静かなる海に落ちゆくオリオン座
奈落へと落ちるが如き冬の海
貝殻を留めておかぬ冬の海
床屋帰り陽光溢るる四温晴れ
枯木立冬芽を包む四温かな
雨垂れの冬芽に宿り世を映す
信号機同時に変わる春隣
焼酎を妻一人飲む冬の夜
行き帰り早足となる枯野かな
[橘句会]
寒椿濡れて紅きの際だてり
山茶花の雨打ち濡れてうつむきぬ
冬柿のひとつ残れる里晴れて
奈落へと落ちるが如き冬の海
貝殻を留めておかぬ冬の海
床屋帰り陽光溢るる四温晴れ
枯木立冬芽を包む四温かな
雨垂れの冬芽に宿り世を映す
信号機同時に変わる春隣
焼酎を妻一人飲む冬の夜
行き帰り早足となる枯野かな
[橘句会]
寒椿濡れて紅きの際だてり
山茶花の雨打ち濡れてうつむきぬ
冬柿のひとつ残れる里晴れて