朱雀庵 のほほん京日記

源氏物語探訪改題。

日常の出来事など、気楽に発信していきます。

北野天満宮梅苑

2010-02-27 23:25:03 | 日記
2010.2.27(土)

本日、沖縄で震度5弱、チリーでマグニチュード8.0の地震あり。
午前、書展を2件はしごする。他の人の作品をみながら、字数、潤滑、全体の印象、いろいろ思うところあり。自分の作品創りの参考にしたい。墨量をたっぷりとし、それでいて行間をとって、すっきりとした感じで、気持ちを込めて書きたい。

午後、新阪急ホテルでいつものメンバーとランチバイキング。リニューアルオープンで特別価格だった。一品から、ケーキ、フルーツまでひととおり食べまくった。90分間は短かった。

北野天満宮へ行く。境内、梅苑は紅梅、白梅と咲き乱れ見事なものであった。散り始めだろうか、地面にははなびらがうっすらと落ちていた。紅梅のほうに目が移ってしまう。紙屋川沿いの梅もよかった。もみじの頃はすごいだろうなと思ふ。紙屋川は水上勉の小説に出てきたように思う。「薄幸」というイメージだったが、今、読み返すとどんな発見があるだろうか。
紙屋川はよく氾濫した、と鶯橋のそばの案内板にあり。想像もできない。紙屋川は、川底までもコンクリートで固められている。透明な水が、光を反射しながら絶え間なく流れていた。

茶店にて梅茶を頂戴する。お菓子は、老松さんの「菅公梅」であった。

紙屋川チロチロ流る梅日和   (SU)
三毛猫の背伸びするなり梅日和 (SU)

風光る

2010-02-26 00:10:39 | 日記
2010.2.26(金)

昨日は暖かい日であった。外は21℃あったとか。明日は雨の予報。真上の月は、雲でぼやけていた。

本日卓球練習日。サーブは2バウンドするぐらい小さな奴を出す。長短緩急の使い分け。リズムの変化も視野に入れておく。(高いサーブだと上手い人には打たれる。)レシーブは落ち着いて相手ラケットの面の方向、角度を判断する。先手必勝。3級目攻撃を基本とする。

ダブルスFさんと組む。接戦の末3-2で勝つ。相手に不足がなかっただけに満足する。

ブラインドひときわ白し風光る  (SU)  



淡路島厳島神社

2010-02-21 23:43:44 | 芭蕉句碑探訪
2010.2.21(日)

淡路島日中16℃であった。車の暖房なしで十分過ごせた。南あわじ市、洲本市方面をドライブ。洲本市厳島神社にて芭蕉句碑探訪。

洲本港近く、洲本城上り口に厳島神社あり。拝殿に向って左側に2メートルぐらいの台付石碑。刻字も大きい。2行に彫ってある。右下に「走世越」とかすかに読み取れる。

雲折々 人を休むる 月見哉   走世越

月に雲は嫌な感じだが、流れる雲が月を覆った時、何故か「ホッとする」(松尾芭蕉全集 小学館より)満月に月を見ていると、雲の流れがよく解るときがある。雲に隠れたかと思うと、しばらくして満月が煌々としている。いつまでも月見している訳にはいかないので、雲に隠れたりすると、気分的にホッとし、気が緩む。こんな状態かなと、妄想しました。「人を休むる」という表現、すごいなあと思います。

南あわじでは、牧場で牛乳の飲み放題しました。イングランドフアームではたまねぎ、はくさい、いちごなど地元直売の野菜を買いました。また、ヒヤシンスの小鉢を買いました。
広田梅林では、オオサカズキ、クラハシダレを観ました。咲き始めといったところです。厳島神社は、最近改修されたようで、柱新しかった。タヌキの伝説があるようで、境内にはたぬきの石像がありました。洲本城ではおいしい空気を吸いました。

明石海峡大橋をわたる頃、日が落ちる寸前でした。ヨード卵の黄身みたいな太陽でした。
対岸の明石のビル群に西日が反射してきれいでした。

大津市歴史博物館

2010-02-21 05:28:01 | 日記
2010.2.21(日)

