今日の写真は
スイスのユングフラウヨッホ、
スフィンクス展望台から
ツアーマネージャーからもらった地図の
地図番号21「Monchsjoch HAT」
へ向かう道です。
展望台からゆる~い
坂道になっています。
振り向くとこんな感じ。
手前の山頂に、
このブログだと
分かりにくいですが
スフィンクス展望台が
ちょこんと
載っています。
最初は
このゆるい坂を
上りきったところに
「Monchsjoch HAT」が
あるもんだと
思っていたのですね。
みんなで記念撮影や
雪合戦をした
地図番号1「Plateau」は
冷たい風が突風のように
吹き荒れていて
むちゃくちゃ
寒かったのですが、
ココは風よけの山が
あるせいか
屋外でも
暖かいほど。
この日は
キャミ→長袖T→半袖T→長袖シャツ→ニット→レインコート
の、持参MAXの防寒だったものの
こんなんで、
凍えないだろうかと
かなり、
かなり、
不安でしたが、
陽光に照らされつつ
ざくざく
雪山の上り坂を
15分ほど歩けば
汗ばんでくるっ。
ま、これも
この丘をのぼりきれば
終わりヨ
と思って
息を切らしつつ
やっとの思いで
上りきったら、
はるか向こうに
スイスの国旗が、
風に吹かれて
心地よさげに
はためいている。
白のクロス模様の入った
真紅のスイス国旗は
白銀の世界に映えます。
遠くからもよく見えます。
…がっくり。
しかし、
この旗のところに
きっと
「Monchsjoch HAT」
があるのネ
と
気分を改め
また、歩き始める。
途中、氷河が見えたり
(青とグレーの筋見えますか!?)
スフィンクス展望台では
見られない
どっぷり雪山を
望んだり
明るく!
楽しく!
らんらんらん。
ゆるいとはいえ
上り坂の
雪原をひとりでざくざく
もう30分は歩いてますヨ~
とか
歩くのしんどいじゃ~
なんて
思ったら
あかん、
あかん。
そういえば、
まわりも
何だか
人が少なくなってきたし
…というより
ほとんどいないし~
も、きっと目の錯覚さ、らんらん。
で、
やっとスイス国旗の
袂までやってきたら、
今までは
左手の山陰で
見えなかったけど、
はるか前方に
木造の小屋が
見えるでは
ありませんかっ。
ううう、
またもや
ダマされた
と思った時には
時すでに遅し。
スイスの国旗は
スフィンクス展望台から小屋の
2/3くらいの地点にあり、
ココまできたら
スフィンクス展望台へ
引き返すのが
もったいない
気分にさせるのです。
なんて、
なんて、
絶妙な地点に
丘の頂きと
スイス国旗が
あんねんっ!
行くよ、
行くよ、
「Monchsjoch HAT」=「(その正体)小屋」!!!
結局、
真っ白な雪原を
約1時間、
ひとりで
もくもく
ざくざく
歩き続け、
汗だくで
小屋、
否、
「Monchsjoch HAT」
へたどり着いたのでした。
…へろへろ。
(↑でも、とりあえず、記念撮影してみる)
ちなみに小屋は
簡易な宿泊施設(確か)と
トイレと軽食屋さんに
なっていました。
軽食屋さんで
お茶かランチを…と
思ったものの
ひとりだったし
物価高いしな~と
トイレだけ行って、
外で持参の水を飲んで
お菓子を食べて
帰ろうとしたら、
白い雪の原を
ひとり歩く巨漢、
「ニ、ニ、ニールだ~!」
彼はツアーメイトのひとり。
お互い、
思わぬ所での再会に
開口一番、
「なんで、
なんで、
こんなとこ
ひとりで
きたん?」
で、
お互い
そんなに
遠くないと
思っていて
気軽に
歩き始めて、
丘と国旗に
だまされて
来ちゃいました
ということが判明。
おおお、同士よ!
それから
ふたりで
軽食屋で
一服することに。
私はコーヒー(2.50スイスフラン)
ニールはコーラ(5スイスフラン)。
なんで
コーラの方が
高いんだろ~
しかも2倍やんと
思っていたら、
私のコーヒーは、
カウンター越しの
オープンキッチンで
スタッフが、
丼並にでかい
カフェボールに、
スプーンで
こげ茶色の粉を
無造作に入れて、
お湯を注いでました。
インスタント
コーヒー
だったのね。
成程。
で、次にニールの
コーラが瓶ごと出される。
スタッフのお兄さんは
ニールに手渡しながら
ひとこと。
「冷えてないんで、
外の雪に突っ込んでおいて」
はっはは。
やるな、小屋っ。
惚れた。
そして、
至福のひととき。
ほぉぉぉぉ~。
さて一服後、
小屋から
スフィンクス展望台への
帰路は、
下り坂に加えて
ニールと話をしながら
だったので、
楽しく
しかも
30分くらいで
戻れました。
旅は道連れですね。
道連れといえば、
スフィンクス展望台に直結の
ユングフラウヨッホ駅で、
ツアーメイトの
ジャン&トレットに
再会。
彼らは
スイス国旗のところまで
行ったものの
そこで断念して
戻ってきたという。
…ということは、
私たちがツアーで一番
ユングフラウヨッホを
堪能したんだねと、
ニールとニヤリ。
その後は、
絶妙なところに
丘や国旗があるよね
という話で盛り上がりつつ
帰りの登山鉄道が出発。
来た時と同じように
愛らしい電車に揺られて
牧歌的な美しい景色の中を
(欧州旅日記編「ユングフラウヨッホへ」参照)
帰ったけれど、
4人の無謀な冒険者は
みんな
車内で爆睡、
でした。