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another side

いろんなアニメについて、ちらほら。

ファンタジックチルドレン トーマの真実

2005-03-15 | ファンタジックチルドレン
再涙・・・

あのシーン、もう一度見せちゃ・・・と思う間もなく涙がにじんで。

遂に明らかとなったトーマの真実。
ティナの身体を目の前にし、全てを思い出したトーマ。

僕は、ティナの心の中にはいない。
ソランの声は聞こえたのに、僕の声は届かなかった。
小さいときから僕が守ってきたのに。
僕の、ティナ。

他でも無いティナ自身に攻撃を加えられ、衝撃に巻き込まれて
左腕を失いながら。

同じ傷を同じ腕に受けるトーマ。

血の滴り落ちる体を引きずってついた城の研究室で聞いた声。
ティナの魂を転生させる。
俺は必ずお前のところへ行く。一緒に行くから。
誓うソランの声。

もう、お前にティナの魂を渡したりしない。
ティナは、僕のものだ。

ティナが絶望とともに見た光景を、繰り返す。
転生装置に飛び散るソランの血。
額を撃ち抜かれ、時がくずれゆくソランの体。

引いてしまった引き金を。
その右手がまるで意識を持つかのように、震えだす。

なんて愚昧な・・・!!
裏切りだ・・・ソラン、ソラン・・・
もう動かない体を揺らし、遂に手にかけてしまった親友の体を揺する。
僕の過ちを許してくれ・・・ソラン、ティナ。

そう呟くのは。

セス、だった。

記憶を取り戻し、銀髪碧眼となったトーマが、絶叫する。
許してくれ、ティナ、ソラン。僕の過ちを・・・

手をかけたアギにその覚醒を知らせる。
僕が、ソランを殺した。
僕は、セスだ。セスなんだ・・・


一方、父ゲオルカに叛意を翻したデュマ。
その手に持つのは武器。
父に足蹴にされ、自分はギリシアへはもう戻れないことも知っている。
兄への執着、王位への執着。
たったそれだけのことで、母は殺されたのか。
お前の欲望を満たす為だけに。
体を萎縮させられ、もうギリシアでは生きていけない体にしたのも。
その怒りと憎しみは、もうすぐ彼の望みとして成就されようとしている。
ヘルガに抱きすくめられ、母親の影と温もりを重ねるデュマ。
彼もまた、愛を捨てきれないゆえに、悲劇を生もうとしている。
とめられるのか。

トーマの真実、それはセスだった。
なんかこの話を見るまで、楽しみだなとか思ってた自分がちょっと嫌になりました。
ヘルガのティナとしての記憶が戻り、残すはトーマだけだから。
セスとソランがどう絡んでくるのか、楽しみだったから。
でも、トーマが記憶を取り戻すということは
トーマがセスであってもソランであっても、辛い記憶を呼び覚ますことでしかなかった。
それは、記憶を取り戻すことで誰一人幸せになっていないファンタジックチルドレンを
見ればすぐわかることなのですが。
考えの浅い私を改めて思い知ってしまいました。
あのトーマの絶叫が、本当に痛かった。

だって、考えてみたら、なんて悲劇と自己矛盾を抱えてしまったんだろうと思う。
ヘルガの話を聞いて、彼は涙を流したはず。
セスとソランという存在について、どう思ったかはわからない。
けれど、ヘルガが何度も転生をして。
来るはずのない恋人をまちつづけ。
記憶の中のギリシアの風景を描き続け。
そんな終わりのない輪廻の旅に送り出してしまったのは、セスだったから。
ヘルガを守ってやるというトーマの姿。
それはセスの姿でもあった。
でも、そんな状況にヘルガを送り出してしまったのも、セス。
ティナの恋人であり、自分の親友でもあったソランを手にかけたのも、セス。

セスは、いつもティナのそばにいた人たちだったのかな。
常にティナを守る存在として。
でも記憶は取り戻していなかった。
ヘルガの話からティナとセスとソラン、その存在を知り。
ティナの身体を見たことで全てを思い出した、んだろうか。
それなら、セスの記憶は、どこで終わってどこで始まっているんだろう。
ソランを殺し、ティナをただ一人地球へ転生させ、自分の生を終えた瞬間。
そこから一気にトーマの絶叫へとつながっているんだろうか。
もし、そうだとしたら。
なんか、もう想像できないや。

この先、トーマはどんな行動をとるのか。
ソランはもう転生していないのか。
ゲオルカの野望は、達成されるのか。あるいは悲劇に終わるのか。
デュマの生は、悲劇に終わってしまうのか。

次回、ゾーンへ。
転生装置、起動してしまうのかな。
全てはギリシアで幕を閉じるのかな。

ファンタジックチルドレン ゲルタ

2005-03-10 | ファンタジックチルドレン
きた!!!次回はトーマの真実!!!

