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碁席秀策へようこそ!

徹夜で打てる新宿の碁会所「秀策」の
出来事や大会などをお伝えします。
プロ・県代表クラスもよく来ている碁会所です。

新手法3回目 予告編

2012-03-10 01:19:19 | 新手法
 今晩もよろしくお願いします。


第3回目の新手は簡明な手で、すぐ使えると思うのでオススメです。

黒の立場で、一般的なこの布石などからできます。

1図

8までよくある進行です。 

白6の積極的なハサミに悩まされている方も多いのではないでしょうか。



2図 基本定石

基本定石。アマからプロまで使われています。 
ゆっくり打ちたい方にオススメです。


3図 15不可

黒13のハサミは 白12とカケツギの場合は普通は「無い手」です。
15のスベリには20まで切断されて白良しです。




 
4図  黒の新手法

黒1~5までが今回の新手です。 

この後の変化さえ注意すれば割と簡明な手です。

成功すれば2図よりも破壊力があります。

続きはまた次回以降になります。












新手法2回目③

2012-03-08 17:34:23 | 新手法
こんにちは。この前の新手法の続きです。


 図1

前回から検討した結果、やはり白24の切りが手強い。その対策なのですが


 図2

黒5のハネを発見 白6・8が油断できない手です。

黒9が好手。これで11まで隅が生きています。

黒15までの結果は配石にもよりますが、黒が打てそう。


 図3

白10の取りには黒15で左辺と下辺が見合いで黒良し。



 図4 新型

白としてはこの図が冷静。これで白は両方打っていると言えます 
黒は隅の地を確保し真ん中にも厚みを形成。左辺、下辺の白は眼が狙えるので
 やや黒を持ちたい気がします。



 図5
最後に白の最強の抵抗ですが、黒29とサガった石を白が取りにいきます。

 図6 黒がやれる戦い。

黒は本図のように石塔でシボります。
2とハネて6までです。この後変化は難解でコウになりますが

黒取り番で白ツブレになります。


これで第2回は終わりました。 ありがとうございました!

新手法②続

2012-03-01 18:11:46 | 新手法
こんにちは。三月になりましたね。まだまだ寒い日が続く感じです・・・。

新手法②の続きです。




参考図1

(1~5)
5までが新手法です。




参考図2
(1~15)白4の単トビには、1~8までの交換の後に黒9が肝要。
白を捨てられなくしています。以下黒15まで黒良し。 




参考図3
(1~13) 白4と切った時に黒5のサガリが肝要。 石塔シボリを狙います。
白がシボリを避けて6と守れば以下13まで黒良しです。 白はこの後左辺を生きても
黒の厚みは強大です。




参考図4
(1~7)

白が取れば黒はシボリます。この後の変化が難解。



参考図5
(1~5) 絞った後はこのような形になります。 
黒1と打ちます。白2~4と黒を取りに行くと5まで逆に白が取られます。



参考図6 新型?
(1~15) 1からの変化は膨大です。一例ですが、こんなワカレもあります。
 本図は黒15ガッチリ繋ぐのが本手です。 左上に黒の援軍があれば
15の手で先に左辺の白石を攻めます。それなら黒良しです。

今回はここまでです。 他にも黒に有力な図があります。
続きは出来上がり次第、公開予定。


新手法編②

2012-02-29 04:24:51 | 新手法
第一回は好評だったようです。ありがとうございます。

今月は多く更新できてよかったです。

第2回もよろしくお願いします。

今回は目ハズシからできる定石「大斜」の新手法です。



 参考図1 

(1~13)黒1・3が大斜。 13までのノビはよくある定石のひとつです。



参考図2 ○基本定石○
(1~22)
白としては2とアテる変化が手順は長いが、わかりやすいと言われています。

9~19以下は基本大型定石です。白の立場で覚えておいて損はないでしょう。

白20に黒は味が悪いので21と取る相場。 22までの結果は碁盤左方面だけで判断すれば
いい勝負。黒は少し凝っているので、白持ちという意見の方が多いかも。
途中、白10~12は大切な手順。



