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日月 *HIZUKI* 日記

 天然石、手作りアクセサリーのご紹介と店主の日記

本日記〜静かに生きて考える〜

2024-08-11 | 本日記


工学博士であり、作家でもある森博嗣さんのエッセイです。

本当はSF作品が読んでみたいと思ったのですが、長編なのでまずは気軽に読めるエッセイを本屋さんに探しにいきました。

何冊か手に取ってみて、パラパラと目次を読んでみて、結局は表紙の雰囲気で決めるのはいつものこと。
今回は当たりでした

世俗とは縁を切ったような山の中の暮らしでは、趣味の工作に没頭する合間に仕事をされていて、「メリハリのない生活を心がけている」そうです。

毎日だらだらと、コンスタントに、メリハリのない生き方。
社会の枠から外れてしまえば、自分を基準にすればよいのだからなんでもありです。

私もルーティンをこなすのは得意なのですが、なんでも時間がかかってしまうので、もっとパパッと出来ないものかと時々考えるのですが、それが反対に自分にとって効率的だとしたら…そんなふうに思ったことがなかったので、目から鱗でした。

いろんなことを独自の視点で観ているのに、全て自分のことなので、人は人、自分は自分でOKなのが、押し付けがましくなくて好きです。

誰かの視点ではなく、自分の視点で生きることの楽しさに気づかされました。
ところで私の視点は何処にあるのか?

定まっていないから時々迷うのですが、迷ったらまた読みたくなる本だと思います。


















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本日記〜ノヴァセン〜

2024-03-17 | 本日記


私が地球交響曲(ガイヤシンフォニー)という映画のファンだと知っておられる方が、第4番に出演されているジェームズ・ラヴロック氏の本「ノヴァセン」を薦めてくださいました。

「地球はひとつの巨大な自己調節システムであり、すなわち生命体のようなものだ」というガイヤ理論を提唱したラヴロック氏の100歳の時の著書です。

103歳でお亡くなりになられたので、遺作となりました。

100歳の著書というだけでも信じ難いのですが、その内容が斬新すぎて驚きです。

人類は、「産業革命以来の時代」アントロポセンから「超知能と人類が共存する時代」ノヴァセンに移行するというSF小説のような予測です。

本の中では、超知能はサイボーグと呼ばれているのですが、映画によくある暴走したサイボーグと人類との戦いというお話ではなくて、人間の知性を遥かに超えたサイボーグが地球の恒常性を維持する。
そのサイボーグから見ると人間は植物のような存在なので、敵にはならないそうです。

ラブロック氏の推論ではサイボーグは球体をしていて、コミュニケーションもテレパシーとか!

益々SF小説のようですが、言葉の進化によって直観がもつパワーが過小評価されるようになったという考察は、タロットやクリスタルを使ったセッションで日々感じていることなので、超知能が言葉を使わないことで人間の考えの及ばない次元へ進化していくことは想像できます。

球体のサイボーグが地球の恒常性を維持してくれて、人間は霊性を高めていけたらと明るい未来を空想させてもらえました。

読み終えると、久しぶりに地球交響曲第4番が見たくなり、DVDを再生しました。

そこには、80歳のラブロック氏のお元気な姿があって、科学者というより森の発明家と呼ぶ方がぴったりな暮らしが紹介されています。

50以上の発明品の特許を持ち、その収入で得た広大な土地を自然な森の姿に戻す活動をしながら組織に属さないで自由に研究を続けているガイヤと共にある生き方です。

そんな暮らしの中での直観こそが研究の源であり、考えるだけでなく、手を動かして実験装置を作ることが大切だとお話されていました。

映画からは、ラブロック氏の尽きることのない直観とガイヤへの愛しみが感じられて、ノヴァセンという未来も単なる考察ではなく、ガイヤが望んだ大いなる計画の一部なのかもしれないと思えてきますし、そうであって欲しいと願ってしまいます。





















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本日記〜BLANK PAGE 空っぽを満たす旅〜

2024-02-24 | 本日記


ある日の朝、テレビをつけると聴き覚えのある声が流れてきて一瞬で引き込まれました。

内田也哉子さんが、樹木希林さんと内田裕也さんを続けて喪った時の心境をお話されていたのです。

以前に裕也さんの葬儀での也哉子さんの喪主挨拶をテレビで見たことがあって、その時も也哉子さんの言葉が胸に響いたのですが、それは言葉だけではなくて、彼女の少し籠ったような声やぽつりぽつりとした話し方が好きなのだと気づきました。