のっけから次回タイトルで申し訳ないですが、次回次回!!!
楽しみですよ。トーマがついに誰かわかるんですね。
トーマはトーマだけど、そこにソランとセスがどう絡んできてトーマという存在を作り上げてきたのか。
知りたいのはそこだからね。
ギリシアの船が何しようとデュマが何しちゃおうと。
そんなことより知りたいのはトーマについて。
なんでって、私がソランとセスとティナの話について涙を流しまくったことがきっかけで、
この作品を好きになったんだから。
ただただ、幸せになってほしい、それだけを願います。

何しようが、なんて書いちゃったけど、やっぱり何するんだか気になりますね笑

それより、まずはゲルタがメルとしての記憶を取り戻したってこと。
最初のほう、私が全然見てなかった頃の話なので、理解にちょっと困ったけど。
そこは、レビュー屋さんの力を借りて。
読み込ませて頂きました。笑
ありがとうございます、某サイトさん。

ソレトが見せたメルのレコーダーは、懐かしきギリシアの景色を映し出す。
映し出すどころかメルにその風を感じさせる。

ゲルタにずっと何かを問い続けてきたかのような黒い水晶。
あれはアウトゾーンのかけら。
夜空にかかる、引き裂かれた星を寄り添わせた模様。
メルが伝えたかったことは、ゲルタがきちんと受け取った。
記憶を取り戻すゲルタ。
同時にデュマに追い詰められた辛い過去も思い出す。
あれは、私の書いたメモ・・・

そのデュマは、ティナを兵器にしたてあげた科学者達を信用するはずもなかった。
制御装置の改良なんて必要ない。
そう言って、ギリシア船の一部を切り離す!

ギリシアに帰りたい、帰りたいんだ・・・
それだけを願って仲間を裏切りデュマの側についていたはずだったヒースマ。
でも、それすら偽りだった。
自分の体をなくしたくない一心で、保存カプセルの裏にすがりつくヒースマ。
ゴ・・ゴキ・・・?
いや、そんなかわいそうなことは言うまい。

お前達は自分が死ぬということがどういうことなのか、わからないんだ。
死ぬということは、やり直しはもうないんだ。
そこで終わり。

そう、それは人間なら、地球で暮らすものなら誰しもが一度は抱いた事のある。
決して逃げられない恐怖。
それを知らずに転生を繰り返してきたヒースマたちへの厳しい言葉。
命の重み。

ギリシアという故郷に帰りたい一心に取り付かれていたヒースマは皮肉にも遠い地球で。
命を落とす。
データをアギに渡して。

誰も、ヒースマのしたことをとがめることなんて出来ない。
アギやソレト、タルラント、ハスモタイ。
自分だってそうなっていたかも知れなかった。

しかし、あの海岸怖いな・・・
ぼこぼこカプセルおっこってるし、でっけぇ人入ったまんまだし。

つか、その中でもやっぱりゲオルカは背が高いほうなんですね。
ありえないくらい大きかったよね。
まぁ、欲も大きいですから?

なんにせよ、次回だ次回!!
記憶を取り戻したメルが装置を止められるのか。
クックスは何しようとしてるのか。
ゲド機関の連中は生きていられるのか。

トーマの真実は、なんなのか。

ファンタジックチルドレン 「飛来」

2005-03-04 | ファンタジックチルドレン
でかい。多い。
以上、今回の感想。

って。まぁそんなわけはありませんが、もちろん。
でもギリシア宇宙船のでかいこと。なんか思わずラピュタを思い出してしまいましたよ。
もちろんゴリアテっていうやつだけど。
比べ物にならないけどさ。

でかい。
ギリシア船について。あんだけ大きな人が乗っているわけだから当然かもしれないけど。
て前もこんなこと書いたけど。

多い。
あの手下ロボたちの大群。
多すぎだ。そりゃ腰抜かしちゃうよな。

そして腰抜かしつながりで。
ヒースマが越し抜かしてたのは、他でもなく自分の体を見つけてしまったからだった。
アギたち科学者の本体はすでにデュマに確保されていて、その生命を手に握っているのはデュマ。
気づいたハスムタイたちも、絶望しかもてない。


