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subitohの時々昆虫記

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ウスカワマイマイが孵化

2019-12-21 06:16:22 | 自然観察

昨日、12月20日。ウスカワマイマイの孵化が確認できました。孵化したばかりのウスカワマイマイの姿がこちら。残念ながら、これよりもはやく産卵していたヒタチマイマイの卵は孵化しませんでした。よくよく観察してみたら、中身がなく、透明な水のような状態でした。

今回のものが、発生途中で死んだのか、無精卵のような不完全なものだったのかは不明。

ウスカワマイマイの稚貝は、やく2層の巻をもった殻をもって孵化。殻に成長線は当然ながらありません。

*とてもかわいいカタツムリですが、顕微鏡で観察すると、周辺には、うごめく糸のようなものが!!

ご存じの方も多いと思いますが、カタツムリやナメクジは住血線虫の中間宿主となっており、感染すると死亡例もある感染症を引き起こします。カタツムリを触ったら、必ず石鹸などで手を洗いましょう。カタツムリだけでなく、飼育ケージや食べ残しの野菜類。床材にしているキッチンペーパーなどにも線虫が付着している可能性がありますので、できれば素手ではなく、ゴム手袋などを使い、使用後には手袋を捨てるようにしたほうが安全です。

カタツムリを含む陸産貝類は魅力的な生き物で、自然を構成する重要な生き物の一つです。危険な一面も持ってますが、安易に駆除するのではなく、その生息環境を残してあげたいものです。


ヒタチマイマイが産卵

2019-11-23 07:10:29 | 自然観察

今日、産卵用に入れておいた「ミズゴケをつめたタッパー」に体を突っ込んでいる個体がいたので、確認してみたら、産卵してました。

タッパーの角に数個が確認できる。卵は思っていたより大きく、3~4ミリくらいありそう。

ミズゴケに軟体を突っ込み、空間を作って、そこに産卵しているようです。まだ、産卵途中だったかもしれないけれど、動かしてしまったので、親カタツムリは動いてしまいました。

このセットで、この環境でも産卵してくれるのは解ったので、別の産卵セットを設置しなおし、卵は別の容器に移して経過を観察します。

ちなみに、部屋の温度は15~22度、本来の産卵時期などと異なるかもしれませんが、春と秋に産卵するという記録もあるようです。

孵化するのが楽しみ。


水草レイアウト水槽

2019-10-13 09:04:38 | 自然観察

水草レイアウト水槽A

水草レイアウト水槽B

どちらも、60cmのスタンダード水槽(NISSOとGEX)。

濾過槽はSuisakuの水中モーター式の「SPACE POWER FIT」

Aの水槽はグッピーの厳選個体とその子供たち、カーディナルテトラが入っている。

Bの水槽は予備個体群ともいうべきごちゃまぜ状態。多少、個体密度が過密気味。

そのほか、予備水槽二本の体制で飼育中。

水草はウォータースプライト、パールグラス、ルドウィジア、ウィローモス、ミクロソリウム・ペンデロープ、バリスネリア。

グッピーの飼育で困ってしまうのは、個体数が増えすぎること。一つの水槽のみで増やしていくと、徐々に形質が劣化して、小型化したり、体形が悪くなったりすること。

これらを解決するためには、まず、複数の水槽を用意して、選別するのが必須。

この時、オスの選別は、容易だけれど、重要なのは、メスの選別。

メスの個体は、特徴が出にくいので、よく観察して、より残したい形質を見抜く必要がある。

私の場合は、基本的に3つの水槽を使い、コントロールを目指している。

厳選個体水槽

予備個体群水槽

非繁殖個体水槽(メスのみ)

といったところ。

 

 


陸産貝類の勧め。

2019-09-07 08:21:07 | 自然観察

 

陸産貝類ときいて、なんですか?という方も多いだろう。

陸産貝類とは、一般的に「カタツムリ」とか「でんでんむし」と言われるものといえばわかりやすいだろか。

しかし、一般的に葉の上でよく目にする「カタツムリ」は極一部の大型種であり、落ち葉の下や、物陰には、「微小貝類」と呼ばれる、殻の大きさが数ミリの小さなカタツムリたちが生活している。

カタツムリはご存じのように、動きが鈍く、分布範囲が限定されている。

今回、紹介するのは、「ヒタチマイマイ」。

カタツムリは殻はあるけれど、中身の「軟体」は標本にしずらい。そこで、殻を標本として残すのだけれど、本当の分類をするには、軟体に入っている「恋矢」という組織の形状を見る必要がある。

殻の標本を残す場合、カタツムリが死んでしまったとき、たいていの場合は軟体が殻の中で縮こまってしまう。そのまま、乾燥させるのは無理で、軟体が腐り、異臭が漂ったり、腐った液が殻を溶かしてしまうこともあるので、軟体をすべて取り出す必要がある。

このようなときに役に立つのは、「加圧式の噴霧器」園芸店やホームセンターで手に入るものでよい。このノズルをちょっと緩めて、水が勢いよく飛び出す「水鉄砲」のように調整し、その水流を使って軟体を殻から追い出す。

そのままの状態でやると、あたりに水しぶきが飛び散り大変なことになるので、水中でやることをお勧めします。