大きな存在を亡くした空っぽの心を満たすために彼女が切望したのは、人と出会うこと。

15人との一対一の対話をエッセイにした本が出版されたと知って、年明けから何もする気力が湧いてこなかったのに、読んでみたいと思いました。

大切な人を亡くした時の空っぽな状態とそれでも変わらず過ぎていく日常の不思議さというのは、誰でもいつかは経験することです。

私も両親を亡くした時に経験したのですが、時間の経過と共に忘れていた感覚が年初めの地震のショックで甦ったような…じつはずっと深いところにあったような。

也哉子さんは、15人の人との対話から自分の中の「空」を見つめようとしていて、それは私がお客様との対話から気力の湧いてこない自分を見つめているのと何処かリンクしているように思えて、勝手な共感を覚えました。

ヤマザキマリさんとの対談の前置きに、「魔の思考」「幸せの中にあるブラックホール」「消えない虚無感」について「たとえ家族や友達でさえ、このどうにも埋まらない底なしの穴を紛らわすことはできない。ひたすら、この息をするのも苦しい感覚が通り過ぎるのを待つしかないのだ」とあって、対談者の15人の方々もこの底なしの穴を知っている人なのかも?とまた勝手に納得してしまいました。

親子とは?

その永遠のテーマは、誰にとっても重いものかもしれませんが、空っぽになった時、自分の穴を誰かに埋めてもらいたいという期待から解放されて、空っぽが教えてくれる本当の繋がりに気づいていけるのかもしれません。

あとがきの最後にある也哉子さんの言葉のように、「急ぐことなく、嵐のあとの閑寂に耳を澄ますように」甦ってきたこの感覚と居たいです。
























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本日記〜音楽と生命〜

2023-10-04 | 本日記


NHK Eテレ「SEITCHインタビュー達人達」の再放送を観て読みたくなった本です。

お二人の長年の信頼関係が伝わる対談は、心に響く言葉が沢山あって、文字で何度も読んでみたいと思いました。

毎回話すたびに最終的には、ロゴス(論理)とピュシス(自然)の対立という話題になると、前書きに書いてある通り、お二人とも音楽家と生物学者として、ロゴスを極めて、ピュシスに回帰していく過程を体験されていて、それは多くの人が違う体験をしながらも感じていることかもしれません。

ロゴスは人間の脳が作りだしている世界なのに、人間の身体はピュシスそのもので、元々その矛盾を抱えて生きているのですが、その矛盾を超えて表現するために、芸術や科学や哲学があるのだと思いました。

この本を読んでいると、ロゴスである言葉が、ピュシスである感覚に近いことに気づきます。

お二人の対談に対立がないからなのですが、坂本さんの言葉に「何かのゴールに向かっていくというより、ゴールがどこにあるのかさえわからないのに、ただ歩くのが楽しいという感じななんです。」とあって、この対談もその言葉通りでした。

お互いの言葉のやり取りの中から生まれていくものを楽しんでいる感じです。

私もセッションでは、お客様に感覚を言葉にしていただくのですが、言葉にすることで共振し合えて、言葉のやり取りの中から思ってもいなかった答えへと導かれることが楽しいです。

自分で作りだしたロゴス(思考)の世界を自ら壊して、不安定なバランスを生み出すことが、ピュシス(自分自身)の豊かさに気づく鍵みたいです。

坂本さんが逝ってしまわれたことはとても寂しいのですが、遺された音楽からこの本の言葉が、より深く感じられるのかもしれません。





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本日記 〜吹上奇譚 第四話 ミモザ〜

2023-04-06 | 本日記


「吹上奇譚 第四話 ミモザ」をようやく読み終えました。
第三話を読んでから2年以上が経っていました。


第三話を読み終えた時の感想に「第四話は、すんなり読めるような予感がします。」と締めくくっていたのですが、そんなことはありませんでした。

扉を開けて物語の世界に入っていって、また扉を閉めてこちらの世界に帰ってきて、またしばらくして扉を開けるような感じで読みました。

物語の世界へ入って行くと、一番辛かった時の感覚が甦ってきたり、一番幸せな時の感覚が甦ってきて、感覚として確かに残っていることを自覚することになるので、自分でここまでにしよう!とストップをかけて、戻ってくるのかもしれません。

