テレビで、拡張型心筋症の少女の心臓に、健康な人の心臓をおんぶさせる形で移植し、10年後再び症状が悪化したが、手術のさいに他人の心臓を取り除いたところ、少女の心臓はしっかり機能していたので、少女は10年ぶりに自分の心臓だけで生きていっている、という奇跡のニュースをしていた。
私は少女の主治医が「他人の心臓を10年使わせる事で、病んで疲れた少女の心臓が休息できてそれで元気に元通り動くようになった」と言うのを聞き、ああ、ステロイド皮膚炎を回復させるときと同じ考え方だな、と思った。
ステづけになった皮膚は何も塗らずに休ませるのだ。皮膚科へ行けば、それワセリンだ、ヒルドイドだ、と病み疲れた皮膚をさらに薬漬けにし、完全に機能を止めてしまう。なぜこんな考え方なのか。誰だって胃潰瘍の胃にどんどん物を入れたりしない。骨折した足で走ったりしない。病み疲れていたら安静にするのが一番なのに。野生動物は病気や怪我のときはじっと動かず回復を待つ。体だけでなく心もそうだ。人間関係に疲れたら会社も学校も休め、と言われる。もっとも私が子供の頃はこんな指示は全くなされなかったが、今は政府がそう勧めている。それらを見ると、皮膚科だけが自然の摂理に逆らっているような気がするのだ。
拡張型心筋症の患者には移植しかないが、しばらく休ませてやれば又その心臓は回復するのだ。びっくりするけれど、これが自然で当たり前という気もするニュースだった。
私は少女の主治医が「他人の心臓を10年使わせる事で、病んで疲れた少女の心臓が休息できてそれで元気に元通り動くようになった」と言うのを聞き、ああ、ステロイド皮膚炎を回復させるときと同じ考え方だな、と思った。
ステづけになった皮膚は何も塗らずに休ませるのだ。皮膚科へ行けば、それワセリンだ、ヒルドイドだ、と病み疲れた皮膚をさらに薬漬けにし、完全に機能を止めてしまう。なぜこんな考え方なのか。誰だって胃潰瘍の胃にどんどん物を入れたりしない。骨折した足で走ったりしない。病み疲れていたら安静にするのが一番なのに。野生動物は病気や怪我のときはじっと動かず回復を待つ。体だけでなく心もそうだ。人間関係に疲れたら会社も学校も休め、と言われる。もっとも私が子供の頃はこんな指示は全くなされなかったが、今は政府がそう勧めている。それらを見ると、皮膚科だけが自然の摂理に逆らっているような気がするのだ。
拡張型心筋症の患者には移植しかないが、しばらく休ませてやれば又その心臓は回復するのだ。びっくりするけれど、これが自然で当たり前という気もするニュースだった。