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いろんなアニメについて、ちらほら。

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 「名も無き者へ」

2005-06-15 | 攻殻機動隊 2nd GIG

 回想モノローグや少佐の淡い過去話は、ひとまず終了。
久々に現れた「個別の11人」!
沖縄の慰霊碑に続々と集結するインディビジュアリスト達。
手には真剣を携える、「個別の意志を共有する」者。各自の名は、必要ない。
その意志とは、難民に解放という名の自由を与えること。
それによって、国民に難民の存在を焼き付けること。
最後に現れたクゼと共に、彼らは最後の場所へ。

時を同じくして、残されたカワシマの電脳内を調べるタチコマたち。
防壁を突破し、あとはダイブするとした少佐を引き止めた課長の一声。
カワシマの電脳解析よりも重要な件が浮かんだ。

クゼの発見。
もみけされてしまった総理暗殺未遂事件から、姿をくらませていたクゼ。
少佐の推理は、「義体を変えていないことからやつは自己再生が終わるまで潜伏していたに違いない」。
少佐、バトー、斉藤は九州へ。

そして課長は引き続きカワシマの電脳解析へ。
「個別の11人」ウイルスに感染するためには、その評論を取り込むだけではなく、なにか他の条件が必要である。
そうでなければ、誰も彼もが個別の11人となってしまう恐れがある。
それでは何の意味も成さない。
ボーマは、パトリック・シルベステルの「初期革命評論集」を読んだことがなかった
課長、イシカワは共に「個別の11人」を除いては過去に読んだことがあるという。
そう、それこそが、個別の11人になる為の条件である。

その条件を探す為に、ある大学教授の元を訪れ、オリジナルを手に入れにきたトグサ。
そのオリジナルとは、生前に20冊の初版しか発行されていないもの。
「パトリックが最後まで「5・15事件」を「革命」であるとは断定することが出来ずに書かれた評論に興味がある…」
そのもっともらしい理由に教授は野次馬気分で来たわけではないと判断し、オリジナルを見せることを承諾。

だが、本棚を探すも目的の本は見つからない。
今まで一度もこの部屋から出したことはないのに…
オリジナル、さらにはそのコピーまで全てが紛失。

トグサは、2件目としてアイツの館へ!!!!!
笑い男、スタンドアローンコンプレックス、オリジナル無き模倣者、その全ての始まりに居合わせた男の膨大な紙媒体を保管する図書館へ。
しかし、そこでも「個別の11人」を見つけることは出来なかった。

最後にトグサが向かったのは、「土」橋事務所。
階段を上るトグサの前に現れたのは、慌てふためく一人の男。
コタンを探す際に、感光したフィルムをくれたあの事務所。
「ちょうどよかった」
と連れられて事務所に入ったトグサが目にしたのは、「首」にカッターの刃をあてがい今にもかき切ろうとしているもう一人の「個別の11人」の姿。

そして。
沖縄慰霊碑から九州市街へと移動したインディビジュアリスト達は、超高層ビルの屋上へとその姿を現した。
その状況を中継するヘリの映像を見て唖然とする荒巻、そしていまだ慰霊碑にたどり着いたばかりの少佐達。
すぐに現場へ急行するも、時はすでに遅い。
個別の11人が取った最後の行動、それは互いの首を真剣で切り落とすこと。
しかし、一人だけその場から逃走を図ったものがいた。
クゼ

トグサの元では、中継の映像で首を切り落とした瞬間に、「私は個別の11人だ」と土橋が叫び、自らの首にカッターの刃を切り込ませる。

土橋が首を切り落とす前にトグサに明かした一つの事実。
それは、「個別の11人」という評論は「存在しない」のだということ。
あるのは「概念」だけである。
だから誰も読んだことがない。読めるわけがない。