参考図3 ×白失敗×
(1~7)
黒1の餌にすぐ食いつくと黒7で取られてしまいます。

基本定石の知識を身に付けたら次の新手法に挑戦します。



参考図4 ☆新手法☆
(1~5) 黒3~5が新手法。意図は白4子の一団を重くして捨てにくくし、
乱戦に引きずり込みます。 今回は予告という形でここまでです。

続きは近日更新予定です。   
 

新連載! 新手法①

2012-02-21 00:38:30 | 新手法
いつもみていただいてありがとうございます。 

水曜会の記事だけではマンネリ気味ではと思い、新企画です。
 
碁席秀策での対局で発見した筋や新手法を
週1ペースで定期的に記事にしていきたいと思います。
(変化図協力・太田亮初段・秀策師範の方々)

今回の内容は高段者向けです。

   
  参考図1

(1~11)この布石は最近の流行です。最近は黒5のシマリにすぐ白8と割り打ちせずに

白6の中国流などに打つのが流行っています。



             参考図2
黒11から13とコスミツケて15までとなるのが世界の新型。

白16のノゾキは受けてくれれば利かしの判断。 白20までこれも一局ですが

やや白持ちの意見が多いです。 途中―――白16で

        
          参考図3

左辺を守らずに手抜くと 黒3と打ち込まれます。
白4とツケて取りにいきますが、11までAとBが見合いで白ツブレです。

参考図2ではやや黒不満のようです。そこで・・・




            参考図4 ☆新定石☆

白2のノゾキに黒3と押すのが世界の新型。 

白4と受けてくれれば黒が守る時に白を重くして働いています。

5~8までと先手で決めて黒9の好点にスベリます。ここまでが新型のワカレです。

黒白逆で、位置も違いますが
【坂井秀至八段対村川大介七段】戦でもこの形が部分的にできています。

本図の局面なら白がこれから打つとすれば10のトビでしょうか。

黒も右下を広げるか、黒11のようにカカリを打つ。
 互角の勝負と思います。



秀策で発見された新手法はこれです↓



               参考図5

黒1の単トビ。最近になって少ないですが実戦例も出てきたようです。
意味はコスミツケは隅の味を消して悪手という判断。

白2とノゾキで利かそうとした意図に反発して黒3と割り込むのが新手法。



              参考図6

白4と下から受けてくれれば、黒13まで黒良しです。



              参考図7 ☆新型☆
白は4と右から押さえるのが最強手。

ここからは膨大な変化がありますが、割愛させていただきます。

本図が一例。黒19まで黒やや持ちの意見もあります。 
黒7とノビるのがタイミング。白20と煽ってくれば、下辺の黒はそんなに弱くないので
手抜きで21のカカリです。 白が21とシマレば、黒は下辺を広げます。


この図の黒の利点は

1白2の石を悪手にさせている。

2隅の地が大きい。

3黒が足早。

欠点は

1途中までの変化が多い。白が反発してくれば正確に対応しないと黒がツブレる。

2白20までとなった時に黒は手を抜くが、下辺の黒のシノギに自信がないといけない。


参考図6に自信がない方は・・・↓



       参考図8 ☆新型☆ ☆簡明☆

素直に3とツギもあります。 黒がコスミツケなかったので白はスベってきますが
黒5と受ける。 この配石なら黒15まで これも黒やや良しです。

利点は 

1シンプルで変化が少ない。

2隅には味がある(ノゾキやツケなど)

3下辺の黒模様は立体的で発展性がある。


欠点は

1 参考図1の布石なら有力。違う配石なら結果の判断も違う。

2下辺の黒模様は発展性はあるが、荒らしにこられた時にまとめる力がないといけない


いかがだったでしょうか。参考図1はもちろん。
 参考図4・7・8はどれも有力なのでお好みで選んで使ってください。

 違う配石なら4・7・8からアレンジして使ってみてください。



それではまた次回もよろしくお願いします。ありがとうございました!!^^。







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