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subitohの時々昆虫記

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自宅ベランダで確認。

2020-09-06 17:39:09 | 自然観察

今日は、雨が降ったり、雷が鳴ったり、晴れたりと目まぐるしい天候となった。

南西諸島や、九州では、最大限の警戒が必要なレベルの台風が近づいている。

ふと、ベランダを見たら

クマゼミの死体が転がっていた。約10年ほど前から、東京都内でも見られるようになったクマゼミであるが、私の住んでいる地域では、ある特定の公園で個体数が多く、その他の場所では、個体数が少ないのが傾向としてあったのだが、今年に関しては、街路樹や庭木など、広範囲で鳴き声が確認できた。確実に分布域を拡大して、定着してきているようだ。

 


昆虫記20200823

2020-08-23 17:50:15 | 自然観察

今日も、夕方になってからお出かけ。

ここ数日の殺人的な猛暑はおさまってきたものの、まだまだ、熱い日が続いています。

そんな熱い日が続いても、季節は確実に秋へと向かっている。

今日、まず、ツクツクボウシの鳴き声を確認。先週あたりから、夜になるとエンマコオロギの声も聞こえてきていた。

さらに、街中の街路樹ではカネタタキの声を確認。

そして、今日一番の収穫は

このミンミンゼミ。「ミカド型」と言っていいという緑の濃い個体。

腹部には、何やら、寄生虫がついているけれど、まあ、この型が確認できてうれしい。

さらに、木にはキマダラカメムシが多数。

何を食べているかわからないと思っていたけれど、どうやら、セミと同様、木の幹に口を刺して、木の汁を吸っているようだ。今日、確認した多くの個体は、この写真のように、口を突き刺しているのが確認できた。

 


昆虫記20200816

2020-08-16 13:22:34 | 自然観察

今日は、連休最終日。なにもしないと、明日からの仕事がつらくなるので、フラッとお出かけ。

最近、東京で猛威を振るっている?

キマダラカメムシの幼虫。

といっても、この子たち、数が多くて、その気になれば3桁の個体数がすぐに確認できるほど増えているのだが、いつも、木の幹などで下向きに止まっているだけで、何かを食べているところなどを見たことがない。本気で、時間を使って、じっくり観察しないと、なにをしているのやらわからない。

こちらが、その成虫。

もともと南方系の昆虫で、東京に分布を拡大した理由はよく解らない。

おそらく、植栽と一緒に持ち込まれたものと思われるが、情報が乏しく、よくわからない。

こういった、南方系の昆虫類が分布を広げると、すぐに「地球温暖化」と結びつけるが、それは早計である。

分布拡大している昆虫類、一種ごとに、分布拡大の背景が違うからだ。

普段は幹で見ることが多いキマダラカメムシであるが、今日は、一か所だけ、サクラの葉に集結しているところがあった。しかし、ここでも、しばしこのまま。

さて、この子たちは何を食べているのやら。

最後はちょっとアブノーマルな記録。

カナブンに包接しているシロテンハナムグリ。

最初、交尾するか?と思い、よくよく観察してみたら、カナブンのほうもオスでした。

しかし、こんなシーンを見ると、これがもし、カナブンがメスで、交尾に至ったとしたら、どうなるのだろうと思った。

さすがに、この組み合わせだと、子孫ができるとは思えないけれど。これから、興味深い事例の一つだ。


昆虫記20200814

2020-08-14 19:33:41 | 自然観察

今日は、あまりにも熱いので、出かけるのを躊躇していた。日が傾きだしてから、晩御飯の前に昆虫観察。

都内の公園でもよく見られる「ミンミンゼミ」。

アブラゼミよりも若干警戒心が強いようで、慎重に近づかないと撮影できない。

今日、出会った中では一番緑が強かった個体。

いわゆる「ミカド型」とは言えないけれど、かなり緑が濃い。

ミンミンゼミは個体差が結構あるので、面白い。

さて、セミはなぜ鳴くかという疑問に引き続き、セミの生態についての疑問。

それは、セミの幼虫期間についてである。

「セミは7年も地中で暮らして、成虫になると2週間くらいしか生きない」。

長年、このように言われてきたけれど、最近の研究により、成虫の期間は約1か月くらいはあることが、確認されている。

そして、幼虫期間についても、7年説というのは疑問である。

私の疑問は、さらに、幼虫はどのタイミングで地上に出て、羽化するのかというもの。

昆虫の幼虫期間は、積算温度とか、栄養状態などによって変化するといわれているが、セミは夏になれば羽化してくる。

幼虫は、何を目安に羽化するのだろうか。

おまけ

今日の夕日。


セミはなぜ鳴くのか。

2020-08-02 06:40:22 | 自然観察

セミはなぜ鳴くのか?

身近な生き物でも、わからないことはたくさんある。

セミがなぜ鳴くかもその一つ。

本や、ネットでは、通説として、

オスがメスを呼んでいる。

とか

餌のある場所を知らせるために鳴く

とかが出てくるだろう。

果たしてこれらの「鳴く理由」は本当だろうか?

もし、オスがメスを呼んでいるなら、もてもてのオスにはメスが寄ってくるはずである。

私が観察した経験では、鳴いているオスにメスが寄ってきたのを見たことはない。

鳴きながら、メスにアプローチしているのを見たことはある。

どうも、しっくりこない。

では、餌のあるところで鳴くのはどうだろう。

アブラゼミなどは電信柱や家の壁でも鳴いている。こちらも、やはりしっくりこない。

そもそも、鳴くということは、音でのコミュニケーションである。同種、もしくは近似種へのアピールであることは確かだと思う。しかし、鳴くことによって、自らのことをアピールすれば、外敵に見つかりやすくなるデメリットがある。

私が、セミがなぜ鳴くのか?と聞かれたら。

鳴くことによって、個体密度の調整に役に立っているのではないだろうか、と答える。

鳴き声が近すぎれば分散し、遠ければ近づくことができ、「ソーシャル・ディスタンス」を保つために鳴いているのではないだろうか。

このことを実験や観察で確かめるのは困難であるが、フィールドで観察する際に、心の片隅に、いつも置いておきたい疑問の一つである。