ある難病(パーキンソン病)患者の叫び

年齢51歳。医師。2004年4月病気のため退職。白衣を着ていた者がパジャマに着替えた時に感じた本音を叫び、訴える。

冥王星

2006-09-04 00:42:45 | Weblog
ビッグバンにより宇宙ができたのが137億年前、そしてその約90億年後に太陽系が出来上がったそうである(読売新聞より)。人類が誕生したのが、今から数千年からせいぜい1万年前(?)である。つまり人類いやその前の人類に似た哺乳類(いや正確に言えば「その哺乳類に似た進化したのが人類」と言うべきであるが・・)はこの太陽系ましてや宇宙から見れば『生まれたてで、まだ自分自身を包んでいた卵の殻から抜け出せていない』本当に嘴の黄色い『ひよこ』なのである。
その黄色い嘴の人類が初めて科学的観測により惑星を発見したのが、1781年のこと(天王星)(*)で、今、話題の冥王星の発見は1930年つまり、たった76年前である。
「惑星を発見したゾー」
「えっ!本当に惑星なの?」
「だって。そうなんだもん」
「でも、プルート(Pluto:冥王星)を惑星にしちゃったら、その内、惑星の数が50個以上に増えちゃうよ」
「そうだヨ。名前付けるのだって大変だよ」
「いや。あれで良いの。だって、アメリカで発見されたんだヨ」
「そんなの理由にならないじゃん」
などと言う発言があったかどうかはわからないが、先日の国際天文学連合において冥王星は正式に惑星から矮惑星に位置ずけられたのである。
『冥王星』と名づけられてしまった星には迷惑な話である。
人間に例えれば成熟しきった大人が、一寸賢ぶった生まれたての赤ん坊に「おじいちゃんは体が小さいし、動き方が他のおじいさん(おばあさん)と違うから今日から別の家の人になってね」と言われたようなものである。
「でもワシャこれが好きなんじゃよ」と冥王星は今も前と同じなのである。それは当たり前ですよね、そういう生活により、太陽系のバランスが保たれているのであるから。
(*)火星、水星などは望遠鏡などを用いずに発見されているので、科学的観測ではないとされる。


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