感覚を共有すること…が、私自身の最近のテーマでもあるのですが、感覚を言葉にしようと思考が働き出すと違ってしまうので、ばななさんは感覚を言葉で伝えられるのが凄いです。

「プロフェッショナルというものには、何かしらの狂気が必要だから」という主人公の言葉があって、真実だと思いました。

プロフェッショナルになれないのは、そういう一線が越えられないからですね。

救われたのは主人公のお母さんの存在で、カメの世話の全てを「カ瞑想」と呼んでいて、ばななさん自身がカメを飼っていて、そのカメのことをよくnoteに書いているので、実体験なのかも。

期待していたへなちょこ墓守君くんは、潔ぎよく自分の道を選んでいて、そんなに世間は甘くない!って思いましたが、世間じゃなくて自分の世界を自分に誠実に生きていくだけなのだろうと思います。

墓守くんと墓守くんの家族を守ろうとしている主人公も自分に正直すぎて、なんだか切なかったです。

副題のミモザは、生まれてきた赤ちゃんのことで、光でした。

そんな光が、ひっそりとささやかに今世を全うしていけるように見守りたいという主人公の想いは、ばななさんの大切な人への追悼の想いでもありました。

私も不器用で報われない名もなきすばらしい花に寄り添っていける強さが欲しいです。







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本日記 スファエラ

2023-02-08 | 本日記
おはようございます😊
起きたら、ゆっくりと春に向かっている感じがしました。

このなんとなくそんな感じがするという感覚を言葉にするのは難しいのですが、その感覚が自分の見ている世界を創っている。

そのことがよく理解できる本に出会いました。




電子書籍かぁ苦手だなぁと思ったのですが、99円なのでと思って買ってみたら、すらすら読めました。

イメージを広げていく内容なので、イメージすることが得意な人には、すんなり入っていけると思います。

とくに瞑想については、ここまで明細に書かれているのを読んだのは初めてです。

時々見える赤紫色のイソギンチャクみたいなものは、松果体が活性化してリラックスしている状態だと分かりました。

曼荼羅や幾何学模様には見えないので、ちょっと違っているのですのが、私も脳が関係している気がしていたので、松果体の位置が図解されていて、より意識し易くなりました。

時間と空間と次元についてもモヤモヤが晴れていく感じです。

次元を選ぶということは、いくつもある現実から、どの現実を選んでいくか?というこで、
私にとっての「真実の答え」は、「真実の答えはない」ということに気づくことなのかもしれません。

考えてしまうとこんがらがってくるので、松果体を鍛えて、感覚で掴んでいきたいです。








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本日記 贅沢貧乏

2023-01-24 | 本日記


お客様に教えていただいた森茉莉さんの本です。

森鴎外さんの娘さんだということも知らなかったのですが、「贅沢貧乏」という題名に惹かれて、この本を買ってみました。

エッセイ集ではあるのですが、魔利(マリア)という主人公の物語のような内容です。

そして、アリアさんは、森茉莉さん自身のことなんじゃないかなと思いました。

決して読み易い文章ではないのですが、読んでいくうちに独特の世界観に引き込まれていって、貧乏ではあるけれど、自分だけの贅沢で濃厚な空気感に陶酔している感じが、懐かしい気がしました。

この感じ…私の祖母に似ているかもしれません。

祖母も裕福な家で育ったのですが、祖父と結婚してからは苦労続き。
でも、美しいものが好きで、好きな布で服を作ったり、絵を描いたりして、自分の世界を生きていました。

プライドが高くて、ひとりが好きなところも似ている気がします。

主人公のアリアさんほどの拘りではありませんけど、自分の絵に囲まれて、好きな食器でお茶を飲んでいた姿は、同じ空気を感じます。

本に話を戻すと、ひとつひとつの物の描写が独特で、空想が入っていて、話が突然飛んでいたりするのですが、客観的で冷めた視点の文章もいいタイミングで混ざっています。

そのバランスが、私にはちょうど良かったのと、本当は好きなことだけしていたいのに、生きていくためにはやらなければならいことがあるという現実と戦っていて、疲れると空想の世界に逃げたくなる感じにも共感できました。

