偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

#ニトリ #アスベスト まだまだあるし、だけじゃない。

2020年12月28日 11時53分40秒 | ◎ツッコミ思案neo
ニトリの製品からアスベストの報。
 アスベトというと思いだすことがある。実家にいたころ、家の真正面に巨大マンションが建設されることになった。私は病弱な親の代打で「説明会」に参加することになった。近所付き合いは母にまかせっきりだったのが、顔だけは知れているという、なかなか緊張する場面だと思った。
 説明会とはいっても、住民側はすでに「反対運動」の様相だった。はっきり言って、よくニュースなどで見る「反対運動」の類は「反対のための反対」にしか映らなかったので、あまりのり気ではなかったが、近所の手前、ここはとりあえずなにかしらプレゼンスを示さねばと思い自分なりに質問事項を考えてみた。
結果出たのか「アスベストの除去作業について」
 だが、親に話すといきなりハナで笑われた。Mのような超大手のデベロッパーがそんな初歩的なところでヘマをやらかすはずはないのだというのだ。世間知らずを晒すような質問だと。
 たしかにそうかもしれないが他にアイディアはうかばなかったし、存在感を示すだけなので答えはどうでもよかったのだ。未熟者あつかいなど想定内。
 かくして説明会に臨んだ。一応、ネット検索で仕入れた知識をおりまぜ、こんな実例があるがアスベストの除去作業はどういう段取りになっているか?となげかける。
 親の言う通りで、フォーマット通りの説明がかえってくるにしても、「参加した感」は出せる。
ところがぎっちょんちょん…である。
 帰ってきた答えは「では調査します」
 そもそもアスベストの調査が予定に入っていなかったのだ。そして説明会はそれから何度となく繰り返されたのだが、出てくる、出てくるいろんなことが。明らかな法令違反はなかったものの、法律にないことは一切やる必要はないという姿勢が見てとれた。条例施行前ぎりぎり滑り込みの地下マンションだとか。
 巨大マンションなのに出入り口が1つしかないのは消防や救急などの緊急車両に対応できないのではないかと指摘し出入り口を増やさせたことなどは入居者からも感謝してほしいくらいだ。
 実際、年に10回以上は救急車がきていた。反対側の音は聞こえないから20回以上きていたのかもしれない。
マンションが建設されるとそこに入居を検討する方々のスレッド(掲示板)がたつものだが、住民が反対の看板を掲げていたのを見た人が「ここはだいじょうでしょうか?」と質問したのに対し「近隣の人々は子供のようにダダをこねている稚拙な人々なので無視してよいでしょう」とレスがつけてあった。これが世間の構図だ。
 
これ以来、私はワイドショーなどで「反対運動」の類を偏狭な住民の愚行のように扱っていても、現地には色々事情があるのかもしれない」と思うようにしている。
 アスベスといえば大企業だけでなくお役所も信用ならない。40年前に建設された近所の児童館は昨年やっとアスベストの除去工事をやった。もちろん崩れたり削れたりしなければ問題はないのかもしれないが、40年という放置機関は妥当だったのかというと疑問は残る。なにより子供たちが集まる場だ。
 子供といえば、マンション建設のときも巨大マンションだけに運び出す土砂や廃材、搬入する建材などで夥しい数の車両が出入りすることになるので、警備員の数を増やせとか登下校時は止めろとか、親御さんならでは視点からの要求もなされたが、これも法律の範囲内だけだと危険極まりないということだったのか、実際に導線を見に行くと車両の一台一台が巨大ということもあり、大人の私でさえそこに立っているだけでスタントマン気分が味わえるほどだった(もちろんすぐどかされるが)。
 とにかく大企業でもやらかすし、かくすし、放置するということだ。

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