偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

ゲーム擁護のほうがむしろヤバイ

2020年03月21日 16時35分42秒 | ◎ツッコミ思案neo
 3月18日に香川県議会で、18歳未満のゲームプレイ時間について上限を盛り込んだ「ネット・ゲーム依存症対策条例」が可決、成立したことにたいして、某ラジオ番組では速報のようにわざわざ驚愕のニュースと紹介しパーソナリティとアシスタントの女子アナが「けしからん」と大騒ぎ。
「人権問題だ」
とまでいっている。
 それ言いすぎだろ。だって罰則規定もなければなんの強制力みないんだから。それより「人権」などという言葉を持ちだして必要以上に「敵」を凶悪に見せようとする、むしろ印象操作ぢゃね?
 まるでデモ隊を軍が囲んだかのような騒ぎぢゃないか。
 むしろその糾弾って多くの悪政がやらかしている「現場感覚」の欠如といっしょぢゃねーかな。なんでこんな法案が出たのか?って背景を考えないと。
 なんか発達障害の原因をゲームにしてるとかトンデモな見解もあったらしいが、「●●の原因をゲームのせいにしてる」とかがハナシの中心ではなく、メインは単純に「プレイ時間」そのものということだ。もっといえばスマホなど広義のスクリーンタイム問題だともいえる。
 「ゲーム脳」が否定されて久しいがあれ以来、ゲームを批判することはカルチャー的には悪とされてきた。そしてここにきて「eスポーツ」なるものがうまれ、その部活までできてハナシをさらにややこしくしている。特に日本人は論理的思考が苦手だから。 
 別に「eスポーツ」の登場も「ゲーム脳の否定」も「ゲーム無罪」の証拠でもなんでもない。
 なによりこの国は「精神疾患」というもの対する理解が低い。「鬱病」でさえワード自体は広まったものの、
「不眠の人は疲れさせるといい」とアドバイスする金八先生や、
「ギャンブル依存症なんてめんどうみきれん」と吐き捨てる超大物芸人がいらっしゃったり
、薬物事案は治療そっちのけで即懲役刑にすべきか否かが論点の中心になってしまうのが現状た。テレビをつければ各種公営賭博をロンダリングする華やかな一流芸能人たちのCMが流される。
 私は数年前にギャンブルもタバコもゲームも酒もやめた。ギャンブルとゲームに関しては、全くのカタギな人からしたら「充分にやばいレベル」だったが、こないだテレビの「依存症チェック」をしてみたら依存症傾向ではなかった。だとしたらモノホンはどんだけだよと怖くなった。ちなみにギャンブルは1種目だけでも軽く3桁はいってる(もちろん「円」で)。
 ついでに言っておくと、ゲーム脳は否定されたけど、あらゆるストレスでも脳は変質しうることがわかっているから「ネオゲーム脳」的なものの可能性は残る。
 2月5日にフジテレビの「バイキング」では「条例案」への賛否について13~65歳の男女50人にアンケートを実施したところ、4人が賛成、46人が反対という結果だったが、特筆すべきは賛成した4人は全員18歳未満だったことだ。
 知人で「国が禁止してくれたらタバコやめられるのに」と真顔で言うやつがいたが、4人の一人である13歳の子の意見はそれ近いかった。とりあえずの「現場肌感覚」ではないだろうか?
 つまりなんの拘束力も持たない、条例をあえて可決したというのは苦肉の意識喚起、問題提起だったんぢゃねーかと思う。むしろ拘束力を持たせなかったことはせめてもの良心ではないかと。
 ラジオのカルチャーな連中は
「それぞれの家庭の問題」
とこれまた判を押したように口をそろえるが、
それもゲーム脳のときにもさんざん聞いた。
結局、それがままならなかったからこそ
こーいう流れになったのではないか
「それぞれの家庭の問題」
これこそが「キレイゴト」だと思う。
というかこの丸投げ感、
他人は知ったこっちゃねー感がこわい


…カルチャーなヒトたちって
意外とコンジョー論ベースだったりするんだよね…

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