好きか苦手かに分かれる本かもしれませんが、私は好きでした。

もっと読み易いエッセイもお客様からお借りしたので、読んでみたいと思います。







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アマテラス

2022-02-10 | 本日記
おはようございます😊

ある人が「生きているだけでいい、あとは全部おまけだよ」と言っていて、本当にそう思うけれど、おまけに振り回されているのが、人間だなぁと…

生きているだけでいいとは、なかなか思えなくて、いろんなおまけを自分でくっつけて、おまけが全てのように思って生きているような気がします

そう思うと、石もおまけのひとつなのですが…

自分で石を選ばれたことのないお客様が、石に触れて、感じて、考えてブレスの石を選んでくださることが、とても嬉しいです。

せっかくなら、おまけにも心を込めて、自分で納得して、振り回されないでいたいですね。


📖☀️📖🌙

朝ドラの3代目の主人公が、漫画の「ガラスの仮面」に夢中になっているのですが、令和になっても完結していないことが話題になっているようです。

私は、美内すずえさんの漫画は、あまり読んでいなかったのですが、「アマテラス」という漫画を知って、美内さん自身に興味を持って、Twitterをフォローするようになりました。

じつは第4巻しか持っていなくて、ずっと全巻欲しいと思いつつ、今年になってようやく2巻づつまとめられた「花とゆめCOMICSスペシャル」を買うことが出来ました。





「アマテラス」も「ガラスの仮面」同様に、まだ完結していません。

Twitterによると、いろんな事情で続きを描くのが遅れているそうですが、あるインタビューで、ご主人の介護をされていることを知りました。

ようやく介護を手伝ってもらえる人も見つかり時間が出来たので、完結にむけて「ガラスの仮面」を描こうと思っていらっしやるみたいなので、「アマテラス」は更に先になりそうです。

ご自身の神秘体験や五千以上の神社を参拝されたこともお話されていて、何故こんな物語が描けるのだろう?と不思議だったのですが、その体験が「アマテラス」の創作に繋がっているのだと納得しました。

初版は10年以上前ですが、いま読んだ方が理解出来ることが多くて、「次元」の存在が解明されると、「時間の世界」から「波動の世界」に変わっていくことや音と光の本質は同じことなど、いま一番興味のあることばかりです。

また、石の波動については、石は固有の光をもっていて、周波数の異なる石の並べ方によって、波動を産み出すエネルギーの変化があって、生命体にも影響を与えられる。

これは、ブレスの石を選ぶ時に、石の種類や並べ方を変えて身につけると、誰でも感覚的に感じられることだと思います。

更に、石の波動は変化するけれど、水の波動は安定しているそうなので、波動の良い水を飲むことで、身体の波動を安定させることが出来るそうです。

石を良い波動の水で浄化するというのは、波動調整の意味もありますね。

善と悪の戦いのような話の展開なのですが、美内さんが伝えたいことは、宇宙に地球や人が存在している本当の理由なのかな?と思いました。

「頭で考えないでください。感覚でとらえてください」と漫画の中の少女が言っていたので、苦手な部分もあるお話なのですが、感覚的に好きな部分だけ何度も読んでみることにします。

漫画といえば、以前に感想を書いた「イティハーサ」と通じるものがありました。
「アマテラス」がお好きな方には、こちはもお勧めしたいです。





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本日記〜わたしたちができるまで〜

2021-07-03 | 本日記


ずっと読みたいと思っていた本を古本で見つけました。

大好きな漫画家の岩館真理子さん、小椋冬美さん、大島弓子さんが、それぞれ50問の質問に答えたり、作品の解説をしたり、書き下ろしの短い漫画があったり、ファンには嬉しすぎる内容です。

3人に共通しているのは、フワフワした独特な世界観。

でも、3人とも絵はかなり変化していて、私が好きだったのは80年代後半の絵なので、短大からOLの頃になります。

自分に合わないことをして現実逃避していた頃なので、漫画の世界に何か求めていたのかもしれません。

とくに岩館真理子さんの作品には思い入れがあって、その世界にどっぷり浸っていたと思います。

少女のような女性が主人公で、漂っているような空気感があって、少し淋しそうで、独り言のような呟きが多くて、自分だけの小さな幸せに気づく…みたいな。

岩館さんの作品の解説を読むと、ご本人はいつもすごく悩んで描いていらしたみたいで、だからただ可愛いだけの主人公ではなかったんだなぁと。
ちょっと屈折しているところとか好きでした。

