月影堂 書棚

ここに記す事は全て私の身に起きた事実であり、私は、私が感じた全てを言葉に換言し、記録しております。

回想〜春分の日のねがいごと

2021-03-21 18:23:00 | わたしの気持ち
うちの子は

寝る時も、
常に抱っこが好きだった。

床に置かれるのを、
ひどく嫌がった。

言葉を話すのが、遅かった。

なんでも
気になることは

「あっ!」

と指指しながら教えてくれた。

2歳の誕生日がすぎた
ある日、

私は原因不明の熱病による
全身の発疹で
医大に入院させられた。

その時、

半ば強制的に
はじめての母子における
別離体験をした。

子どもは
母からも
母乳からも離され、
私の実家におくられた。

子どもには
さみしい思いをさせてしまった。

私自身も
40度近い発熱と発疹が
1週間以上続き
しかも部屋は、
トイレしかない個室。

医師看護師以外は誰も来ず、
誰も、見舞いに来ることは無かった。

入院して、1週間たち
容態は安定してきた。

相変わらず見舞いに来る人はいなかった。
夫も見舞いに来てくれなかった。

唯一、
休日だけは来てくれるかもと
少しだけ、期待していた。


…けれども、来てはくれなかった。
かなしくて涙が出た。

来れないにしても
いくら愛情がなかったとしても、
電話くらいくれてもいいのにくれなかった。



その時、



《自立しよう》



そう思った。

熱がない時に、
スマホで職を探した。

私と夫にも、
その時から分離が始まった。
 
その後
3年後には別居をした。

離婚したのは、
それからさらに2年後だった。

名古屋での結婚生活は、
修行以外の何ものでもなかった。

唯一、
子どもが私の側にいてくれた事が
何よりの救いだった。
生きる糧だった。

そんな子どもと
昨日
神社でお参りした際に
神さまにお願いをした。


愛する人と
しあわせになりたい


無我に近い私の、ただひとつの願い


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