浜松めぐみバプテスト教会の都牧師は6月の24日から28日までの間、
日本バプテスト教会連合に属する練馬バプテスト教会主催で行われた
東北ボランティア活動に参加させて頂き、岩手県に行って来ることが出来ました。
今回の活動内容は、仮設住宅を訪問し、
オープンカフェを開いて仮設住宅で生活している方たちをお招きして
音楽の演奏をしたり、レクレーションの時間を持ったり、お話を伺うというものでした。
今でも仮設住宅での生活を余儀なくされている方々の多くは
まだお仕事を見つけることが出来ず、これからの生活に対するたくさんの不安を抱えていました。
オープンカフェというものは、実は現地に長期滞在をしながら
ボランティア活動に当たっているスタッフの方々が
以前からやってこられたものでありまして
自分たちはそれの手助けをして頂くという活動の内容でした。
オープンカフェを通して1年2年とゆっくり時間をかけて築き上げてきた
スタッフと住民の皆様の信頼関係があったからこそ
足りない自分たちのことも現地で受け入れて頂けたのではと強く感じました。
実際に仮設住宅の皆様はオープンカフェをとても楽しみに待って下さっていました。
ゲームなどを楽しんで、一緒にお茶を飲んで、少し時間を共にしていると
震災当時のことやこれからのこと、心の内のことなどを話して下さる方もいました。
震災の直後は一日一日生きていくのが精いっぱいで
いろいろなことをあまり深く考える余裕もなかったけど
震災から1年が過ぎて生活もある程度安定してきた今の方が
悩み、不安、心配、喪失感、悲しみが大きくなっているとのこと・・・
今はもう自分たちのことはみんなに忘れられているように感じてしまうとのこと・・・
とても心が痛みました。何も言うことが出来ませんでした。
また、長期間にわたり現地でのボランティア活動をなさっている
スタッフの皆様の大変さ、厳しさも実感することができました。
北海道から大阪から、日本各地から集まったスタッフの方々。
今までの生活を全て放り投げて、現地で被災された方々と生活を共にしながら
あらゆる活動をなさっていました。
でも期待されるほどのことを充分に出来ないという葛藤や悩みの中で
なんとか今出来るものを精一杯頑張っておられる姿には頭が下がりました。
中には体力的にも精神的にも疲れ果ててしまい、
ボランティア活動を終わりにして一度は帰ってしまったものの
どうしても心の中にある東北に対する重荷のゆえに
また東北に向かわれた方もいらっしゃいました。
かつては家やビルなど、たくさんの建物があった場所です。
こんな堅いものが水の力でこれだけ曲がっていました。
ちょっとしたゲームでしたが、皆様、とても楽しんで下さいました。
まだまだ厳しい現状の中にいるたくさんの方々。
荒れ果てた東北の地に一日も早い復興を心から願います。
そして微力な自分をこのような活動に参加させて下さった
現地のスタッフの皆様、心から感謝いたします。