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another side

いろんなアニメについて、ちらほら。

TIDE LINE BLUE #3 「ドゥーラ・ビィーラ」

2005-07-28 | TIDE LINE BLUE

REVIEW&THOUGHTS

ユリシーズの去った後のヤビツを、痛々しげに見つめるブランタイル。
彼は、陸に上がった原子力空母エレクトラの艦長。
アオイと無線で連絡をとりながら、静かに復興を決意…
復興!?
できるか?原子炉があるからこそ栄えたヤビツなのに。
まぁ…暮らしていくための土地としては再興しないといけないけども。

そのユリシーズに必然か偶然か、乗り込んだキールとイスラと赤ん坊。
ほっとする間もなく、艦はドゥーラビィーラ状態へ移行…
里山の乗る、護衛艦てしお、その他潜水艦にドゥーラ・ビィーラへと追い詰められていたユリシーズは、グールドの指示でそれに飛び込むことを決定。
キールは体験したことも無く、「誰も生きては帰ってこれない」と聞いたことがあるだけのドゥーラ・ビィーラ。
けど、イスラは何かを知っている顔。
父親に関係あるんでしょか。
父親といえば、キールとイスラの子どもだと思い込んでたジョゼでした。
当然思ってただろうな。んで、それがまたティーンとの違いに失望をプラスしてたんでないかな。

そんな副官を持つユリシーズ艦長グールド。
彼の若い頃、そして旧知の仲である里山の若い頃、その2人をブランタイルと共に世界の救出と復興に注力していたアオイ。
4人の結束は固かったはず…
けれど、グールドは人間の愚かさに嫌気がさした…らしい。

お互いによく知るもの同士の戦い、前回の「裏切り」はここにも掛かってたんだ。
てか、ここにかかってたんだろうな。あら。

ソナーを打ち続けて、魚雷合戦へ。
けどグールドの作戦には太刀打ちできず、ドゥーラ・ビィーラ内へと逃がしてしまう里山。
爆発音がしても、グールドが反撃のひとつもせずにみすみす逃げるわけがないと言い放ち、生きていますと結論。
実際に死んだら何を言うんだか。

ここで、ハンマー・オブ・エデンの解説が出た。
突然あふれ出した水は、惑星自体を飲み込みながら60億の人類を沈めた。
宇宙からの画が、ものすごかった。
赤道あたりから噴水みたいに噴出した水が、海水が、ベールで覆っていくように地球を飲み込んでしまった。
90%の陸地を失ったあとの地球の海底地図などあるわけもない。
そこに、さらにドゥーラ・ビィーラなる真水の海流が現れた。
どこから発生して、どこに流れていくのか、それすら誰も知らない。
それに巻き込まれたら最後。
激流の中から生き残った者は、皆無。

ハンマー・オブ・エデン後の地球の姿は誰にも分からない。
その地球の地図を頭に描けるのは、衛星から地球を眺めていたというキールとティーンだけかもしれない…
グールドはそう呟く。

そのドゥーラ・ビィーラの激流を利用するという突飛な計画を実行したユリシーズは無事に元アラビア海へ到着。
日本にあったヤビツから、ほんのちょっとでアラビアへ!!
「地球の1/3も移動したんだ!!」とやたら解説風に騒ぐキールに、グールドは呟いたのだった。
「お前も宇宙から地球を見ていたのか」、と。

あれが故郷の地球だよ、そう言われてもピンと来ないキールとティーンは、衛星で生まれたのかな。
「ずっとあそこに居たかったんだ!!」
度々出てくる火災の中に佇む宇宙服の母親?、あの事故が原因?
けど、衛星自体は今も回ってるっぽいし。

真水海流を利用して、アラビア海までぶっ飛んだユリシーズ。
そろそろこの船降りるから、そう言ったキールを、潜水艦の上へ連れ出すグールド。
キールが見たのは、かつてのアラビアとは似ても似つかぬ、極寒の地
「一番近い港」なんてあるはずもなく。
かつて石油で世界を狂わせたアラビアの民は、その資源を自ら封印したという。
その跡地となったクレーターと共に生きられるものは、誰もいない。

キンキンに冷えて凍っている(特に海水まみれの)鋼鉄に触ったキールは、案の定手が張り付いてしまう。
それを溶かすのは、あったか~い液体しかないってんで、イカサマ賭博で衣服を取られた潜員達のありがた~い液体(笑)で溶かしてもらう。
それしかないかな、艦長!
面白かったから許すけど!深夜だからこそのエピソードに入るか入らないか…
ま、どっちでもいいや。

とにかくユリシーズを降りそびれたキールは、赤ちゃんの名前にキールの名前をちょうだいというイスラの頼みを断りそびれて、ティーンだといいそびれる…
しそびれてばっかじゃ、お前!

一方で、アオイと共にティーンは軍事地下基地ノーラッドへ。物騒な…
乗り込もうとしたヘリに、駆け込んできたのはどこに紛れていたのかダチョウ
ダチョウだけど、その名もダチョウ。へ…
えさにされるってことで、何か見覚えのあるティーンの下へと走った。
何とかかんとか、乗り込めたところにアオイの「いざとなったら羽毛になるし」の一言に真っ青な彼。てかダチョウ。
ようやく、EDに出てくるシーンが全て見られました。
ダチョウ君がああやって騒いでたのは、アオイのせいか。
最初は、弱々しいくせに大義は大きいおばあちゃまかと思いきや。
意外とダークな面も持ち合わせ。
ま、いいよ。そっちのほうが面白い。
正義感たっぷりの、丸出しの、世界の平和はあたしがやらなきゃ!なんておばさんはイヤだ。

