友田 修/花冠同人

友田 修の俳句ブログ

冬の海 2-2-06

2006-02-02 07:35:43 | 今日の俳句
静かなる海に落ちゆくオリオン座
奈落へと落ちるが如き冬の海
貝殻を留めておかぬ冬の海

床屋帰り陽光溢るる四温晴れ
枯木立冬芽を包む四温かな
雨垂れの冬芽に宿り世を映す

信号機同時に変わる春隣
焼酎を妻一人飲む冬の夜
行き帰り早足となる枯野かな

[橘句会]
寒椿濡れて紅きの際だてり
山茶花の雨打ち濡れてうつむきぬ
冬柿のひとつ残れる里晴れて