20日。承前。大津市歴史博物館発行の『芭蕉と近江の門人たち』を求めるべく、博物館を探すが、埒があかない。(この使い方おかしいでしょうか。思っていることをそのまま書きました。うまくいかない事。)思い余って、郵便局で尋ねた。郵便局員、住宅地図を引っ張り出して説明してくれる。要するに、日赤の近く、三橋節子美術館の近くだそうだ。

三橋節子美術館前は、車が一杯駐車していて、Uターンするのに苦労した。最近NHKで放送していたから、その影響かしらんと思う。

大津市歴史博物館は、三井寺の東、坂道を登った高台にあった。眼下に球場があり、少年たちが野球をやっていた。声が良く聞こえた。目の前は琵琶湖が広がる。右のこんもりした緑は三井寺、その隣に浜大津の噴水が5つ。ここから花火を観たらええなと思う。

目的の本は難なく手に入った。大津市歴史博物館は手作りなどの工夫が感じられた。印象が良かった。また来てみたいと思った。印象に残ったことを2つ。①とんぼ車。とんぼの形をした手押し車。丸太を輪切りにして車輪に、中央に棒を通し引き手になる。山に登るときは分解して登る。降りるとき、組み立てて木材などを積んで降りる。そんな道具。②ソロバンの造り方の展示。大津・大谷はソロバンの産地だった。(三井寺境内に石碑あり)中国明時代のソロバンをもとに、つくられた。年号が判明する最古のソロバンあり。1705年のもの。ソロバンの玉の作成工程がよくわかった。まさに手作り!。

芭蕉は、膳所が好きで好きでたまらなかったそうだ。門人がたくさんいたし、何度か来るうちに好きになったかもしれない。その場所が義仲寺だったのだ。(むかしはだいぶ広かったらしい)木曽義仲ではなく膳所、義仲寺を好んでいたから遺言にしたのではないか、そんなん感じました。


草津市芭蕉句碑

2010-02-21 03:59:46 | 芭蕉句碑探訪
2010.2.21(日)

20日土曜日、曇り、寒さ和らぐ。滋賀県草津行き。(草津といえば、群馬県草津町草津温泉がヒットするが、ここは草津市のこと。「津」は、港を表している、と云われるが群馬県の草津は?と思います。)

以前断念した芭蕉句碑探訪です。帰帆島にきました。帰帆島。人工的につくられた島です。下水道浄化施設があり、県が管理しています。いつごろ造られたのだろうか。近江八景のひとつ「矢橋の帰帆」に抗するような位置で、よく建設できたなと思いました。

かくれけり 師走の湖の かいつぶり  芭蕉  (帰帆島湖岸緑地内)
かく禮?介り 師走の湖の か以つふり 走世越

裏面には平成6年建とある。割と新しい。石は碑用に加工されている。琵琶湖に向って斜めにたっている、というより、比叡山の方に面している。

近くの矢橋公園内には、蕪村の句碑あり。

菜の花や みな出はらひし 矢走舟  蕪村
菜の花や み奈出はらひし 矢走舟  蕪村

裏面には、「平成3年 ふるさと創生事業」とある。かつては、舟の発着が盛んであったようで、公園内には「堤」らしきものが再現されている。「渡航安全 常夜燈」と刻まれた大きな石灯があった。この公園、隣家との境界があいまいであった。隅のほうで、おばあさんが焚き火をしていた。手を振ると、ニコッと返してくれた。樹齢250年と云われるイチョウの木があった。





古典の日フオーラム

2010-02-18 23:35:54 | 日記
2010.2.18(木)

風の冷たい一日であった。夜には西の空に三日月を見ることができた。月を見るのは久しぶりだ。本日休暇。金剛能楽堂で古典の日フオーラムがあるので、行って来た。

古典の日宣言が表装され、披露された。寄贈された書家は、「風景画として観て貰えばよい」と云われていた。天と地のゆるやかなカーブが印象的であった。狂言は「二九十八(にくじゅうはち)」であった。茂山千五郎(男)、茂山 茂(女)。男女の関係と酒を酌み交わす場面は、前の壬生狂言でもあった。身近な場面は、見る人の共感を得る。「室町通りの春日町」はいまも実在しているそうな。

