SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【フォトストーリー】妖精型ミゼット編・1(~1999年6月)

2007-01-18 03:37:16 | Photo-Story
それはまだ我々人類が歴史を刻み始めるよりもずっと昔から、「彼ら」はいたのだという。
私たちの持つ価値観が今よりずっと単純で、そして本質を迷いなく捉えていた頃には「彼ら」はもっとたくさん居て、そして私たちのすぐそばで共存していたのだというのだ…。

「彼ら」は「物」から生まれる。それがどういった要因で発生するのか、その正体が何であるのかは不明であるが、ともかく「彼ら」は人間の「強く」「純粋」な思念を受けてこの世に姿を現すのだ。
その姿は人間に似てはいるものの、大きさは掌ほどしかない。にもかかわらず強大で不可思議な力と高度な知識を持っていた「彼ら」は、しばしば「彼ら」と心を交わした人間に対して、あるいはほんの少しの助力を与え、あるいは眩くばかりの奇跡を顕現させてきたと伝えられていたのである。

“妖精型”と呼ばれるミゼットは人の想いのこもった物品から誕生する。

やがて急速に文明が発展してゆく中、いつの頃からか人類と「彼ら」との関係は疎遠になっていった。それは私たちが「彼ら」を忘れていったのか、それとも「彼ら」が私たちと袂を分かったのかはようとして知れない。だがいずれにしろ現代に至る歴史の中ではすでに「彼ら」が語られることはなかったのである…。

ところが20世紀に入り、「彼ら」に関する噂が世界中でまた流れ始めていた。多くのそれは社会の「闇」を反映した都市伝説として、まるでオカルト話のように語り広まっていったのだが、同時にそうしたオカルティックな事件に干渉するかのように跳梁する「彼ら」と、そしてそれと行動を共にする人間がしばしば目撃されるようにもなるのである。
そう…、「彼ら」は決して姿を消していたわけではない。長い歴史には語られぬことなく、ごくわずかな人間たちと交流を交わしながら人類と共に歩んできていたのである。

しばしば「妖精」と称された「彼ら」…、その存在を知る者からは「彼ら」はこう呼ばれていた…

科学の妖精、『ミゼット』と…。

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