タチコマの生みの親、タチコマAIシステムを作り上げた博士の逃亡。そして、阻止。
「甘党が甘すぎ」
タチコマが、ギャグ!
以前にまして好奇心を顕にするタチコマたち。
メンテの最中に、個別の11人にかんする警察のファイルをあさるあさる。
スプリングエイトへ調査報告を聞きに行くに行く少佐の元に、1台タチコマを同行させるために立ち寄ったバトーとトグサ。
・個別の11人は、自衛官や警察官、元傭兵など経歴に共通点が見られること。
・義体化率が50%以上であること
などなど、自慢げにバトーに告げるタチコマ。
結局、メンテも途中でオイルもいれずに飛び出してきたいつもの専用機がお供に。
なんで天然オイルは入れてないのに、あいつは専用機の立場を維持してるの?
個性化が進むと同時に、並列化もしているタチコマたち。
そんなタチコマと、個を強調するのに没個性的なやり方をとる個別主義者は正反対。
主体性があるようでない、そんなインディヴィジュアリストだという話から、主体性について。
個別主義者たちの、引き金を引いたのはゴーダ。
けれど大使館占拠事件は、また別。
ゴーダの意思が介在する以前に、インディヴィジュアリストたちには同じような理念があった。
「難民排除が国民の総意」
しかしそれ以前から難民テロは繰り返されてきた。
ゴーダのような、コマンドが出されていたわけじゃないのに皆が同じ方向を向き始めた今。
人間には、個人でも集団でもない、第3の意思主体があるんじゃない??
ミクロを見ていたドーキンスの遺伝子論文、マクロを見ていたラブロクの論文、どちらも同じ結論を導き出した。
「人間はは最も合理的な主体や意思を宿す最小単位で、自身より大きかったり小さかったりする、ある種のホルン型構造の存在について思考し言及する」みたいなー
つまり、元から人間の体内にあるシナプス、神経ネットというミクロなネット。
そして世界を覆いつくさんとする電子ネット上の意思。
その緩やかな総意が形成されようとしている。
精神と肉体が一致していないことに気づいていない??
タチコマに言い換えれば、個性化と、ボディとプログラムの乖離。
スプリングエイトで、ジガバチのパイロットがマイクロマシンによる殺人だとの見方を得た少佐。
火薬の出所についての説明もうけている最中、研究所で爆発。
予告された爆発で、中には主任のアスダ博士のみがいた可能性。
アスダ博士、その顔と名を見て思い当たる節がある少佐は、新浜空港を監視させる。
タチコマはアスダ博士の顔には見覚えがあると、主張。
メモリー内には見つけられないのに、デジャヴュ。
爆発は、アスダ博士が研究成果を携えての北米への亡命するためのおとりだった。
タチコマのデジャヴュも、名も無き大工が城建築の際に自分の名を刻んだ工具を屋根裏に残したのと同じ誇りが生み出したもの。
アスダ博士が、人知れずに書き残したサインだった。
自身が開発した、タチコマAIのニューロチップの開発・エージェント機能の追加・2重の記憶構造、その全てのパテントが認められない国定研究員。
その立場に満足のいかないアスダ博士だったが、国家機密を持ち出しできるわけもない。
9課に止められて未遂ですんだ博士だが、よくて実刑判決、悪くて播磨研究所での日の目を見ない研究への従事。
私達とおなじように、自由を求めた彼にもはや自由はない…
そんな博士に、声をかけるタチコマ。
「あなたの記憶は消したくないって気がするんですけど…」
一方、自分達を上から見下ろすような、第3の主体を感じた気がするんだ、このシナプスがつながらない感じも気になる、そんな議論が進むタチコマたち。
我慢ができずに、仲間のAIを見て区切りされた部分を見てみようとするタチコマ。
「ん~~ないっ!!」
僕達、みんな能無し?!
あけたタチコマ中には、AIがない。
なぜなら、少佐の提案でアスダ博士は、地球を回る衛星にハブ電脳を創り、そこにタチコマのサーバを載せた。
タチコマが、上からの主体を感じるといったのは、この文字通り宙に浮かぶ衛星を通しての思考をしていたから。
ハブ電脳を通して、タチコマの意思を集結し、必要な分は並列化される。
THOUGHTS
腕のいい大工は、建設した家の屋根に手形を残したりするってのは有名な話。
それすら許されない国定研究員の境遇に嫌気がさしたアスダ。
けど、体制に入って、力を得た者の禍福だと、一蹴する少佐。
輝かしい功績を挙げたのに、世の中に広めることは出来ず。
それでもネットのどこかに痕跡は残る、そうタチコマに告げるアスダ。
ネットのどこかに残れば、笑い男のような誰かがいずれ見つける。
そんな痕跡も、残されるわけはないだろうけど、少佐のことだから、きっと腕の良すぎるハッカーじゃないと見つけられないような防壁をかけて、でも堂々と残すかもね。
個別の11人に感染した、因子のキャリアは2万人以上!!
そら大変だ。
9課は数で負ける。
ゴーストを得たと思ったのに~とぬか喜びのタチコマ。
ていうかタチコマ祭りの今回。
現実世界でうるさい、黙れと言われれば、ネット上で議論を交わす。
おいおい、すごいな。
ネット上では、身振り手振りでちょこちょこ動いて、かわいいなー
タチコマの声が、ちゃんと聞き分けられたの今回が始めてかも。
ジガバチに襲われた時の、少佐の服になりきって死が恐くなかったというタチコマも。
でも、SACのときに、絶体絶命のバトーを救いに戻ったときの感じとはまた違う。
もっとプログラムチックな…
やっぱり、あのときのタチコマってよかったなー
個体化すると、差が出来るから、って天然オイルの使用を禁じた少佐も、タチコマの個別化を今は止めない。
「その感覚、並列化させてよ~」
かわいーなー