Judas Priest - The Hellion / Electric Eye (HQ)
はじめまして。
管理人のstormbringer です。
ハード・ロック、ヘヴィ・メタルを長年聴いてきました。
自分の聴いてきた音楽を整理してみたい気分もありblogを開始します。
その前に2020年現代におけるメタル事情について考察
①メタル、ハード・ロックはポピュラー音楽のメインストリームではない。
しかし、全世界にマニアを抱えている。日本でも、かなりのマニアがおり、市場が形成されている(バーン誌がいまだに書店に並んでいることからも確認できる。)
危惧されるのは、市場を形成しているファンが高齢化していること。
ファンの平均年齢は50代以上、もしくは40代後半以上と推定される。
②メタルのジャンルの細分化が進み、好きなバンドも多様化。同じメタル好きという人にあっても、好みが違うケースが多く、微妙に話が合わない。王道については30年前まではプリースト、メイデンと言われていたが、今は何が王道かわからなくなってきている。若い人だと、メタル・コア系にしか興味がないということもある。
③一般社会にはメタルを毛嫌いする人種がいる。特に困るのはベテラン洋楽ファンの一部。レッド・ツェッペリンは崇拝するが、ジューダスは好きではないとか、デフ・レパードはいいが、メイデンはダメだとか、露骨な姿勢を取られる。歴史的にはスラッシュ・メタル勃興あたりの時代から拒否反応を示し、AC/DCとかデフ・レパードとかボン・ジョビ、ヴァン・ヘイレンとかアメリカ市場で大当たりしたバンド以外は受け入れないというタイプ。
例えばサバスはいいねというので、メタルの話をすると拒否されるので要注意。
どうも、70年代のハードロックのオリジネイターは評価するんですよね。そういう人たちは。
で、お前はどうなんだ?ということになるのですが、私はジューダス、メイデンと言った今から30年ほど前まで王道と呼ばれたメタルが好きです。スラッシュ、エクストリーム系は少しだけ聴きます。イライラしているときとか、怒りが沸き起こってきた時に聴きたくなりますね。
あと、メロハー(メロディック・ハード・ロック)、メロディック・スピード・メタル、パワー・メタル、メロデスをそこそこ聴いたりします。メロディがある方が好きみたいです。
私の勤務先の同僚で、メタルにメロディは不要と言い切る人もいますが好みはいろいろですね。
もし、私と趣味が合いそうな人がいたら、このblogを覗いてくださるとうれしいです。
さて、記念すべき第一回めの曲は The Hellion / Electric Eye 。
収録しているアルバム「復讐の叫び」は1982年7月発売です。
アルバムとしての導入部の役割をはたすThe Hellionについては、あまりにも荘厳で、未だに興奮します。たぶん、一生興奮し続けるでしょう。この曲で、一挙に気持ちが盛り上がっていきます。
発売された直後、レコードに針を落とし、この冒頭の2曲を聴いた時は、「ついに、プリーストがやり遂げた!」と感動してしまいました。
前作「ポイント・オブ・エントリー」がアメリカ市場をかなり意識した作品で、シンプルなリフと構成、ミディアム・テンポに重きを置き、いい作品であると認めながらも、これでは物足りない!と思っていたからです。
そんなモヤモヤした気分をこの2曲、というか次の曲までの3曲が見事に吹き飛ばしてくれました。
まさにやったー!という気分でしたね。大逆転を成し遂げた曲たちっていう感じもあります。
彼らはアルバム「ステンド・クラス」以前の華やかな曲構成・スピードと前作で試したアメリカ市場にも受け入れられる明確なメロディと印象に残るリフの統合に成功したのです。まさに試行錯誤の結果だと思います。
ジューダスには名曲が多いのですが、まさにジューダスの逆襲の狼煙といえるこの1,2曲目は記念碑的作品。彼らは、元々素晴らしいバンドでしたが、このアルバムで一皮むけます。
そして、あの「ペイン・キラー」でさらに高みに上ることになるのです。