ゆ ず 茶 庵 Blog

バンドウユミ  Private Blog
  ALBA所属 ひよっこナレーター の 上々↑↑ライフ

『大統領の執事の涙』

2014-03-05 10:30:57 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
あれは忘れもしない2/8(金)。
東京に、まるで北海道のような雪が降った(相方さん談)日。
暖を求めて駆け込んだコンビニで、この映画のポスターを見た。
なんだか妙に印象に残った。行かなくちゃ。そう思った。

 『 大統領の執事の涙 』

実話に基づいた作品。
ホワイトハウスの執事として、動く歴史をその目で見てきた、黒人の執事・セシル。
実際の映像を織り込みながら、淡々と、淡々と。

色々な文献を読んだし、少しは知識あったつもりだったけど。
この人種差別、酷い。
観てて何度か本気で吐き気催した程に。
認識甘かったと痛感。

対象を苛烈なまでに貶めることで、己の優位性を必要以上に誇示する。
これは対象への過剰な【恐怖】【畏怖】を内包していることを表す。
つまりはそういうこと。
でも、虐げられてる方はたまったモンじゃない。
ましてや「殺しても罪にならない」とまでの不条理に晒されてたとなると。

その背景をきちんと腑に落とし込みつつ、改めて現代史を振り返ると、
なるほど2008年の大統領選の熱狂ぶりが理解る。
本当に、真の意味での大転換であり「勝利」だったわけだから。

34年という時間経過を、1人の職業人を通して描くとなると
当たり前だけれども内的葛藤や人的関係に焦点が絞らざるを得ない。
それはもちろん「淡々とした」作りにならざるを得ないということをそのまま示唆する。
でも、なんか色々持ち帰らせてもらえる作品。
私は例によって例の如く、1人で観に行ったんだけれども。
これ、誰かと一緒に観に行ったら、もっともっと増えるんじゃないかな、お土産。
うん。良作。


役者陣がすんごいの!
セシル・ゲインズ役のフォレスト・ウィテカー
作中で年を経ていく様の見事さったらもーもー!
その妻グロリアにオプラ・ウィンフリー
ロビン・ウィリアムズマライア・キャリーレニー・クラヴィッツまで!



これはリー・ダニエルズ監督が来日した際の直筆サイン。

鑑賞場所は渋谷Bunkamura ル・シネマ2
ここは火曜日がサービスデーで1000円で鑑賞できました。
私が鑑賞した回は、年齢層が若干高め。
そのせいもあるのかなぁ。
エンドロールで退出する人、みんな屈まないんですよねぇ・・・。
まだ見てる人、たっくさんいるのに。そこだけちょっとイラッ。