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ストレンジな日常

仙台市宮城野区のオフロードバイクショップ「ストレンジモーターサイクル」のブログです

G-net最終戦日野ハードエンデューロ参戦

2019-11-20 20:21:00 | ハードエンデューロ
今週末は群馬県日野カントリーオフロードランドにて、G-net全日本ハードエンデューロ最終戦「日野ハードエンデューロ」に出場します。

http://hino.hardenduro.jp/index.html

G-net選手権の上位陣に加え、海外からの招待選手、更にトライアルIASクラスチャンピオンの小川 友幸選手と、同ランキング2位の野崎 史高選手が参戦と、出場面子がかなり豪華な大会となりました。

僕は8月の日高ロックス以来のレースとなりますので、怪我せず、バイク壊さずを目標に走りたいと思います。

特にG-net第5戦が土曜日、第6戦が日曜日となりますので、土曜で消耗しきらない様に頑張ります。

ハードエンデューロの楽しさとは その1

2017-07-11 14:16:00 | ハードエンデューロ
FACEBOOKにポストした内容ですが、FBを利用していない方の為にこちらにも加筆して投稿します。

先日、オフロードパーク白井で練習会を行って来ました。
快晴で気温は終日30度~35度という猛暑日で、何もしなくても熱中症を気を付けなければならない様な状況可で、好き好んで低速でバイクを乗り回して来ました。

友人が撮影してくれた動画なのですが、傍から見ると全く楽しさの伝わらないシチュエーションだと思いますので、敢えてこれをネタにハードエンデューロの楽しさとは?を書いてみたいと思います。他にも色々楽しさは有るのですが、今回は自分の心理的な事に絞って書いてみたいと思います。



オフロードパーク白井は、天然石で有名な茨城県加波山の麓にあり、恐らく元々採石場だったと思われます。採石場と言っても砂利の様な細かい石ではなく「石切り場」と呼ばれるような大きな岩盤や、人間の大きさ位有る岩がゴロゴロしています。
この動画のシチュエーションは、30cm角位の岩がゴロゴロしている場所で、距離は20m~30m、最後は若干斜度があります。ここをエンデューロバイクで何秒で駆け抜けられるか?を課題に練習しています。

良く「こんな所を走って楽しいの?」って聞かれるので説明します。


楽しいのです!


歩いて下見をしながら、フロントタイヤやリアタイヤを置く場所、足を置く場所、自分の技量、自分のマシンのホイールベース、ハンドル切れ角、タイヤのグリップ力、エンジンのパワーやレスポンス、ディスクやチェーンを当てない等々かなり細かく考えてラインを選びます。

ここまでは知的ゲームです。ボードゲームみたいなもんだと思って下さい。

そして、実際走ってみて、考えた様にバイクを動かすのはフィジカルなゲームです。下見での見切りが甘かったり、技量が低かったりすると下見通りにはバイクは動きません。その場合のエラーを速やかにかつなるべく体力を使わずに修正する能力も必要です。

ボードゲームの様に頭で考えただけでは、バイクは思った通りに動いてくれません。
また、考えずにひたすら乗り込む事で、反射でバイクを動かすだけでは進めない場所が出てきます。

下見でラインを組み立てる力、その通りにバイクを動かす技量、それを維持する体力、全てが揃うと考えた通りにバイクは動きます。


そして、考えた通りに上手くバイクを動かせた時はとても楽しいのです!

マインドとしてはトライアルに近いものだと思いますし、実際にトライアル的なテクニックを使う事も多く、世界でも日本でもトライアル経験者が上位に多いのも納得出来ます。


じゃあ、トライアル(車)で良いんじゃないの?
なんでわざわざ乗り難いエンデューロバイクでそういう場所に行くの?

と言う質問も良くされます。

それに対する答えは「そういうもん(ジャンル)だから」と言う言葉に尽きます。

登山やクライミングの方にトライアル競技を「なんでわざわざバイクで登るの?歩いた方が楽だよ?」と言われても、トライアルをしている方なら同じ事を答えると思います。

勿論、トライアルもMXもとてもリスペクトしております。
国内ハードエンデューロ選手権の上位と言っても、技術的にはまだまだなのも自認しています。

それでも、楽しいものは楽しいのです。

ツーリング、ロード、モタード、エクストリーム、エンデューロ。。。今まで、色んなバイクのジャンルをつまみ食いして来ましたが、根本的には「考えて、練習して、出来る様になる」が楽しくて乗って来た様な気がします。何も考えずに走るのは物足りないんです。


このハードエンデューロというジャンルは、ちょっと変わった様に見られがちですが、本質的には上記メジャーなジャンルと「出来る様になった時の楽しさ」は全く変わらないものだと思っています。

何卒暖かい目でこの新しいジャンルを見守って下さるよう、お願いします。