碁席秀策へようこそ!

徹夜で打てる新宿の碁会所「秀策」の
出来事や大会などをお伝えします。
プロ・県代表クラスもよく来ている碁会所です。

リーグ戦六月期の成績

2013-07-26 01:03:08 | 最近の出来事
今更ですが秀策リーグ六月期の結果です。





〇6月リーグ成績
優勝  入江 弘貴 四段
第二位 中野 正吉 五段
第三位 須之内鵬三 三段

敢闘賞
第四位 安東征 六段
第五位 中島勇 六段


勝率賞
第一位  太田 亮  プロ初段(関西棋院)
第二位  入江 弘貴 四段
第三位  大日方洋二 五段




努力賞の方々、以下略




リーグ戦の組み合わせはこのようになっています。
(画像の表は七月期中旬時のものです)

参加費は千円。 賞多々有りです。(初参加賞有り)

よろしければご参加ください。



奈良県の強豪!

2013-07-19 05:34:46 | 詰碁など
三日ほど前の事です。朝日アマ名人戦全国大会の奈良県代表の藤田健さんが
秀策にお見えになりました!全国大会が終わった後に寄ってくださったみたいです。

お歳は23歳だそうで若い。
金島忠九段に定先で見事に勝利したり、おもしろい話を聞かせてくれたりなど
なにかと話題の尽きなかった藤田さん。 

そんな藤田さんが自作詰碁を秀策に出題してくださいました!



 

どちらも難しそうです。真ん中にあるパナップとは・・・?

この二問ですが、正解は知りません(というか分かりません!)

腕に自信のある方、コメントで答え教えてください^-^(反映します)

答え

2013-07-14 14:46:49 | 詰碁など

失敗図

黒1のスベリは常用の攻め方です。
この場合は白2が守りの急所で攻めがここで切れます。




失敗図


黒1が攻めの急所。 黒3の渡りが追求不足。白4が好手で8まで白生きました。




正解図


黒3のコスミが好手でコウとなります。
これが正解です。




変化図

白2のサガリには黒3の切りが分かりやすい。
5まで白は欠け目で死にました。


目碁と歴史

2013-07-07 10:45:15 | 過去の出来事




昔の新宿の碁会所には真剣師(懸賞打ち)が溢れるほどでした。

今となっては真剣師も指で数える程・・でしょうか。

真剣師達の間でよく行なわれていた賭け碁の方法についてのお話です。

「目碁」とは普通の勝ち負けで支払う賭け碁とは違います。

整地する時の地合いの目数によって額が変化する。

台が500円で目が50円だとします。

台とは勝ち負けでまずもらえる額です。 目は10目単位で額が上乗せされます。


たとえば、先程の設定で9目半勝ち、又は10目勝ちになったとしましょう。
その場合は目は一番と言います。勝った人が550円もらえます。

10目半勝ちあるいは20目勝ちは二番で 600円という感じです。

地方の碁席でも目碁は有名です。ローカルルールでは一目単位で額が変化するものも
あるようです。 

それと目碁は投了ができない。整地まで持っていく事がルールです。
例外もあり、投了は5番や10番など対局前に取り決めをしたりします。 

賭け碁や目碁には先人達の経験からの格言もあります。
「負ける時は1番勝つ時は10番勝敗は3勝2敗くらいが望ましい」
「一番負けようと思う気持ちも大切。 そうするといつのまにか大勝していた」
「対局中は人を近付けさせない事」「半コウ争いはほぼ意味がない」
「セキ崩れはとても大きい」
「隅の地は最初に取ってはいけない、後で荒らして地になるのが良い」
「石は序盤で取ってはいけない」など他にも色々あります。

対局中人を近付けさせない事などは知っている方もいると思います。
古くは徳川家康と浅野長政の対局で
家康が本因坊算砂に自分にしか分からない助言のサインを送らせていた事などから
出来た言葉ではないでしょうか。(結局浅野長政も分かっていた。)



ある時私はこんな光景を見た事があります

投げ3番というルールで 局面はまだ手所が残る中盤戦でした。

数えてみると黒は40目くらい白地は100目弱ありました。

両対局者も形勢は分かっているようで 黒は細かくするチャンスが無くなったら投げる
つもりだったはず。 黒が最後の勝負手を打ちました。
黒はここで見事に成功し30目近く得しました。
白の人の棋力なら読めば間違えないような所だった気がしますが(?)

投げようと思っていたはずの黒も30目も得しては投げません。
その後の白はヨセていたような気がします。

作ってみたら結果は白の41目勝ちの五番でした。 投げれば三番なのに・・・
と思うのは対局心理的に酷でしょうか、真相は言わずもがなです。

まぁこれはイカサマとかではないので優しいものでしょう。(少しせこいと思うかもしれませんが)

これに限らず真剣師とはまことに引き出しの多いことと思った次第。


碁で生計を立てる裏プロ達...その中でも相手の対局心理を知り尽くした先人達は
イカサマなどせずとも十分に強いです。

江戸時代では四宮米蔵、勝田栄輔、幕末では若かりし頃の水谷縫次。
昭和の佐々木修氏然り、石塚勇二氏然り。
無名でも恐ろしく強い人達それが真剣師でした。










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