車と共に、フェリーにて天草に到着。
集落を巡ると、ちょっとしたことで
ここから天草諸島を巡ります。
まずは、崎津の集落へ。
崎津は世界遺産となっています。
ではなぜ世界遺産なのか?
それは、キリスト教が禁教されていた江戸時代、
「隠れキリシタン」と呼ばれる人たちが天草・島原の乱で幕府と争ったのは教科書でも習いましたが、
その天草・島原の乱の時に参戦しなかったのが、この崎津の集落です。
なので、幕府からの処罰を受けることなく、密かに日本の中で信仰を続けてきた「潜伏キリシタン」の歴史が残っていることが世界的に貴重ということで、世界遺産に認定されています。
じゃあ、なんでここの崎津の人たちは参戦しなかったんだろう?と、思うのですが、
「戦いのお知らせが来てなかったんじゃないか説」が有力のようです。
車でこの崎津に向かう時に、そんな事情がよくわかります!
というのも、この崎津に抜けるためのトンネルを通って来たのですが、
トンネルの長いこと!!
現代の車で走行しても、「長いトンネルだなぁ」、と感じるのですから、
車のなかった時代、お知らせが崎津に伝達されるのにはとても時間と体力を要したのではないかと考えられます。
ちょっと時差があったことで、村の人々の命と文化が消えずに後世まで続いたということは、
運が良かったというのか、なんというか、感慨深いです。
崎津は、カトリック教会が海の近くにあり、漁港との景色が不思議な組み合わせです。
町の人から、「今日は結婚式があるから、中を見学できるのは11時までだよー」と教えていただきました。
私達が訪れたのが10時すぎだったので、準備の邪魔をしないように、見学です。
協会の中は撮影禁止でしたが、
畳が敷いてあり、淡い色調のステンドグラスが印象に残りました。
とても古いオルガンも見ることができます。
あと、結婚式の準備で、エレクトーン(ELシリーズ)が搬入されていました。(音色はパイプオルガンで試し弾きされていましたが、協会内に響くときれいな音色でした。)
めでたい日に訪問できたことを嬉しく思います。
さて、教会からまっすぐ山の方向を向くと、
崎津諏訪神社があります。
これも、潜伏キリシタンの歴史に大きく関わりがあり、表向きは仏教徒としてお参りしつつ、唱える言葉は「あんめんりゆす」と信者がキリストへのお祈りをしていたと言われています。
ここの神社で、
幕府がキリスト教の信仰具を出しなさいと取り締まりをやったという記述も。
でも、
漁師さんも多い村なので、アワビなどの貝殻の内側の凸凹や模様をマリア様に見立てたり、チェックが急にきても、信仰が見つからないような工夫をしながら、ひそかに、まさに潜伏していたわけです。
今は色んなところに
マリア様などの石像などを見ることができます。
海の岬にも。
集落を巡ると、ちょっとしたことで
運命が左右されるんだなということと、
今の時代がいかに自由であるかということも実感します。
時代背景をすこし学ばせてもらったことで、
来る前よりも
来たあとに歴史をますます知りたくなる崎津集落でした。
ちなみに、
にゃんこもたくさん会えます(ΦωΦ)
連れていたヒメもジッと見つめられましたU・ェ・U
お昼前になったので、
今度は天草市街地へ移動です。
つづく
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