河南省在住のコレクターで研究者でもある王趁意さんが、2009年ごろ、洛陽の骨董(こっとう)市で、市郊外の白馬寺付近の農民から三角縁神獣鏡と同じ形式の鏡を譲り受けたと発表した。魏志倭人伝に卑弥呼が魏から鏡を貰ったと記載されており、その鏡が三角縁神獣鏡ではないかという議論がある。三角縁神獣鏡がその鏡でないとする人たちの根拠の一つがが三角縁神獣鏡が中国で発見されていないということであった。もし王趁意さんの発表が正しければその根拠が一つ崩れたわけである。三角縁神獣鏡は大和を中心に九州から関東まで広範囲で発見されており、邪馬台国の場所を特定するための材料となっている。つまり、三角縁神獣鏡が卑弥呼が貰った鏡であれば、そのもっとも多く発見されている近畿が邪馬台国があったところである可能性が高くなる。