重かったです。
でも、読んでしまう。
1冊終わった後、すぐに次の本に手が出る内容です。
「家族狩り」とタイトルのとおり 「家族」のあり方が問われる作品でした。
やっぱり 子供への虐待とかがあって、その部分は 正直ちょっとキツい。
でも、虐待してしまう側の人の心とかも描かれていて、もちろん、虐待は絶対ダメなんだけど、「そういう気持ちなのね・・」と気付かせてくれます。
行政のあり方も考えさせられるものでした。
毎日のように 子供達の虐待という悲しいニュースが報道されている今日。
どうすれば 防げるのか、なくすことが出来るのか、行政の関わり方は?
いろいろ考えるきっかけを与えてくれる作品でした。
「永遠の仔」を読み終えたときも思ったことですが、
この作者、すごい人です。
「孤独の歌声」も呼んだし、「包帯クラブ」も読んだし、あとは「あふれる愛」のみかな? 「あふれる愛」は短編集で、もう手元にあるのだけど、ちょっと気分を変えたいので しばらくしてから読むつもりです。
好きな作家をあげるとき 「京極夏彦さん」って答えていたのですが、もう「天童荒太さん」も完全に加わりました。 ジャンルも作風も全然違うお二人ですが、すっかりファンになってしまいました