2011.10.10(月)
村上元三『平 清盛』学陽書房人物文庫 2011.4
清盛17歳から64歳で死亡するまでの物語。清盛が海賊を征伐するところから物語がはじまる。海賊の首領の娘を助ける。「もよ」という。「もよ」は傀儡子のドンとなり、清盛の情報源となる。清盛との間に「基盛」をもうける。清盛の家来に薩摩平六家貞がいる。清盛の腹のうちを心得ており、常に清盛と行動を共にする、腹心の部下である。
清盛は、九州大宰府の大弐を命ぜられる。九州で一所懸命努め、信頼を得る。(サラリーマンの縮図みたい。)後白河法皇との腹のさぐりあい。藤原勢力との闘争。比叡山、園城寺、東大寺、興福寺勢力対策。政治家としての素養を感じられた。それは、宋との交易をすることで国力を繁栄するという、大きな目標のためであった。しかし、人材に恵まれなかった。唯一たよりにしていたのは嫡男重盛だった。その重盛は若くして病没してしまう。
本屋で目についたので手にしました。平家物語のダイジェストみたいですね。1冊の本になりそうな箇所も1行で終わっていましたから。17歳までの清盛についても詠んでみたいですね。
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