THOUGHTS

感染させられた者たちが最後の行動に移るときに、クゼが声にだして聞いた評論の版数、そして今現物を持っているかどうか。
「朝見つけることが出来なかった」いつもは持っていたはずなのに。
それは、そのもの自体が存在しないのに、「存在する」という認識を植えつけられていたからだろう。
それに気づいたクゼは、一人だけ行動を違えた。

ゴーダによって、テロを起こすように感染させられた者たちが「存在を消す」末路をたどるのだと気づいたのか。

今までに起こしてきた難民解放のため、難民に絶望を与えて決起させるためのテロの数々。
それらを引きおこしてきた者たちの独白が続く。
成り上がりネット社長の殺害、電脳ラッパーの殺害、事務所の爆破、そして核燃料棒の搬送に際して難民が攻撃をしかけるというブラフ。
難民あがりのヒーロー、すなわち難民の成功の象徴である者を排除し、難民に絶望を与えること。
たまりにたまった難民問題に火をつけ決起させること。
そして、解放という名の自由を与えること。

ブラフの例が一番わかりやすいと思うが、全ては感染させたものであるゴーダの計画に従うもの。
ゴーダの思い、思想を植えつけられて、思惑を実行しただけの、名も無き者。

問題が、難しい。
絶望を与えられた難民が、果たして決起を起こすのだろうか。
私の常識で考えてはならないと思うので、見守ることにします。

外には流されることの無かった、首相暗殺未遂。
これだけは一線を画している。
だからクゼは、きっと違うのだろう。
名も無き者の一員ではない。なぜなら、彼は「名」を持っている。
他は名前を持たないのに。

また、カワシマの電脳防壁をやぶってトグサやイシカワのダイブを進ませるタチコマと、彼らの会話がなんかおもしろい。
擬人情報を出さずに進むトグサたちが、ものすごい平面状態で進むから。
矢印やん。

そして、もし課長やイシカワがダイブして「個別の11人」ファイルをダウンロードしていたら、と思ってしまう。
これからも次々と生まれてくるであろう彼らは、今後どうなるのか。
この仇士たち、一体鹿児島の慰霊碑に何のかかわりがあるのか。
一人が踏みつけたのは、その中でも外国人慰霊碑だ。
ここには、誰がいたのか。
やたらとkimという名が目立っていたが、もちろん韓国か北朝鮮国籍のものだろう。

まだ、しっかりと事情やそれぞれの言葉・背景を飲み込めていないので、間違って理解しているかもしれないけど。
それが、今後裏切られていくのも、また攻殻の楽しみ方の一つかな、と思う。
自分の予想が裏切られるのは楽しい。
予想外の展開ってのは、いつでもおもしろいものだ。
そう思う。

そして、何より今回わくわくしたのが、笑い男の図書館だったのに…
あれが勘違いとは言わせません。
そもそも、紙媒体の保管場所に心当たりがあると課長が言った瞬間、アイツ!?と思ったんだけど。
9課にスカウトしたくらいだから、課長は彼自身とつながりがあるのかな、と思ってみたけど。
まぁ2件心あたりがあって、1件目には本命を持ってこないのは当然ちゃ当然か。まぁそうだな。

どうなんだろう。彼は、また出てくるのだろうか。
味方になってほしいとは、さらさら思わないけどね。
ゴーダに敵対する、ひとつの力として、どこでもいいから出てきてくれないかな。
ダメか。攻殻は、終わったものは出てこない気がするな。
特にシリーズ違っちゃってんだから。
でも図書館でてきたしな。


1 コメント

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Unknown (オゾン)
2005-06-19 09:30:02
ちょwwwwおれにも一言いわせてくれwwwwwww

課長が「紙媒体」って言った瞬間まさか!まさかッ!!って思ったんよ!!

次の瞬間「(゜Д゜)おっさんかい!!」ってちょっとがっくりきたわ。

でもその後、例の図書館行ったじゃん!! 「うおーキタキタwwww え、おわりかい・・・」





とんだ思わせぶりだったぜ('∀`)でも攻殻オモシレーじゃんwwwwwwwww
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