そして、ソランとセス2人がどうやら関わるトーマについて。
ワンダーで飛行中に血がぼたぼたと顔にたれるトーマ。
誰の記憶?
もし、最初のほうの回で複線があったりしちゃったならば、後悔です。
誰か教えてください。
でも今回のこの流れから行くと、セスとソランどっちもトーマの中に入ってる可能性もなくはない、かな。
それか、もしくは。アギたちと同じ道を辿ってたら。
まぁそんなことはないかな。

どちらか一方の魂しか残っていなかったら、それはそれでとても悲しいので。
私としてはどっちの魂もトーマにきちんとつながっていると考えたい。
でもヘルガがちゃんとティナとしての人生を思い出して、見た目もティナそっくりの銀髪碧眼になった。
ていうことはもしトーマが全てを思い出したら、容姿が変化するんだろうか。
そこにソランとセスの2人をミックスさせたような体が現れることはないでしょう。
ということは、やっぱりどっちか一人か。
皆さんはどうおもっていらっしゃるのか、しりたいですね。 

そして今回ずっと騙されっぱなしなのにやたら鼻の高いゲド機関の皆様。
哀れですがある意味すごい。気づけよ。なんかおかしいって。
イギリスの国防長官に、中国アメリカの軍事関係要人。
まさに軍事産業さまさまの体制です。
しかし、彼らもどうやらロボにつかまってしまった様子なので。
というかつかまってなかったら変なので。
地球の一国家なりに、その辺は大丈夫なんでしょうか。
国防長官が宇宙人に拉致!!!
とか笑 東スポあたりで。いやタブロイドか。

あとフラグメントの中身。アギたちの転生装置のかけらだった。
数分で酸化してなくなるものってこと、それはつまり。
あの黒い箱のなかは真空だったてことじゃないか?
ちがうんでしょうか。
なら、ソレトさん。あんなに豪快に叩き割って大丈夫なんか。
また脱線しちゃった。おいときましょう。

デュマはデュマで、ティナを兵器にしたアギたち科学者を憎んでいる。
そのゆがんだ執着心ゆえに。
でもティナが死ぬ間際まで追い詰めた、というかほぼ殺したのは父親であるゲオルカとしっているんだろうか。
しらない、よね。

全ての元凶はどこにあるのか。
それは明らかなのに。ゲオルカのたくらみを潰さない限り、何も終わらず始まらない。
でもそれで苦しむ人がいなくなるわけじゃない。さて、どうなるんだろう。

次回、「ゲルタ」
当然自分がメルであることをおもいだすんだろうな。
あの星座も。
このタイトルがいつ「トーマ」になるんだろうか。
こればかり楽しみにしときます。最終回か一個前か。

にしてもハスムタイって名前、どういう意味なんだろ。
ティナとかゲオルカ、デュマあたり北欧系っぽいのに。

ファンタジックチルドレン 「デュマ」

2005-03-04 | ファンタジックチルドレン
真実に近づくクックスとアリス。遂に祖父の写真に写る100年前のアギとソレトに出会う。

ティナとデュマを追うワンダー一行も、彼らを見失いながらも追い続ける。
絵不磨がティナをつれた先は、ギリシア王宮の庭を模倣した庭園。
「僕がどんなに姉さんに会いたかったかわかりますか」

もう亡くなってしまった母。たとえ会うことを禁じられていても。
母親を想うデュマの心は、ゲオルカによって踏みつけられていく。
ティナの魂を探せと命じたのは、他でもないゲオルカである。
地球での暮らしに適合する為、人体萎縮をさせられて彼はもはや元の体に戻ることは出来ない。
僕の生きがいのすべては、姉さんの魂を探し出し、あるべき場所へと戻すこと。
既に完成していたティナの体へと戻すこと。
そして永遠に僕だけの姉さんにすること。
そのためなら命なんていらない。


「かわいそうな、デュマ」
けれど私はもうティナではない。
今まで私という存在を作り上げてきたのはクリスティーナ、セレスティーナ。その中にティナという魂もいた。しかし。
今の私はヘルガ以外の何者でもない。


でも、デュマにその言葉は伝わらない。
態度は急変する。
なくした母とまだ見ぬ姉、同じ価値または姉に対し2人分の価値を置いてしまっているからだろう。
自分の心の支えである全てを否定することは、デュマには到底受け入れられるものじゃない。

