再涙・・・
あのシーン、もう一度見せちゃ・・・と思う間もなく涙がにじんで。
遂に明らかとなったトーマの真実。
ティナの身体を目の前にし、全てを思い出したトーマ。
僕は、ティナの心の中にはいない。
ソランの声は聞こえたのに、僕の声は届かなかった。
小さいときから僕が守ってきたのに。
僕の、ティナ。
他でも無いティナ自身に攻撃を加えられ、衝撃に巻き込まれて
左腕を失いながら。
同じ傷を同じ腕に受けるトーマ。
血の滴り落ちる体を引きずってついた城の研究室で聞いた声。
ティナの魂を転生させる。
俺は必ずお前のところへ行く。一緒に行くから。
誓うソランの声。
もう、お前にティナの魂を渡したりしない。
ティナは、僕のものだ。
ティナが絶望とともに見た光景を、繰り返す。
転生装置に飛び散るソランの血。
額を撃ち抜かれ、時がくずれゆくソランの体。
引いてしまった引き金を。
その右手がまるで意識を持つかのように、震えだす。
なんて愚昧な・・・!!
裏切りだ・・・ソラン、ソラン・・・
もう動かない体を揺らし、遂に手にかけてしまった親友の体を揺する。
僕の過ちを許してくれ・・・ソラン、ティナ。
そう呟くのは。
セス、だった。
記憶を取り戻し、銀髪碧眼となったトーマが、絶叫する。
許してくれ、ティナ、ソラン。僕の過ちを・・・
手をかけたアギにその覚醒を知らせる。
僕が、ソランを殺した。
僕は、セスだ。セスなんだ・・・
一方、父ゲオルカに叛意を翻したデュマ。
その手に持つのは武器。
父に足蹴にされ、自分はギリシアへはもう戻れないことも知っている。
兄への執着、王位への執着。
たったそれだけのことで、母は殺されたのか。
お前の欲望を満たす為だけに。
体を萎縮させられ、もうギリシアでは生きていけない体にしたのも。
その怒りと憎しみは、もうすぐ彼の望みとして成就されようとしている。
ヘルガに抱きすくめられ、母親の影と温もりを重ねるデュマ。
彼もまた、愛を捨てきれないゆえに、悲劇を生もうとしている。
とめられるのか。
トーマの真実、それはセスだった。
なんかこの話を見るまで、楽しみだなとか思ってた自分がちょっと嫌になりました。
ヘルガのティナとしての記憶が戻り、残すはトーマだけだから。
セスとソランがどう絡んでくるのか、楽しみだったから。
でも、トーマが記憶を取り戻すということは
トーマがセスであってもソランであっても、辛い記憶を呼び覚ますことでしかなかった。
それは、記憶を取り戻すことで誰一人幸せになっていないファンタジックチルドレンを
見ればすぐわかることなのですが。
考えの浅い私を改めて思い知ってしまいました。
あのトーマの絶叫が、本当に痛かった。
だって、考えてみたら、なんて悲劇と自己矛盾を抱えてしまったんだろうと思う。
ヘルガの話を聞いて、彼は涙を流したはず。
セスとソランという存在について、どう思ったかはわからない。
けれど、ヘルガが何度も転生をして。
来るはずのない恋人をまちつづけ。
記憶の中のギリシアの風景を描き続け。
そんな終わりのない輪廻の旅に送り出してしまったのは、セスだったから。
ヘルガを守ってやるというトーマの姿。
それはセスの姿でもあった。
でも、そんな状況にヘルガを送り出してしまったのも、セス。
ティナの恋人であり、自分の親友でもあったソランを手にかけたのも、セス。
セスは、いつもティナのそばにいた人たちだったのかな。
常にティナを守る存在として。
でも記憶は取り戻していなかった。
ヘルガの話からティナとセスとソラン、その存在を知り。
ティナの身体を見たことで全てを思い出した、んだろうか。
それなら、セスの記憶は、どこで終わってどこで始まっているんだろう。
ソランを殺し、ティナをただ一人地球へ転生させ、自分の生を終えた瞬間。
そこから一気にトーマの絶叫へとつながっているんだろうか。
もし、そうだとしたら。
なんか、もう想像できないや。
この先、トーマはどんな行動をとるのか。
ソランはもう転生していないのか。
ゲオルカの野望は、達成されるのか。あるいは悲劇に終わるのか。
デュマの生は、悲劇に終わってしまうのか。
次回、ゾーンへ。
転生装置、起動してしまうのかな。
全てはギリシアで幕を閉じるのかな。
あのシーン、もう一度見せちゃ・・・と思う間もなく涙がにじんで。
遂に明らかとなったトーマの真実。
ティナの身体を目の前にし、全てを思い出したトーマ。
僕は、ティナの心の中にはいない。
ソランの声は聞こえたのに、僕の声は届かなかった。
小さいときから僕が守ってきたのに。
僕の、ティナ。
他でも無いティナ自身に攻撃を加えられ、衝撃に巻き込まれて
左腕を失いながら。
同じ傷を同じ腕に受けるトーマ。
血の滴り落ちる体を引きずってついた城の研究室で聞いた声。
ティナの魂を転生させる。
俺は必ずお前のところへ行く。一緒に行くから。
誓うソランの声。
もう、お前にティナの魂を渡したりしない。
ティナは、僕のものだ。
ティナが絶望とともに見た光景を、繰り返す。
転生装置に飛び散るソランの血。
額を撃ち抜かれ、時がくずれゆくソランの体。
引いてしまった引き金を。
その右手がまるで意識を持つかのように、震えだす。
なんて愚昧な・・・!!