仕事を辞めたいと思われたこともあったそうで、仕事に対する想いに凄く共感。

「相反する気持ちがいつも二つあります。
がんばろう、こだわろうという一生懸命な気持ちと、もうどうでもいい、何でもいいわ、となげやりな気持ちと。」



小倉冬美さんの漫画は、オシャレで外国の雰囲気が漂っていた記憶があります。

解説を読むと、カラーに力を入れていたと書いてあって、だからお話よりも絵が記憶に残っているのかもしれません。
ご自分の作品をとても客観的に観ている方だと思いました。

「漫画を描くうえで信条のようなものはありますか」という質問にひと言。

「妥協するくらいなら描かないほうがまし」




大島弓子さんは、ララという雑誌の「綿の国星」が好きでした。
チビ猫が、健気で可愛い💕

大橋弓子さんへの50の質問は、吉本ばななさんがされてて、「ストレスの発散方法は何ですか?」という質問の答えが最高です。

「ストレスをひきよせ
ストレスをなでまわし
ストレスのプールでおよぎ
ストレスに責任をおしつけていると
ストレスはいつもまにか去って行く」



漫画家って、自分を極限に追い込む仕事だと感じたのですが、何度も何度も山を越えて描き続けておられる精神力が、素晴らしい作品を生み出しているんだなぁ。

それぞれの解説から一冊づつセレクトした作品を読んでみたくなりました。

あの頃とは違った想いで読むことが出来そうです。

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本日記〜猫だましい〜

2021-03-04 | 本日記


あーぁ面白かった!と読み終えた時に思わず声に出してしまった本です。

ステージⅣの大腸癌を告知されたところから始まるので闘病記なのかな?と思ったら、癌でありながら健康であることを目指していて、病気と闘っている訳じゃないから闘病ではないのかも。

ご両親の介護と看取りをされて、ご自分も大腿骨を骨折して人工関節になったり、乳癌で摘出手術を受けたりされているのに、何故か悲壮感は感じられません。

病院での検査や手術後の入院の様子も生々しいのに笑えてしまいました。

個性的なお父様の介護と看取りには、私も共通点を感じられたのですが、お母様が更にワガママだったなんて凄すぎます。

小学生の頃からのパニック障害は、そうとは気づかずに自力で克服してしまい、
「ちょっと生きづらい自分をコントロールしながら、本能を信じて生き抜くしかない。」と言い切る潔ぎよさ…見習いたい!

