坂本龍一と南北問題と偽善と

「あいのり」vol.400
「ひとかけらのチョコレート」

「その昔、カカオは、その貴重さから貨幣としても使われ、100粒で奴隷が1人買えたほどである。」

…って、このフレーズをさらっとインサートするフジテレビの無神経さ！

実際に100粒と奴隷が交換されたという歴史的事実はあったのかもしれないけど、でもそれはカカオが貴重だったというよりは奴隷という人命が軽んじられたエピソードぢゃねーか！

　こんなデリカシーを欠いた作り方をするスタッフだからキレイごとでまとめようとしてもイマイチまとめきれてない。

　中途半端にヒューマニズム語るんだったらバレンタイン期間に社をあげて大手製菓会社のCMを全部シャットアウトしてフェアトレード・キャンペーンでもやってみやがれ。
　お台場で直販イベントもやってな。

　奇しくもこの日のMXテレビの「5時に夢中」でダンカンが、
「ある大物芸能人はアフリカ支援とか謳ってるんだけど、その人の自宅みたら超豪邸だったんでイヤんなっちゃったよ」
…ってハナシをしていた。

　やることやってんだから豪邸住んでてもいーぢゃねーかって意見もあるかもしれないけど、所詮は懐の痛まない範囲でやってるパフォーマンス、売名だと言いたかったんだろ。
　たしかに活動しすぎて姉妹からも縁切られちゃったバネッサ・レッドグレーブみたいな捨て身のハリウッドスターと比べたらままごとみたいなもんだ。
　ままごとでも一人で完結してりゃまだいいんだけど人を巻き込んでインチキイベントをしたりするのは犯罪的。

　坂本龍一とか小林武史とかね