ON THE ROAD

OVER30の青春LIFE

幻夜/東野圭吾

2007-04-26 05:44:22 | BOOK
 幻夜:白夜行

 新海美冬:唐沢雪穂

 水原雅也:桐原亮司

 加藤亘:笹垣潤三

 スカーレット・オハラ:スカーレット・オハラ


 めっちゃ面白かった。小説はスゲェ分厚いんだけど苦もなく読めた。

ずっと読みながら“幻夜の美冬”と“白夜行の雪穂”は同一人物なのかどうかが気になって仕方なかった。

 “白夜行”の時は雪穂と亮司の会話っていっさい載っていなかったので想像するしかなかったのに対し、今回は美冬と雅也の会話は普通に載っていたのは前作との違いだね。

 “美冬と雅也”との事が虚構であれば“雪穂と亮司”も虚構だったのか?もしそうなら悲しいよな。ていうか“白夜行”の感想を考え直さなあかんよな。謎や。

 あともうひとつ気になるのが最後の銃の暴発。
あれは偶然起こったものなのか。もしそうではないとしたら・・・・・・。

実弾→ネットで購入→PC得意な人間が販売→新海美冬

って事も考えられるよね。新海美冬の人生に偶然は無い!すべては計算通りのはず。

 続編なる次回作に超期待!!

模倣犯⑤/宮部みゆき

2007-04-22 12:24:27 | BOOK
 面白かった、でも長かったなぁ。

刑事コロンボのように犯人がわかっている状況で謎を解き明かしていくのだが・・・。

 栗橋浩美と高井和明の物語があそこまで長くする必要はなかったんじゃないかな。あれで間延びした感はあるね。

 自作自演の連続殺人事件の表舞台に登場したピース。結局、高井和明が言っていたように“コドモ”だったよね。クライマックスの前畑滋子が自白に持っていかせるシーンが痛快だったよ。

 今回のストーリーは子供を持つ親の身としては考えさせられるね。古川鞠子の祖父有馬義男は立派だよ。よくあんなに冷静に対応してたと思うよ。オレは気が短いからきっと怒りまくってるだろう。そうすると犯人の思うツボなんだろうな。

 こういう犯罪が発生しないことを心から祈るよ。

模倣犯④/宮部みゆき

2007-04-15 20:04:46 | BOOK
 表舞台に出てきた“ピース”こと網川浩一。
正義の味方のように容疑者高井和明の妹由美子の助けようと演じているのが非常に胸クソ悪い。

 次の五巻で“ピース”の悪事は発覚するのかそれともそのまま偽善者として通せるのかいよいよクライマックスへ。

模倣犯③/宮部みゆき

2007-04-12 07:37:25 | BOOK
 ヒロミがようやく気付いたモノがあっただけに残念。高井和明はホント優しいよね。優しすぎるよね。不慮の事故だけどこれがなかったら次巻からの展開もないわけだから・・・。

 最後にほくそ笑むのはやっぱりピースなのか!!

模倣犯②/宮部みゆき

2007-04-08 16:30:16 | BOOK
 ・・・・・微妙。
1巻目を読んで面白そうだなと期待してたけど、この2巻は伏線の話で肩透かしだったよ。こんな感じで3巻目も続くようなら中身の薄い作品になっちゃうね。

 もうちょっと濃い内容を期待したんだけどね。
伏線を膨らましても、伏線は伏線なんだからさ。

模倣犯①/宮部みゆき

2007-03-24 08:48:16 | BOOK
 何はともあれ魅き込まれた作品。
あと4巻もあるのは長い気はするけれども、好奇心の掻き立てられるいい本だと思う。

 まだ1巻読み終えたばかりで、完結していないので評価のし難いが2巻目からの期待を込めて☆4つだね。

僕たちの戦争/荻原浩

2007-03-12 22:07:57 | BOOK
 平和ボケしてる現代人には歴史を振り返れるいい本だね。別に平和ボケしている事が悪いってことじゃないよ。ただそれがスッゲェ平和で幸せなんだって事を忘れてはいけないと思う。

 最後の方に書かれていたけど
「正しい戦争なんて、どこにもない。戦死に尊いも賤しいもない。責任者出て来い!」
って印象的な文章だね。

 国も指導者が間違った方向へ導けば間違った方向へ進んでしまう。北朝鮮がいい例だ。武力に訴える前に出来ることがあるんじゃないのかな。
それが何かを考えていく事が世界の平和の為の第一歩だと思うんだけどね。

遺骨/内田康夫

2007-02-24 04:07:30 | BOOK
 最近、他の作家の本を読みあさっていたから久々に内田康夫の浅見光彦シリーズを読んだら、妙に新鮮だった。

 テーマの“脳死”に関しては非常に興味深かった。今、放映しているTVドラマ「わるいやつら」でもそうだが、医者次第で犯罪も隠蔽出来てしまう状況はおかしいよね。小説にも書かれていた通り神でも何でもないんだから・・・。

 臓器移植についても、自分の身内が脳死して、臓器移植を促されても“はい、そうですか”なんて簡単に答えられないよなぁ。仮にその臓器を他の人に役立てられたとしても、提供者に順番通りホントに利害関係なくやれるのかどうか信用は出来ないよ。臓器売買の犯罪とかも増えそうだしね。

