今更か、と笑われそうなのですが、河合隼雄著「心の処方箋」を読みました。
これが、名著。
けれども、最近流行りの「〇〇の法則」とか「〇〇の習慣」とかのように、単純に回答を導きだしているような本ではありません。
それとは全く逆に、人の心って深いなあ~って思わせてくれる本です。
河合隼雄氏自身がこの本の冒頭で「人の心などわかるはずがない」とはっきり言っています。
それでも尚且つこの本が多くの人たちに感動を与え、人の心と向き合う人達のバイブルのようになっている所以は、河合隼雄氏の人間に対する深い愛情が伝わってくるからなんだろうと思います。
〇人間理解は命がけの仕事である
〇心の中の勝負は51対49の時が多い
〇自立は依存によって裏づけされている
などなど福祉関係者の心に沁みる内容も沢山あります。
人の心って解らなくっていいんだな、むしろ人の心に対して敬虔な気持ちを持ち続ける事の方が大切なんだなと気付かせてくれる良書です。
まだ読んでいない方は是非。(了)
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