一度はバレエの舞台を観たい、と思ったら
チャイコフスキーの三大バレエを選ぶでしょう。
豪華な舞台、きらびやかな衣装、「眠りの森の美女」はその一つ。
でも、行って観たら・・感想は
「長かった・・きれいだったけど、長かった」
じゃないかな・・・
しかもストーリーが単純なので余計に長く感じます。
その原因の一つは、王子とオーロラ姫のキャラクター性の乏しさです。
姫は若くてきれい、それ以外はとくにない・・
王子に関しては、なんで助けに行ったの?
なんでいきなり結婚するの?がわからないまま
結婚式のパ・ド・ドゥに突入、王子はにっこり笑うしかないのです。
むしろリラの精やカラボスの方が性格が見える方でです。
曲はどれもすてきなのに、なんとももったいないです。
本当は主人公のキャラクター性がでるようにしたい、
古いプティパの振り付けを変えたいと思う人は多いはず・・(脱、プティパ版を踊るバレエ団はあります)
でも変えにくい、ファンが楽しみにしているからです。
2幕の オーロラ姫が踊るローズアダージオは
バレエファンの目が、少々意地悪なる踊りです。
オーロラ姫の長いソロの最期は、男性に手をもってもらいアチチュードでプロムナード
男性は4人が一人ずつ手を取って交代するたびにいちいちバランスを取ります。
しかもオーロラ姫は、品格をもって、優雅に!
ちょっとでも ぐらつくものなら、観客から舌打ちが聞こえてきそうな厳しい場面です。
指揮者は、ダンサーがバランスをとるタイミングにあわせて振るので
音楽は間延び気味です・・何とも言えない緊張感が漂います。
厳しい、厳しい おとぎ話なのです。
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