私もきっと幼い頃から診断してもらっていないだけで障害だらけだと思います😅

一番共感できたのは、極端に「支配された時間」が苦手というところ。

いつの間にかボーッと考えている。
空をただボーッと見る。
すき間の時間をボーッと無為の時間を生きる。

すご〜くわかるなぁ。

ところで、「猫だましい」というタイトルだし、表紙も挿絵も猫なので、猫達のことも沢山書かれています。

でも、読んでいると猫っていう感じがしません。
とても人間的だし、やっぱり個性的でワガママです。

著者自身も動物的な本能で生きていて、猫の視点だからなのか?
人間と猫の境目があまり感じられない。

だから「猫だましい」なのか…と納得したりして。

どんな方なんだろう?と検索してみたら、糸井重里さんとの対談を見つけたのですが、穏やかな佇まいが文章から受けた印象とは異なりました。

ダラダラと一日中お酒を呑んでいた人には見えません😁

対談では、ご両親のことをお話されていて、
「人間は生きたなりに死ぬなぁと思いますよ」という言葉が、またまた深かったです。




お父様との共作の「開店休業」も読んでみたくなりました。




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本日記〜吹上奇譚〜

2020-11-16 | 本日記




「吹上奇譚 第三話 ざしきわらし」を読み終えました。

以前にも書きましたが、このシリーズは、珍しく読むのに時間がかかっています。
何故かすぐに眠くなってしまいます。
面白くないからという訳では決してなくて😅

そのことをお客様にお伝えしたら、同じ感想をお持ちだったので、何かそういう本なのかもと納得していたら…

一昨日寝込んでしまい、昨日復活してから読んでみると、後半の部分を一気に読み終えました。

そして気づいたのは、読むのに相当なエネルギーを使うんだということ。
エネルギー不足だと、すぐに眠くなってしまうのかもしれません。

確かに三話の内容はかなりハードで、読んでいてもしんどかったです。

ばななさんの本は、いつも再生がテーマですが、今回の再生を助けているのは、こちら次元の人達だけではありません。
霊と呼ばれる存在や異次元の人達も登場します。

私は霊の存在している次元と繋がることはないのですが、何かのお役目があって繋がっている人はいらっしゃると思います。

このシリーズでは、そういうお役目のひとが命を削っている姿もあって、安易に憧れるものではないな…と。

それにしても、霊より怖くて悲しいのは生きている人間です。

だから異次元の力を借りないと再生できない時もあるのでしょうか?
こちら側の人の力だけでは無理なのだろうか?

私にとってすごくタイムリーな疑問でした。

ばななさん曰く、第四話は全てがへなちょこな墓守くんのへなちょこ度合いにかかっているそうです。

墓守くんは、墓守りをしながら必要な人や場所のために花束を作っています。

全てがへなちょこ…凄く身につまされる言葉なので、墓守くん頑張れ!と応援したくなりました。

第四話は、すんなり読める予感がします🍀


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本日記 いろいろ

2020-03-19 | 本日記
おはようございます😊

今朝の朝日は、思わず手を合わせたくなるような輝きでした☀️

最近、朝はNHKbsプレミアムのグレートヒマラヤトレイルという番組を観ています。
ヒマラヤ山脈を撮影する旅の番組です。

先日は、偶然テレビ朝日の天空のヒマラヤ部族というドキュメンタリー番組を観て、釘付けになりました。

ヒマラヤが好きというよりは、秘境で暮らしている人々の暮らしに惹かれます。
寒いのが大嫌いなのに、極寒で暮らしている民族のドキュメンタリーとか大好きです。
決して行きたいとは思いませんけど…

30代の時に、サンフォルテの図書館に通って文化人類学という本棚にあるネイティブアメリカンの本を読みまくった時期がありました。
その時に一番心に残ったのが、原ひろこさんのヘヤーインディアンとその世界。
カナダの極寒の地に暮らす民族の暮らしを紹介した本です。



マイナス50度にもなるところなのに、その生き方はとても自由。
いつどうなるかわからない状況だからこそ、自由に楽しく生きることができるのかもしれないと思いました。

ところで、この本を読んだ時にも先日のドキュメンタリーを観た時と同じように不思議な感覚になったのを覚えています。

誰にも言われたことはないのですけど、もし過去生があったなら、極寒で生きる民族だったのではないか?と密かに思っています。

さて、今生は日本人として生きていますけど、日本民族という意識は薄いです。
今世は、宇宙に惹かれています🌎



でも、太陽に手を合わせたくなったり、ご先祖様に感謝したり、四季の節目の行事を大事にしたり、祖母や母の姿から学んだことは自然と身についていますね。

毎日の生活の基本となることが受け継がれている民族ほど、何かあった時に強いと思います。

こんな時だからこそ毎日の生活を淡々と営んで、ちょっとした幸せを見つけることがいいんじゃないかなぁ…と思って、日記をつけてみることにしました。

本当は、このDiaryが欲しかったのが1番の理由なんですけど😅

表紙が二重になっていて、一枚めくると何も文字の書かれていない表紙になります。


昨日届いて、早速気になったこととか書いてみました。
このブログのネタ帳になったらいいなと思っています。
いつか書きたいなと思いながら忘れていることが沢山あるので。 

「この世は厳しいし、泣きたくなくても泣けることはたくさん起きる。この体も永遠ではない。人生はあっというまに終わっていく。だからこそ、しばし時間を止めてくれる、そんな友だちにこの手帳がなれたらいい。皆さんの毎日が、豊かで、幸せでありますように。」(吉本ばなな) 

最後にもう一冊!