裏切りだ・・・ソラン、ソラン・・・
もう動かない体を揺らし、遂に手にかけてしまった親友の体を揺する。
僕の過ちを許してくれ・・・ソラン、ティナ。
そう呟くのは。
セス、だった。
記憶を取り戻し、銀髪碧眼となったトーマが、絶叫する。
許してくれ、ティナ、ソラン。僕の過ちを・・・
手をかけたアギにその覚醒を知らせる。
僕が、ソランを殺した。
僕は、セスだ。セスなんだ・・・
一方、父ゲオルカに叛意を翻したデュマ。
その手に持つのは武器。
父に足蹴にされ、自分はギリシアへはもう戻れないことも知っている。
兄への執着、王位への執着。
たったそれだけのことで、母は殺されたのか。
お前の欲望を満たす為だけに。
体を萎縮させられ、もうギリシアでは生きていけない体にしたのも。
その怒りと憎しみは、もうすぐ彼の望みとして成就されようとしている。
ヘルガに抱きすくめられ、母親の影と温もりを重ねるデュマ。
彼もまた、愛を捨てきれないゆえに、悲劇を生もうとしている。
とめられるのか。
トーマの真実、それはセスだった。
なんかこの話を見るまで、楽しみだなとか思ってた自分がちょっと嫌になりました。
ヘルガのティナとしての記憶が戻り、残すはトーマだけだから。
セスとソランがどう絡んでくるのか、楽しみだったから。
でも、トーマが記憶を取り戻すということは
トーマがセスであってもソランであっても、辛い記憶を呼び覚ますことでしかなかった。
それは、記憶を取り戻すことで誰一人幸せになっていないファンタジックチルドレンを
見ればすぐわかることなのですが。
考えの浅い私を改めて思い知ってしまいました。
あのトーマの絶叫が、本当に痛かった。
だって、考えてみたら、なんて悲劇と自己矛盾を抱えてしまったんだろうと思う。
ヘルガの話を聞いて、彼は涙を流したはず。
セスとソランという存在について、どう思ったかはわからない。
けれど、ヘルガが何度も転生をして。
来るはずのない恋人をまちつづけ。
記憶の中のギリシアの風景を描き続け。
そんな終わりのない輪廻の旅に送り出してしまったのは、セスだったから。
ヘルガを守ってやるというトーマの姿。
それはセスの姿でもあった。
でも、そんな状況にヘルガを送り出してしまったのも、セス。
ティナの恋人であり、自分の親友でもあったソランを手にかけたのも、セス。
セスは、いつもティナのそばにいた人たちだったのかな。
常にティナを守る存在として。
でも記憶は取り戻していなかった。
ヘルガの話からティナとセスとソラン、その存在を知り。
ティナの身体を見たことで全てを思い出した、んだろうか。
それなら、セスの記憶は、どこで終わってどこで始まっているんだろう。
ソランを殺し、ティナをただ一人地球へ転生させ、自分の生を終えた瞬間。
そこから一気にトーマの絶叫へとつながっているんだろうか。
もし、そうだとしたら。
なんか、もう想像できないや。
この先、トーマはどんな行動をとるのか。
ソランはもう転生していないのか。
ゲオルカの野望は、達成されるのか。あるいは悲劇に終わるのか。
デュマの生は、悲劇に終わってしまうのか。
次回、ゾーンへ。
転生装置、起動してしまうのかな。
全てはギリシアで幕を閉じるのかな。