ゲオルカもすでに地球に潜伏して13年?
地球年で言えば数ヶ月ってくらい?
ここで姿を現すゲオルカ。全ての過去と現実がここでリンクする。

そうか、ギリシア人て地球人よりおっきいんだ。
よくよく考えれば当然だった。確かギリシアでは地球の20年が1年、とか何とか言ってたな。
ということはまぁ違う太陽系だし、銀河系だし、わからんけど。
とりあえずは地球よりでかい星にお住まいなんでしょうね。
その分何もかも地球よりはでかいのが当たり前。
にしても全てでかいな。トイレとか想像したくない笑
て、それはどうでもいいですか?気になるけど。

そして、ヒースマがずっと腰を抜かし続けてた目線の先にあるものは一体なんだろう。
よっぽどびっくりしてるよね。ずーっと腰ぬかしてあわあわしてる笑

まだ何も思い出せないゲルタ、あの黒い箱はなんだ・・・?

この時点で転生以前の過去、そして現在を受け入れて揺らがないのはヘルガのみ。
ヘルガはその分辛い人生を思い出してしまったわけだけど。

未だ明らかにならないトーマの魂。
そして過去のストーリーが入ることで現在のストーリーが一気に加速していくおもしろさ。
どこかの種にも見習って・・・おっと。

次回、飛来。
何が?何がとんでくるんだ?


ファンタジックチルドレン 「巡る命」

2005-02-15 | ファンタジックチルドレン
ティナはティナだが、ヘルガである。
全てを思い出し、ソランはどうなったのか、とアギたちに真実を聞くヘルガ。
私は前回の感想で、ソランが死んだと思い、それはティナも予測していたのだろうと書いた。
結果、ソランはセスと共にゲオルカの反乱軍に息の根を絶たれていた。
それはアギたちが証言した。
ティナもそれは確認のために聞いたのだろう。
なんて悲しい真実と運命。
けれど、ティナはもうティナ一人の運命を生きているのではない。
この魂はセレスティーナとクリスティーナを生きた魂でもあり、私は今ヘルガとして生きている。
だからギリシアの空へは帰らない。
ここで、私に会いに来ると約束したソランを待つ。

そしてティナはいつも私のために誰かが死んでいくことを改めて新しい真実とともに認識し、今その役目を果たしてくれているチットに、もう私は大丈夫だから、と伝える。
僕はずっとヘルガのそばにいたいんだ、と泣くチット。
これは・・・彼はセスなんだろうか。

ギリシアではゲオルカが転生装置とティナのデータをすでに運び出しており、ティナの復活は時間の問題であるという。
デュマという異父兄弟がいることもアギから知らされるが、ティナ、つまりヘルガの決意は揺るがない。
ならば僕達はギリシアへ戻ってティナ様が再び「造られる」ことを防がなくては。
かれらはフラグメント基地へとヒースマを追う。
ヒースマが既にデュマの陣へといざなわれて行ったことも知らずに。

ヒースマは同体間での転生には多大なリスクがあり、たとえギリシアに帰ったとしてもたった2ヶ月で体はもたなくなってしまうことを知る。
そうだよな。負荷が大きすぎる。
だからその解決法をすでに開発したというデュマの言葉に手も足も踏み出してしまうことは仕方が無い。
絶望という世界から逃れるたった一つの方法ならそれにすがることは責められない。
ヒースマと同じ場所に居合わせた、ゲルタ博士。
彼女もまたべフォールの子であった。
かつてデュマによって閉じ込められたあの記憶は今また鮮明にその姿を彼女の前に現す。
あの、捕らえられた彼女、ですか?
はじめのほうあまり見てないのですが、セレスティーナが死んだとき、アギ達と逃げることができなかった女の子がゲルタなんですか?
って誰にきいてるんだ私。

ティナさまを守れ、とアギたちが去ったあとすぐにティナを襲いに来るデュマ。
とそのお供たち。
ねぇさん・・・なんてみすぼらしい姿なんだ・・・
本当に悲しそうな目に見えたのは気のせいか。
襲撃の直前、自分の前をあからさまに通り過ぎる黒服サラリーマンコンビを見送るのはトーマ。
セス、ソラン、ティナ、セス、ソラン、ティナ・・・
彼はその言葉に何を思い出すのか。
彼は誰・・・?
自分がどうしたのかわからなくなってしまったらしいトーマはヘルガの危機に慌てて戻る。
そして彼らの前のサラリーマンは、「変身」!!
サラリーマン風の人間の皮をめりめり破って正体を現す。
あの気持ち悪いロボット軍団のおでましです。
そして強い!!!
トーマももちろんチットも歯が立たない。