昨日は、お客様からお借りした漫画も読みました。


可愛い絵から想像していたより、切なくなる内容でした。
継母の気持ちとか、影のお母さんの気持ちとか、切なかったです。
親子ものではないのですが、ひとつのテーマだと思いました。

明日は、春分の日ですね。
節目の時です。

通常通り営業いたしますので、是非お立ち寄りください☘️





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本日記〜パワー・オブ・ストーン〜

2020-01-24 | 本日記


尊敬している北山耕平さんの本をお客様からお借りしました。

北山さんは、ネイティブアメリカンについての著書が多いのですが、この本は石と人との関わりについて書かれています。

その視点は他の著書と同じく自然が主体であって、近年のパワーストーンという考え方とは違っています。

石に宿るスピリットに畏敬の念を持った関わり方は、「願いが叶った」とか「もう必要なくなった」というようなパワーストーンに対してよく聞かれる言葉とは対するところにあります。

古代から人間は石と関わり、その力を信じて共に生きてきたことが分かります。

「自分の石」と言う言葉が出てくるのですが、私も自分の石に出会ってからずっと一緒にいます。

ネイティブアメリカンの人達は、石に宿るスピリットを石の人と呼んでいるそうです。

確かに自分の石を思い浮かべると、その呼び方がしっくり馴染みます。

石には特有の周波数があるそうで、石と対話する時間は悠久の時の流れの中にいられので、無意識に石の人と周波数を合わせているのだと思います。

それにしても、北山さんは私の知りたいツボをわかってくださっている!とまた勝手に喜んでしまって、ご自身が特集されている雑誌のバックナンバーを見つけたので買ってしまいました。

どんな人生を歩まれてきたのでしょうか?

北山さんの著書は、当店の本棚にありますので、興味のある方は読んでみてください。

虹の戦士は、これからを生きる子供達にも是非読んで欲しいです。
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本日記〜わたしがカフェをはじめた日〜

2019-03-04 | 本日記
わたしがカフェをはじめた日。
クリエーター情報なし
小学館


京都の個性的なカフェを営む女性店主さん達に、カフェをはじめることになった経緯やはじめた日のことなどをインタビューした本です。

みんな、ある日突然にはじめようと思うところが似ていて、はじめてみたら大変だけど、それでも辞める気にはならなくて…
いろんな意味で共感出来ました。

文と絵は、ホホホ座という京都市左京区を中心に活動する編集企画グループなのですが、この本に込められた想いが伝わってきて、それはそのまま取り上げているカフェに対する愛情でもあるのだろうと思います。

「あとがきのようなつぶやき」には、
彼女達が選んだのは、職業ではなく、本当は自分の居場所なのかもしれない。
と締めくくられていました。

自分の居心地の良い場所を作るには、毎日の地道な努力が必然で、その大変さもインタビューから伝わってきます。

じつは、この本を買った一番の理由は、吉本ばななさんが寄稿しているからなのですが、泣けました
これからお店を始めようと思っている方には、是非読んでもらいたいです。

だれかが生きてきて、いい知り合いを作って、店を始めて、自分が食べてきたおいしいと思ったものを出して、あんまり報われないけれどひたすら洗ったり磨いたりおいしく作ったり淹れたりして汗をかいて、売り上げはとんとんだけどだれも見たことがない唯一無二の特別な空間を作って、これまで聴いてきた好きな音楽をかけて、引き続きただ生きていく、そのことの自由さ、その自由の暗さ重さ。
[寄稿]「あの空気」より一部抜粋










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「違うこと」をしないこと

2019-02-20 | 本日記
「違うこと」をしないこと
クリエーター情報なし
KADOKAWA


大福食べたい!と瞬時に思った表紙は、消しゴムハンコ作家の「とみこはん」という方の作品でした。

吉本ばななさんの本は、とても大切に作られているのが伝わってきます。

私がこの本を最初に読んだ時は、ちょうど「違うこと」をしようとしていた時でした。

それは、誰かから見た「違うこと」ではなくて、私自身にとっての「違うこと」です。

薄々は気づいていたけれど、何故か「頑張らなきゃ」と思っていました。

自分にとっての「違うこと」をしないことは、「頑張らない」ということではなく。

「頑張れてしまう」ことだと思います。

私の好きな人たちは、一般的には少し変わっている人が多いです。

でも、その人にとっての「違うこと」はしていないのがわかって、気持ちがいいのです。

吉本ばななさんは、私にとってそういう方です。

この本には、お二人の方との対談もあるのですが、その方達のことは正直よくわかりませんでした。

サラッと読み流して、その前と真ん中と後の文書を何度も読みました。

人生って究極はそうだな…と思っていたことが、162ページに書いてありました。

そして、100ページのあとがきには、ばななさんの小説に対する想いが書いてあって、
「ずっと考え実践し続けてきたことで到達した場所」をこれから読む新刊で感じていきたいです。
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