パネル・セッションは面白かった。芳賀 徹氏、朧谷 壽氏、市田 ひろみ氏、畠中 光享氏、田口 章子氏、山本 淳子氏と錚々たるメンバーである。①私とっての古典 ②古典とは何であるか、について各氏がそれぞれの立場で述べられる。大変良かった。源氏物語、枕草子、古今和歌集、今昔物語・・・外国の古典も含む。「古典は過去に属すると同時に、現在に属する(加藤周一 岩波文庫)」。僕は、断片的に読んだだけで読破はしていない。が、千年紀をきっかけに、源氏物語、関連図書、講座など参加して、なにかしら「こころ豊か」になっているような気がする。正解であった。出会わなかったら、恐らく怠惰な日々をおくっていたであろう。

山本教授、田口教授は小さい頃、祖母の影響で古典に親しまわれたそうです。今の時代、そのような環境は難しいですね。また、モノや情報がありすぎて、古典にまで目が行きません。大人たちが、なんとか、古典に目を向けるように工夫をしなければなりません。

京都新聞の日曜日には、伝統芸能などその道の第一人者が、小学校へ行って授業をしている記事が掲載されています。京都ならではの取り組みで、続けて欲しい。これをきっかけに古典に目をむけて欲しい。奥の細道も連載されています。僕は、重宝してスクラップブックに貼り付けています。






春めきし

2010-02-15 00:00:18 | 書道
2010.2.14(日)

午前中、オリンピックのモーグル予選を観る。失敗をしないかハラハラしながら観る。空中ジャンプの超スローモーションの映像がきれいだ。

午後は、書道の稽古。お寺を借り切り広いところで書けるのがうれしい。全紙に挑戦する。
毎度ながら、稽古はコツコツ毎日することに意義があると、痛感する。他の人の書きぶりを拝見するのも刺激、勉強になる。終わったあとは、さすがに疲れた。睡魔が襲ってくる。

日脚が伸び、どことなく春の気配を感じる。花屋のチューリップが一斉に咲いていた。当方の鉢のチューリップの芽が伸びていた。近くの家の沈丁花の芽が吹き出ている。

春めきし キャッチボールの 父と子と  (SU)






清滝や 波に散り込む・・

2010-02-13 23:58:33 | 芭蕉句碑探訪
2010.2.13(土)

手袋なしで自転車に乗れる天気だった。三条通りを散歩する。この時期、各学校の卒業展あり。書展、写真展をのぞく。六曲の屏風、力強い感じの漢字だった。王鐸、米芾のが目だった。写真展は、学生の日常生活のスナップが多かった。組み写真、正方形の写真が印象に残った。

さて、芭蕉句碑。清滝の猿渡橋近く、川岸に苔むした状態で在りました。

清滝や 波に散りこむ 青松葉  と、4行書きで、はじめに「芭蕉」とあります。

そばの説明板には、「元禄7年10月 芭蕉翁辞世句の後 澄明の心境に生○た最 後の絶唱を刻む 永遠○清滝の景勝を 見守り給へ 昭和47年初夏 高桑義○」

次に、化野念仏寺を左に見つつ、石畳を進みます。このあたり景観よし。平野屋の左の狭い道に入る。約2キロで落合である。峠を越、ヘヤピンカーブを何度も曲がると、朱塗りの「落合橋」だ。手前に車を止め、左わき道に入る。芭蕉句碑の案内石柱あり。すぐ近くに芭蕉句碑あり。飼い犬に吠えられ、ギョッとする。

清瀧や 波二散り込 青松葉  と3行書きです。はじめに「芭蕉翁」、最後の行に、「芝蘭子書」とあります。最近手入れされたのでしょうか、文字がきれいに読み取れます。

清滝のせせらぎが良く聞こえます。犬も吠えています。下を見ると、丁度大井川と合流地点でした。





CIRCUS

2010-02-13 07:31:12 | 日記
2010.2.13(土)