そして森を抜けた先にたっていたのは、デュマ。
立ち向かうトーマも元リーマンロボットにがつんと蹴っ飛ばされて吹き飛ぶ。
そしてヘルガはデュマの手に落ち、連れて行かれる・・・
追うのはワンダーだけど。
大丈夫か!!!
そしてトーマは誰の命が廻ったんだー。
それが知りたいけどわかるのはもう少し後かな。

フラグメント施設にて愛しい妹の姿を見て愕然とするアギ。
いつの間にか手に握られるハンカチと、周りに広がる花畑。
違和感を覚えながらも否定はできないアギだが、仲間の声でその正体をしる。
妹の姿をして現れる、それは閻魔。
アギの不安定な魂を迎えに来た。
ティナの、「私の魂はもう、私一人の者ものじゃない」という言葉に感じるところがあったアギ。
自分は、このアギという一人の人生のために一体何人の子供の魂を犠牲にしてきたのか。
そして自分自身はそのことを考えていなかった。
なんて非現実的で、傲慢なこと、道を外れる事をしてきてしまったのだろう、と。
だから自分達の前に閻魔が現れるのは当然のことなのだ、と。
でも、まだここで終わるわけにはいかない。それじゃあ、こんなに魂を犠牲にしてきた意味が本当になくなってしまう。
再び自分を取り戻し、作業に向かうも、そこに待っていたのは、彼。
何を話すんでしょうね。

ギリシアでの1年は地球での20年にあたる。
だから、デュマの姿は変わらない。
そうか、そうだったんだ。

一番私が知りたいのはトーマそしてチットは誰の魂を持っているのか、ということだけども。
今回のサブタイ、巡る命だったからわかるのかと思ってしまっていたよ。
でも、まあいいや。
楽しみにとっとこう。

しかし、あの閻魔様のシルエット、どうにかなんないのかな笑
見るたびに吹き出しそうになっちゃう。まんまやんけ。


ファンタジックチルドレン 「誓い」

2005-02-08 | ファンタジックチルドレン
正直に、ずっとなきっぱなしだった今回のFC.
プラネテスのラストは、あまりにきれいで、2人が幸せになってくれたこと、そして自分達の道を貫いた姿に感動したから、涙だったけど。
今回は、まったく逆でした。
あまりに切なくて、悲しすぎた過去に。

実は、まぁこのサイトが始まった日とかを見ていただければわかる通りなんですが、この番組は前半の最初を見て、なんだかつまらなそうだったので見るのをやめてしまって、なんにも書いてなかったんですねー。って見たってわかりませんか。
今は後悔してますよ。すばらしい、というか見ておけばよかったです。

とりあえず、というのもおこがましいけれど、ストーリーをなぞって見ましょう。
父親によって魂を転生させられた際に、オエセルの兵器を埋め込まれた王女、ティナは、その力を暴走させギリシアの都を滅ぼしかける。
セスの必死の、命をかけた呼びかけにも反応せず、ただ破壊を繰り返すティナ。
そのオエセルの不安定さによってくる、あの閻魔によってゾーンは閉じてゆく。
(ここは未来を知っている私たちだけが理解できることである、というのも面白いとこの一つですね)
そして、ティナの内側に、その心に届いたのは。
ソランの声だった。
「迷子になったのかい、俺が送っていってやるから・・・」
あの、幼少の頃に森で迷子になったティナがであったソランの声でしかなかった。
自分を取り戻したティナをつれて、城へと急ぐソランが描かれる。

そしてここに、悲劇の巻くがあがろうとしていた。
「俺が、ずっと守ってきたのに。」
「あいつの声は届くのか、俺の声は届かないのに。」
目に浮かぶのは幼い頃からずっとそばにいたティナとの思い出。
その心に残ったのは、絶望と呼ばずになんと呼ぶ。
すでに千切れた腕を押さえ、深く傷を追った額からは血の涙を流し。
その重き足取りは、ただ、ティナを求める。

