青々とキャベツは空を仰ぎたり
黒土の畝まっすぐに葱の棒
霧雨の気配に新たなる紅葉
黒土の畝まっすぐに葱の棒
霧雨の気配に新たなる紅葉
そぼ降るは冷たき風の訪れと
降る雨に色を変えゆく冬の山
末枯るる山にぽつりと雨の声
初冬にそぼ降る雨の静けさや
一雨が誘い出したる暖房機
寒鯉の上目遣いに空を見ゆ
露草の瑠璃輝ける朝の雨
セーヌ河畔三句
木枯らしにセーヌの浪の高かりし
河畔いに吹く風枯れ葉掃きにけり
冬の風カフェにも人のなかかりし
降る雨に色を変えゆく冬の山
末枯るる山にぽつりと雨の声
初冬にそぼ降る雨の静けさや
一雨が誘い出したる暖房機
寒鯉の上目遣いに空を見ゆ
露草の瑠璃輝ける朝の雨
セーヌ河畔三句
木枯らしにセーヌの浪の高かりし
河畔いに吹く風枯れ葉掃きにけり
冬の風カフェにも人のなかかりし
すすき野に風渡り来る季節かな
晩秋の風にきらめく富士の山
秋風に淡く霞める富士の峰
断崖を遥か見下ろす十三夜
断崖の高きに浮かぶ十三夜
踏みしめる土柔らかき落ち葉かな
里芋の丸く煮えたる夕餉かな
晩秋の風にきらめく富士の山
秋風に淡く霞める富士の峰
断崖を遥か見下ろす十三夜
断崖の高きに浮かぶ十三夜
踏みしめる土柔らかき落ち葉かな
里芋の丸く煮えたる夕餉かな
