とくしま山だより

日本の三大秘境と言われた徳島県三好市東祖谷(旧東祖谷山村)
そんな東祖谷からの山里だよりを発信出来ればと思っています。

山の日は三嶺へ!

2016-08-16 06:29:28 | 山登り

 

8月11日は朝早起きをして畑の、お人となり伸び放題となっていた、草取りを行い日が射すまで何とか、かんとか!

   そして、やれやれと言う事で、朝ご飯を食べ、山の日にちなんだメールの文章を作成中・・・

 

突然のウナ電が・・・東祖谷の知人からの電話でしたが、何をしよん!・・・え・私は何のこっちゃ~と思いましたが

メンバーの一人に名前が載ってるで~! え・え・え~と思いながらも見覚えがない事に・・・

連日の暑さに思考能力が低下していたためか、な・何のこと?と思いながらも内容を聞いてみると

 

先日から書いていた三嶺の自然観察会の日の事でした! ありがたい事に名簿の中に私の名前があったとは・・・

別の場所の山域散策とも考えていた昨日の山の日でしたが、遅ればせながらも観察会参加となりました。

 

山の日・第1回目の記念すべき日は三嶺で行われた自然観察会のレポートとなります。

晴れ渡った空の下、沢山の人が訪れていた山の日の11日・・・三嶺には山の日と、言う事で沢山の人が訪れていました。

     今回の目的は三嶺の自然と鹿食害について・・・どのような課題が出て来るのか??

三嶺の自然を守る会のメンバーを中心とした参加者が多かった、今回の自然観察ですが愛媛・高知からの参加者も

いて三嶺の今、昔を知る集いとなりました。近年・問題となっている鹿の食害により環境の変化が大きい三嶺

昔を知るメンバーの中からは鬱蒼としたクマザサが覆っていた登山道沿いを振り返る言葉が・・・

そのような昔の様子を振り返りながら、訪れた今回の観察には色々な思いを持った人が、訪れていました。

そんな、登山道沿いを歩く中、ブナの幼木が出始めた場所が・・・わずか2~3cmの高さの幼木・・・

この大きさになるには5年の年月がかかるとか!大木となるには、それなりの年月がかかるのだと

                気づかされた時でもありました。

一度、崩壊の危機となった自然が回復するには、それなりの時間がかかる事と言う事を・・・

ここ数年で、四国の山の環境が変わりつつある中、貴重な植物群が見られなくなって来ている事を懸念

する人もいました。初めての山の日・・・学ぶ事が多かった日でもあります。

三嶺山頂から見えたものは・・・晴れ渡った空の下、遠くに見えていたのは石鎚の山系・・・沢山の人が

                  三嶺に訪れていました。

そんな、西方向の眼下には天狗塚に通じる尾根・・・西熊山・いざり(天狗峠)・牛ノ瀬と山の様子を伺う場面もありました。

そんな、三嶺・山頂部にはある問題が・・・剣山でも同じ問題があるのですが、山頂の標高・位置を表す三角点の根元が

  段々掘出されて来ている問題が、山頂を目指して訪れる人が、増え三嶺の山頂周辺の土砂が流出をしている事だ

    このまま、放置して置くと、流出が進み三嶺の標高が変わる事を懸念する声も・・・

山頂部の植生回復を図り、土砂の流出を少しでも食い止めたい所だが、現状は厳しいものがあり植生を回復する

ネットを、これまでにも数回、行った経緯もありますが、厳しい環境下のもと、沢山の人が訪れる事により

踏み荒らされると言った現状もあり中々難しい課題となっている!

三嶺も剣山同様に石垣を周囲に積み上げて、標高の現状維持を図らなければ、難しいのではと言うような意見もあり

山を取り巻く環境の奥深さを考えさせられる物事を見せられた一幕でもありました。

山の環境が著しく変わりつつある徳島の山々・・・そんな環境下の中、樹林帯の中は下草が生えない環境が続く中、

わずかな希望でもある、ブナの木の再生があり次世代への・・・希望の一滴を垣間見たり

一時、鹿の食害により山頂部・周辺の植生が危ぶまれた時期もあった三嶺・・・保護ネットの設置などにより

鹿の侵入をある程度、防ぐ事が出来、植生回復に少しずつ至っている経緯もありますが、今後、鹿の数を

どの様に管理してゆくのか?山に見合った頭数制限をどれだけの期間続けて行かなければ、行けないのか?

多くの課題もあり今後の山の環境が、どのようになってゆくのか?

考えさせられる、山の日でもありました。

山頂・直下にある頂上ヒュッテの脇にある池・・・笹原の緑が浮かびあがり三嶺の山容を物語っています。

          次世代にも引き続き、この環境を引き継ぎたいものです!

 

 

 

 


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