11日のことを記しておく。11日は、伏見桃山運動公園の木下大サーカス京都公演に行った。御香宮付近より車渋滞。遅々として進まず、13時開演をパスせざるを得なかった。
雨中にて2時間待ち(泣)

ぞう、きりん、とら、らいおんが出てくる。とら、らいおんが台の上にチョコンと座っているのは異様な光景だった。きりんさんの背の高さ、背中の斜面の角度に驚く。空中大車輪、オートバイの走行が面白かった。

閉鎖せし 伏見桃山の城 冴え返る   (SU)



『墨汁一滴』

2010-02-10 23:19:16 | 本・映画
2010.2.10(水)

暖かい一日であった。このまま「春」になるのであろうか。

『墨汁一滴』から。「・・・この頃では頭を少し擡(もた)ぐる事も困難に相成、また疼痛のため寝返り自由ならず布団の上に釘付けにせられたる有様に有之候。疼痛激しき時は右に向きても痛く左に向きても痛く仰向けになりても痛く、まるで阿鼻叫喚の地獄もかくやと思はるるばかりの事に候。・・・」こんな状態で、雑誌を読んだり、俳句添削をしていた正岡子規について、僕はほとんど知らない。

『墨汁一滴』には、それでいてユーモアなところもあり、軽く読むことが出来た。たとえば、小鳥が水浴びをするところ、子供が持ってきた絵に、子規があちこち描き加えて子供に返したやったこと、「眼から鼻へ抜けるような男」という表現。

また、漢字の画の間違いのこと。「全愈などの冠は入りなり。人冠に非ず。分貧などの冠は八なり。人にも入にも非ず。」など数多く指摘しているのは興味深い。

いくたびも 雪の深さを 尋ねけり   正岡子規

僕が子供のころ、こんな光景があったように思う。登校するのがうれしくて。しかし、この句は病床の子規の句。ドキンとさせられるのである。


府立植物園・アオサギ

2010-02-09 00:21:16 | 小旅行
2010.2.9(火)

読売新聞に「一言漢字」のコーナーがある。ピカチュウのキャラクターにことよせて、熟語を掲載している。小学生に、漢字へ親しんで貰い、活字文化の育成を目的としたものと思う。朝日新聞は、ベネッセと提携し、「語彙・読解力検定」の準備中だそうである。漢字検定とは、違った内容の検定になるかもしれない。大新聞が、お互い切磋琢磨して、活字文化、国語力向上に腐心することは、良いことだと思う。

写真。府立植物園の蓮の池に居ました。「アオサギ」かと思います。


植物園・白梅

2010-02-07 22:53:01 | 日記
2010.2.7(日)

午前中は、雪がちらほらの状態であった。夕方は、寒さは和らいで過ごしやすかった。さて、本日は、漢字検定の日。主な問題を書きとめておきます。①読み 浦風が吹く、浅薄な
②部首は? 竜、準、幾 ③四字熟語 勇猛カカン、イイ諾諾 ④書き取り ヤッカイな、ムホンを起す、センサイな神経の持ち主、ジョウザイを集める、わらじをハく、会社のモトイを築く、校旗をケイヨウする、天下をスベル、ユルヤカナ坂道。これらは小生が、あやふやか出来なかったもの。難しかった。2級レベルです。小学生と思われる人もいました。

終了後植物園へ。比叡山は雪で白くなっていた。マンサク、ロウバイ、節分草、が咲いていた。写真は梅林の白梅。

雪の金閣寺

2010-02-06 22:54:32 | 小旅行
2010.2.6(土)

午前7時ごろ、外は雪が降っていた。絶好のシチュエーションだと思った。すなわち、雪の金閣寺を拝見できるのである。休日で、雪が降っていて、他に予定がないこと、の条件が揃ったのである。

西大路通りをアクセルを踏んで北上する。駐車場、参道すでに雪かきをしてはりました。
何度、拝見しても美しいですね。思わず口元が緩みます。金色が、朝日に反射しています。

雪舞ひて 大となりし 左大文字 (SU)
細くとも 太くともなる軌跡 雪見かな (SU)