いっぽう、国王の弟、ゲオルカによる城の進攻はすでに始まっていた。
国王とティナ、そして科学者達は生きたまま捕えよ。
次々と銃で撃たれて命を絶たれる兵士達。
そして残されたのは狂った国王のみ。
「お前は、私のティナか・・・?」
もはや彼に国を治める力はなく。
こちらの悲劇の幕が降りるのは時間の問題である。

ティナをタナトルームへと運んだソラン。
ゾーンの閉鎖を確認したアギたち科学者は、ティナの体からオエセルの起動装置をはずそうと試みる。
しかし、X線検査をするも、そこには何も映らない。
消えるはずは無いのだ、となおも探すも、影も形も映らない。
ならば、と起動装置の周波数を向けると、反応箇所は全身に及ぶ。
つまり、ティナは異物であるはずの装置を体内と同化させてしまっていた。
これでは装置を取り出すことは不可能だ。

ならば残された道は少なく。
お前が、科学者として壊すか。
俺が、人間として殺すか。
そのどちらかしかなかったのだ。

ゲオルカに軍が迫る中で、やはり選び取ったのはソラン。
せめて、俺の手で、ティナを。

でも、撃つことなんて出来ない。ティナを殺すことなんて出来るはずが無い。
操思った瞬間、その手をとったのは、ほかでもなくティナ自身。
重厚を自らの胸に押し付け。
引き金を引け、とソランに訴えるかのように目を閉じるティナ。

そして投げ捨てられる銃。
そんなこと、出来るわけがない。
一番、誰よりも、愛しているティナをこの手にかけるなど。
たとえその体が兵器を埋め込まれた人工の肉体であっても、それだけは変わることなき事実。

アギが口を開く前から私たちだけは知っていた。
その唯一の解決方法とは。

「2億光年離れた、銀河宇宙の片隅にギリシアと同じ環境の惑星がある。」
地球。
そこにティナの魂を転生させよう。
魂さえなければオエセルは起動しないのだ。
残された肉体は朽ちていくのみ。

浮上しつつあるたった一つの結末へと向かって、物語は一気に進むこととなる。

転生しよう、ティナ。俺も一緒に行くから。
ソランはティナが生きていることだけを望む。
それがたとえ遠く離れた地でも、いや時間でも。
いつか必ず会いに行くから、と。
それは、誓い。
ティナもまた待つことを誓う。

しかし、悲劇は終わっていない。

タナトルームにたどり着いていたのは、セス。
その話を聞いていた。

ゾーンが開き、シールドに阻まれてゆくティナとソラン。
再び、必ず探し出すから、と誓いを。
いざティナが旅立とうとするその刹那。

何かに気づいたのか、呼び止められたのか。
振り返ったソランの次にティナの目に映るは、血。
そしてその血のむこうからこちらを見るのは、
その切ない瞳でティナを求めるのは、
セス。
ソランを殺した、と悟るティナ。
ソランは、ソランは、死んでしまった・・・
殺したのは、セス。
ティナはきっと理由がわからない。
セスの絶望はきっと、伝わらない。
ティナに届くのは救いようの無い絶望。
絶望の連鎖はとまらない。
スイッチをおす、セスもまたゲオルグの兵士に撃ち殺される。

ただ一人、地球へと転生を果たしたティナは、ソランと見たあのギリシアの風景を描き続ける。
転生する前の記憶を失っていても。
描き続ける絵は不変。
必ず、会いに行くと。
誓ってくれたソランを魂はひたすらに求め続ける。
ソランをまつ魂は、あのギリシアの絵を描き続ける。

そしてオルセルを同体間で移すという実験をやってのけた地球人のデータを取りにいったものの、データは削除されていて・・・
キルヒナーの死が持つ意味とは。
僕達は帰れるかもしれない・・
そのデータを抜き取るのは、デュマ。

これが欲しいんでしょ、と。
このデータを探しにきたってことは、見つかったんだね、
ティナが。
彼が出す条件は、なんだろう。
ティナの、なんだろうか。

全ての記憶、悲劇の記憶を思い出したヘルガ。
その残酷すぎる真実を、いまはただ。
泣くことでしか。
それを知るアギたちも、声をかけることは出来ずに。
一人慟哭する、ヘルガ。

世があけたとき、トーマの目に映るのは。
銀髪、そして碧眼の少女。
それはまさしく、ティナ。
全てを思い出しヘルガはティナへ。
 
次回、「巡る命」


彼らに、幸せが訪れて欲しい。
思わず、微笑んでしまうような幸せが。