 それと光彦の妹の佐和子が久々に名前が登場したね。今回はニューヨークにいる事になっているみたいだけど、生きているのか死んでいるのかどっちなんだろうね。

理由/宮部みゆき

2007-02-16 07:31:50 | BOOK
 面白いと聞いていたけど・・・。
どうも自分の中ではイマイチの評価。

 小説の書き方の手法は変わってるなぁとは思ったけどそれだけで、特に好奇心を満たされるような展開でもなかったし、正直ガックリかな。


冷静と情熱のあいだ/辻仁成

2007-01-20 18:43:53 | BOOK
 この本好きなんだよね。映画も好きだったけど、原作もいいよ。子供の名前を“あおい”にしようと思ったくらいだったんだよ。

 出来れば新婚旅行でイタリア行く前に読みたかったね。フィレンツェのドゥオモには俺らも登ったんだけど、本を読んだ後なら順正とあおいが再会したところかぁって別の意味でも感動してたかも。

 もちろん赤の方も読んだけど、やっぱり男の自分にとってはこっちの方が好きかな。

 これ読んだらまたイタリア行きたくなるよね。もちろんセリエAも見るけど・・・。

椿山課長の7日間/浅田次郎

2007-01-15 21:54:00 | BOOK
 こういうハートフルな作品はいいね。読んだ後の満足度が違う。

 いわゆるあの世の一歩手前で出会った3人のそれぞれの話なんだけど、どれも心打たれるよ。

 椿山課長の仕事に対する責任感、愛すべき人を許す心。そして彼の事を思う佐伯知子の健気な大きい愛の心には深く感動したよ。

 根岸雄太、通称蓮ちゃんのみんなの善意を裏切るくらいなら“こわいこと”になってもいいと決断した勇気もたいしたもんだ。

 一番好きだったキャラは武田勇。彼は男の中の男だね。彼の子分を思う心は熱かった。そして彼を親分と慕う子分の心も熱かった。俺って、こういうの大好きなんだよなぁ。

 こんなに感動するストーリーとは知らずに読破したけど、久々に胸を熱くさせられたいい作品だったよ。

天空の蜂/東野圭吾

2006-12-31 09:35:51 | BOOK
 巨大ヘリを盗み、それを原発へ墜落させるという脅迫に対し、原発を使用不能にする事を要求する犯人。サスペンスの中に原発問題を考えさせられた作品。

 原発の数がこんなにあるとは知らなかった。

1.泊発電所 -(泊村/北海道後志支庁、北海道電力)
2.東通原子力発電所 -(東通村/青森県下北半島、東北電力)
3.女川原子力発電所 -(女川町/宮城県南三陸沿岸、東北電力)
4.福島第一原子力発電所 -(双葉町/福島県浜通り、東京電力)
5.福島第二原子力発電所 -(富岡町/福島県浜通り、東京電力)
6.東海第二発電所 -(東海村/茨城県北部、日本原子力発電)
7.柏崎刈羽原子力発電所 - (柏崎市/新潟県中越地方、東京電力)
8.浜岡原子力発電所 -(御前崎市/静岡県西部、中部電力)
9.志賀原子力発電所 -(志賀町/石川県能登半島、北陸電力)
10.敦賀発電所 -(敦賀市/福井県若狭地方、日本原子力発電)
11.美浜発電所 -(美浜町/福井県若狭地方、関西電力)
12.大飯発電所 -(おおい町/福井県若狭地方、関西電力)
13.高浜発電所 -(高浜町/福井県若狭地方、関西電力)
14.島根原子力発電所 -(旧鹿島町、現松江市/島根県東部、中国電力)
15.伊方発電所 -(伊方町、愛媛県南予地方、四国電力)
16.玄海原子力発電所 -(玄海町/佐賀県、九州電力)
17.川内原子力発電所 -(薩摩川内市/鹿児島県西部、九州電力)

これ以外にも稼動していない原発もあるんだよね。これって結構他人事じゃないんだよ。

 原発はなきゃ困るけど、施設の近隣に住む人たちは?そこで働く人たちは?など
やっぱいろんな問題が生じるよね。

 だからといって電気を消費してみんな生活している訳だし、原発に助けられてる部分もある訳だから難しいよね。どちらの事もどちらの立場でも無視してはいけないから。

 究極の選択だね。ど~する?ど~すんの俺!!

火車/宮部みゆき

2006-12-08 19:56:14 | BOOK
 宮部みゆきの小説の中でも傑作といわれてるこの作品。あんまり・・・・・・だったねぇ。

 期待して読んでいたせいもあるのかもしれないけど、ちょっと物足りなかった。


火車【かしゃ】火がもえている車。生前に悪事をした亡者をのせて地獄に運ぶという。ひのくるま。

ハードボイルド・エッグ/荻原浩

2006-12-03 09:40:13 | BOOK
 うん。まぁまぁかな。
主人公のクールなようで実は小心者で情に弱いってキャラがにくめない。

 ただ探偵業って実際は大変だよね。ペット探しじゃあねぇ。まぁほのぼのしてるけどさ。

 俺の子供の頃の名探偵っていうとやっぱり明智小五郎なんだよね。殺人事件や怪人二十面相との対決なんかよかったね。昔は江戸川乱歩の作品読みあさってたからなぁ。

 荻原浩の作品の「噂」「神様からひと言」に比べると・・・。
次に読む作品に期待!