このドゥーラ・ビィーラ、打つのがめんどいだけじゃなく、単語の意味がまったくわからん。。
後、HOE(ハンマー・オブ・エデン)もかなり、すんごいモノでした。
地球の半分より大きな津波がいきなり都市を蹂躙してきたら、死ぬよなぁ…
てか、今の世界人口60億だし。
ほとんど全滅ってことで考えといていいのかね。
それとも、設定的には人類の3/4とかかな。

とりあえず、本日の送信、終了。


Tide Line Blue #02 「裏切り」

2005-07-14 | TIDE LINE BLUE

ティーンの助けを、「西の埠頭へ行け」という言葉を、一度は拒否したキール。
だが、火の手が迫り、石が頭上から降って来る状況で、赤ちゃんとイスラを救う為にはティーンの言葉にすがるしかなかった。

再び、出産した小屋に戻り、エンブレムを拾い上げた。
以前、金髪のこの双子は宇宙を回るステーションで暮らしていた。
「裏切り」
誰にも言わないっていったのに!!
殴りつけるのはキールか、殴りつけられて血を滲ませながらも、耐えているのはティーンか。
回想を振り切って、迫り来る火から逃げ、泣き出した赤ちゃんと一緒に泣きながら西の埠頭へ。

原子力空母の炉心停止は達成され、アオイを乗せた空中艇と捕まったティーンはヤビツ島を後にする。
空母はそのまま山を滑り落ち、海へと落ちていく。

空母が滑り落ちていく先には、未だに桟橋の上に立つキールやイスラ、そしてティーンを待つジョゼ
走ってくるキールに、ティーンの顔を重ねたジョゼは、キールがティーンを殺してエンブレムを奪ったのではないかと疑う。
そうじゃない、どこにいったかはわからない、そう騒ぐキールだが、時間は迫る。
空母エンブレムが迫る中、小型潜水艇に赤ちゃん、イスラを乗り込ませ、キーンを引っ張り込んで間一髪。
エンブレムが作り出した渦を抜け出し、沈んでしまった都市の遺物を眼下に見ながら原潜ユリシーズへと向かう。
少しでも、暮らした街ヤビツが燃え盛っていく様子を見て複雑な表情を見せるキール。
これから自分が保護されるユリシーズ、そしてグールドがヤビツを攻撃したのだとは、まだ知らない。

ユリシーズに保護されたキールは、出産を終えたばかりのイスラに医者を求める。
診断の結果、早産が原因だから今はとりあえず休むことが一番
赤ちゃんも元気。
イスラは、赤ちゃんを取り上げたのはキールだと思い込んでいた。
それをやったのはティーンだ、タイミングを逃したのか、言い出せないキール。
それを聞いていたジョゼ。
赤ちゃんに母乳を飲ませようとするイスラの行動に、鼻血ー

処遇については艦長が決める、そう言ってキールをWARD ROOMへ連れて行くジョゼ。
そこにシェフと共に現れたのは、額から頭にかけて、体に大きな傷を持つ大男。
いたそ~!!
騒ぎまくるキールに、怒り出すかと思いきや笑い出したグールド。
自ら腕を振るったシーフードスープ、ただし激辛に耐えられないキール。
そんなキールが、ティーンの双子の片割れであることなどお見通し。
かつて、海でおぼれかけたティーンを救助し、それ以来ティーンはこの潜水艦で育ってきた。

ティーンは、潜水艦の中で様々な書物を読み、勉強し、蓄えてきた。
それと違って、ティーンの行為も自分のしたことのように、イスラの誤認を訂正しないキーンに怒りをあらわにするジョゼ。

「同じ顔でも中身は全然違う!!」
ジョゼの、的を射た厭味に思わず手を掴んだキールだが、ジョゼは鋭い眼光を返してあっという間にキールを壁に押し付け、肘で押さえる。完敗。

戻った後も、イスラに赤ちゃんを取り上げたのは自分じゃなくてティーンだと言おうとしたのか、しかし警報発令。

アオイやティーンを捕らえたままの新国連軍の護衛艦てしお潜水艦なるしおでユリシーズの現在地を特定し、海中をうねり狂う巨大な海流、「ドゥーラビーラ」へ追い込む作戦をとる。

THOUGHTS

いや、面白い。
キーンとティール、この双子の兄弟の幼年の姿がほんとに同じで見分けがつかない…
キャラクターの設定がきちんと描き分けられてていいと思う。
ほんと、未だに設定がぶれてた種デスとは大違い。。

赤ちゃんて、生んだだけじゃおっぱいは出ないのか~
でも出ないと困るよね。
母親になるってのは、生んだだけじゃダメなのか。。知らなかったよ。
鼻血だしちゃうキールがかわいーさ。
14歳だもんな。まだ。
でも14歳のくせに、難しい恋心を抱いてますね…
イスラが、自分の赤ちゃんを取り上げてくれたのはキールって思い込んでること自体は、すぐにでも否定したいんだろう。
けど、その本当に取り上げてくれて、オロオロする自分を導いて赤ちゃんを取り上げてくれたのが、ティーンだから中々言い出せない。
あの過去の回想シーンだけだと、ほんとにしょーもない喧嘩、「誰にも言っちゃダメだよ」って言って一緒にやったいたずらがばれちゃった、みたいな。
でも、きっとそうじゃない。
あの2人が無重力に浮かんでた場所、「本日の送信、終了」のステーションだろね。
双子の本当の母親は、あそこで働いてて、何かしらの事故に巻き込まれたのか。
あの燃え盛る炎の中で、ティーンかキールに手を差し伸べているのがお母さんか。

にしてもドゥーラビーラ、でかっ!
ニモを思い出すなぁ…

キールを押さえつけたジョゼの眼が、こわい…
けど、丁寧に作画されてるなぁって思えた。