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石破首相、世論頼みで「続投」濃厚…変わる “おろし”の風向きに岸田氏・小泉氏の秘めた「魂胆」

2025-09-02 | いろいろ



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石破首相、世論頼みで「続投」濃厚…変わる “おろし”の風向きに岸田氏・小泉氏の秘めた「魂胆」


  


 自民党総裁選の「前倒し」は、はたして実現するのだろうか。


 8月27日の自民党「総裁選挙管理委員会」の会合で、逢沢一郎委員長が記者団に「前倒しに賛成の議員は署名捺印(なついん)した書類を自ら党本部に提出すること」を表明した。地方組織もこれに準ずる。


「自民党の党則では、総裁の任期途中でも、所属国会議員と都道府県連代表各1名の合計で半数を超える『臨時総裁選の要求』があれば実施できると定めています。


 現在、自民党所属の衆参議員は295人。そこに47都道府県の代表を足すと342人ですから過半数は172人です。


 参院選直後はこの数字をクリアすると見られていましたが、『賛成議員の氏名公表』という方針が決定したことで、『石破おろしに加担した』とみられるのを嫌う議員も出てくる。先行きは見通せません」(政治担当記者)



 そうしたなか、岸田文雄前首相の動向に注目が集まっている。旧岸田派は、岸田氏の意向のもと、2024年9月の総裁選の決選投票で石破首相を支持した経緯がある。


「岸田氏は『石破内閣の製造責任がある』として、表向きは総裁選前倒しについて言及していません。


 しかし、旧岸田派は解散したとはいえ、今なお、結束力が強いことで知られています。そのため、岸田氏が意思表示をすれば『総裁選前倒し』の賛否に影響が出ると思われます」(前出・政治担当記者)


 政治アナリストの伊藤惇夫氏は岸田氏が「様子見」を決め込んでいることについて、「党内におけるご自身の影響力を残したいのでしょう」として、こう続ける。


「岸田氏は一般企業の『名誉会長』のように『棚上げ』されてしまうことだけは避けたいのです。突き詰めれば、ご自身が安泰なら石破氏の続投でも構わないと思っているはずです」


 永田町では「岸田さんは森山裕幹事長の引責辞任後、気脈が通じる小野寺五典政務調査会長を幹事長にねじ込み、党内の主導権を握るつもり」とも言われている。



 一方、「令和のコメ騒動」で緊急登板することになった小泉進次郎農林水産相は、どのようなスタンスで石破首相に向き合うのか。


 小泉氏は8月25日、記者団に「国民は(自民党が)ひとつになり、課題解決を前に進めてほしい(という思い)が一番強いと思う」と総裁選前倒しに慎重な姿勢を見せている。


「深読みすると、小泉氏は石破氏が続投しても政権は長く続かないと思っているのではないでしょうか。


 そして、総裁候補として名前があがる高市早苗氏は、意外と党内支持が広がっていません。小泉氏はそのあたりの情勢も考えていると思います。


 小泉氏の後ろ盾は菅義偉元首相です。策士とも言われていますから、いろいろ知恵を絞っているのではないですか」(伊藤氏)


 石破政権の続投の裏で、着々と “次期首相” としての地歩を固めようという魂胆なのだろうか。



 石破首相はというと、「続投の意思は固い」(自民党担当記者)ようだ。その拠りどころが「急上昇した内閣支持率」である。


「各社の世論調査で、軒並み内閣支持率が上昇しています。日本テレビと読売新聞が8月におこなった世論調査では、参院選直後は22%だった『石破内閣を支持する』が39%になりました。17ポイントの上昇は、2002年に当時の小泉首相が北朝鮮を訪問した直後の上昇幅に次ぐものだそうです」(前出・自民党担当記者)


 内閣支持率頼みの石破首相だが、1974年に誕生した三木武夫内閣に似ていると言われている。


 ロッキード事件で吹き荒れた大逆風を、「クリーン三木」と呼ばれた三木氏を首相に据えることで乗り切ろうとした自民党だが、徹底した究明に田中角栄元首相らが反発。「三木おろし」を画策したが、三木氏は世論を後ろ盾にして抗戦した。


「そのとき三木氏は『私は何ものをも恐れない、ただ大衆のみを恐れる』と名言を残しました。今の石破氏も、(続投の意思は)世論があってのことでしょう」(伊藤氏)


 さまざまな思惑が交差するなか、自民党内部の混乱はまだまだ続きそうだ。


まるでタレント “手を振り返す” 前首相

  

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