルの仕方、もうちょっとどうにかならなかったかなぁ…。
なんで、アドバイザーが不動産屋さんなのさ…。
謎の宮司:高田純次を出すのだったら(能力は確かっぽかったし)、番組で知り合った霊能者とかにして、がっつり関わらせても良かったのでは…。
もしくは、アドバイザー不動産屋さんで、あのラストを持ってくるなら、不動産屋さんが実は能力者で…みたいな設定でもいいのかもしれません。

事故物件に住むことになった主人公は、何かに魅入られていたのだと、自分は解釈しました。
主人公のお笑いに対する「生」の思い、事故物件を転々とすることになった「死」への関心、不動産屋さんが語った事故物件を求める心理なども「なるほど」と思いました。
だからこそ、人の「生」と「死」というものを、事故物件に絡めて、もうちょっとしっかり描いて欲しかったように自分は感じます。
なんとなく、中途半端な印象なんですよね…。


この映画の元になったテレビ番組のホスト役である、タレントの北野誠さんが、不動産屋役の江口のりこさんを絶賛されていたのですが、自分もそのように思いました。
独特の味があって、作品の良いスパイスになっているなと思います。
役のラストも、いろいろショッキングですしね。
あのラストは悪くないと思うのですが、なんでしょう…、その原因の描き方がいまいちなのかも…。


それから、キャラクターについて。
この映画化で一番ビックリしたのは、主人公の芸人をジャニーズの亀梨さんが演じるということでしたが、冴えなくてうだつの上がらないキャラクターをうまく表現されていたと思います。
頭の後ろを掻くシーンが度々あるのですが、あれはモデルとなった芸人さんのクセで、芸人さんご自身も無意識にやっていたのを、亀梨さんが研究して取り入れられたのだそうです。
そして、なんだかんだ言って、主人公、優しくていい人だよな~と思った。
元の素材がいいのですもの、仕事がうまくいき始めて、嬉しそうな表情とか可愛くてね…。
元々ファンで、とある縁からお近づきになれて、あんな風に優しくされたら、ヒロイン、そりゃ惚れるよ~と思います。

そのヒロイン。
視える人で、それ故に巻き込まれて受難の人なのですが、終始、怯えておどおどしているだけという感じが物足りなかったかなぁ…。
何かを感じても、言葉を飲み込んでしまって、「あ~、はっきり言えばいいのに~」と思っちゃいました。
主人公の元々のファンで、特殊能力もあってお近づきになれて、惹かれているんでしょ!!
事故物件に呑み込まれていく主人公に、「じゃあ、私もついていきます!!」と言っちゃうぐらいの強さがあっても良かったのじゃないかなぁ…と思ったり。
ラスト、駆けつけて、何とかしようと奮闘するシーンは「おおっ!!」と思いましたもの。
このストーリーで、ラストのバトルをするのがヒロインなら、ありなのではないかな~と。
でも、どうにもならなくて、最終的に絶体絶命のところへ、相方君が霊能者なんか連れて登場して、結局いいとこ取りみたいな流れでも良かったのでは…。

で、主人公の元相方君。
よくよく考えると、この人が一番ひどいよね…と思ったり。
芸人としてコンビで芽が出なくて、自分は放送作家として誘われているから…と、いきなりコンビ解消。
で、その放送作家としてもいまいちうまくいかなくて、事故物件芸人として仕事を掴みつつあった主人公に頼み込んで、「協力させてくれ」と事故物件ライフを続けさせていたのに…。
自分や家族が危険な目に遭い始めたら、「故郷に帰る」「お前も事故物件に住むの止めろよ」とか、都合よすぎるだろうが!!
もう、ラスト、駆けつけてくれなかったら、本当にダメな人は彼だと思います。


というわけで、頭を空っぽにして、楽な気持ちで観るのがよい作品かなと思います。
この感想を読んで興味を持たれた方は、是非、劇場でご覧になって下さい。



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