昨日、12月20日。ウスカワマイマイの孵化が確認できました。孵化したばかりのウスカワマイマイの姿がこちら。残念ながら、これよりもはやく産卵していたヒタチマイマイの卵は孵化しませんでした。よくよく観察してみたら、中身がなく、透明な水のような状態でした。
今回のものが、発生途中で死んだのか、無精卵のような不完全なものだったのかは不明。
ウスカワマイマイの稚貝は、やく2層の巻をもった殻をもって孵化。殻に成長線は当然ながらありません。
*とてもかわいいカタツムリですが、顕微鏡で観察すると、周辺には、うごめく糸のようなものが!!
ご存じの方も多いと思いますが、カタツムリやナメクジは住血線虫の中間宿主となっており、感染すると死亡例もある感染症を引き起こします。カタツムリを触ったら、必ず石鹸などで手を洗いましょう。カタツムリだけでなく、飼育ケージや食べ残しの野菜類。床材にしているキッチンペーパーなどにも線虫が付着している可能性がありますので、できれば素手ではなく、ゴム手袋などを使い、使用後には手袋を捨てるようにしたほうが安全です。
カタツムリを含む陸産貝類は魅力的な生き物で、自然を構成する重要な生き物の一つです。危険な一面も持ってますが、安易に駆除するのではなく、その生息環境を残してあげたいものです。