住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

住まいのあり方

2022-11-24 10:07:30 | 建築設計

コロナ禍に突入する前より手掛けてきました軽井沢の別荘リノベーション設計・監理は昨日で終了しました



工事規模は大きいものではなかったのですが、内外装含め4期にわたりました。定期的に通いながらの工事、時代の移り変わりや家族の変化と共に,その家の在り方や時期が少しづつ変化していく様が手に取るように分かった貴重な体験になりました
住まいのあり方も変わりつつあることを実感しますね



すでに自分にとってライフワークのようになっていましたので、引き渡し時には感慨深いものがありましたー


浅間山は冠雪


返り咲き

2022-11-09 19:53:49 | 我が家の庭


「返り咲き」

事務所のインターホンの前、ツツジの花の時期ではないのに、突然花が咲きました。日照量が多い秋や初冬によくあらわれる現象だそう

他には「忘れ花」「帰り花」とも言われる
「帰り花」は一度身請けされた遊女が再び遊郭に戻るという意味があるらしいが、そう言われると切ない響きに感じてしまいます
さらには「狂い咲」とも言われ、天変地異の前触れととらえる人もいたらしいのでやぶさかではない
いずれにしても昔から日常じゃあない思いを抱いていたんじゃあないかと思う



オニタビラコ(鬼田平子)は中庭

鬼というからには赤鬼 青鬼がいると思ったらやっぱりいる
花茎や葉が紫色を帯びてないこれは青鬼って事らしい。
この花はよく駐車場の隅っこや道端に生えていて、タンポポと同じキク科の植物。
たんぽぽの仲間と言いてもいいかもしれないが名前がいかつい
「たんぽぽ薬局」「たんぽぽ食堂」とかは耳馴染みがあってほっこりするけれど「レストラン・オニタビラコ」とか言われると何が出てくるかわからなくて不安になる
「バー・オニタビラコ」なら入ってみたい気もする…

この花、名前の由来が葉が放射状に延びて田んぼに平に張り付く(田平子)から来ている
ここではほっとくと、苔に覆いかぶさってしまう

我が家では「雑草」に近い存在で、
今までは真っ先に抜く対象になっていたのですが、6㎜程の花の可憐さにしばし野放し状態

ちなみに花言葉は
「仲間と一緒」
「純愛」
だそう
いやーますます抜けなくなっちゃうじゃあないですか.…



こちらはホトトギス

ホトトギスというと鳥を思い出すかもしれないが、鳥の胸紋にいていることからそういわれている。その逆という説もあるみたいです
英語ではTord Lily 和訳ではヒキガエルのようなユリ だって…
ヒキガエルの生息している我が家の庭にはぴったりって事じゃあないですか(笑)



この花、花の少ないこの季節には彩を与えてくれるので重宝しているのですが、いかんせん限りある我が家の庭では少々増えすぎる

ほおっておくと庭じゅうホトトギスになっちゃうので、度々切ったり抜いたりするのですが、それでもめげずに伸びて咲く

ちなみに花言葉は
「永遠にあなたのもの」
「秘めた意志」
ひたむきに咲き続けることからそういわれるらしいが、ちと怖くなる言葉でもある

間が空いてしまったブログ 返り咲きです
ホームページはソフトの不都合で更新できないでおります

ご迷惑をおかけします

ソフトが復活しましたら、順次発信していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします

完成写真

2022-08-13 08:25:43 | 建築設計
リノベーションに続き、カメラマンの阿部良寛さんにこちらも撮っていただきました
お盆休み前の慌ただしい時に感謝です


今朝の庭

2022-08-12 00:52:12 | 建築設計
建物がどこにあるかわからないぐらいの朝の印影
草木が育ちすぎて建物が見えなくなるって、建物の設計を生業とする者の自邸としてはどうなのよーと思いますが、家と庭が共に育ち一体的になるんであれば建物自体の存在感なんて無くてもいいと思ってしまう自分がいるー


塗壁掻き落とし仕上げ

2022-08-11 09:14:39 | 建築設計
壁を仕上げています
剣山のようなもので平骨にした塗りの表面を、剣山のような刃がついたブラシでガリガリと掻き落としてゆきます。塗壁材の乾燥後の硬さが仕上がりを左右するもので、職人の経験と感がものを言う工法とも言えそうです
壁の表面が細かな凹凸が光を乱反射させ、深みのある色合いと表情が好きで、私の事務所ではよく使います。この壁材は天然素材でありながら防水性があり、透湿性も兼ね備えていることも採用の理由の一つです