人間モルモット

2005-10-18 | コラム
抜粋

【バンガロール(インド)】

新薬の開発コストを下げるため、インドで臨床試験を

行う外国製薬会社が増加している。

業界関係者によると、新薬をつくるには10億ドル

(約1130億円)以上かかることも珍しくないが、

そのうち3分の2近くは臨床試験コストという。

インドには安い報酬で人間モルモットに応じる

低所得者がたくさんおり、インドで臨床試験を行えば、

新薬開発コストを55%以上削減することが可能。

(1枚目の写真は外国製薬会社がバンガロールに

設けた新薬実験ラボで働くインド人科学者)

 またインドには英語に不自由せず、科学知識を持った

熟練労働者がたくさんいる。


他の国にはない、こうした利点に着目してインドに

新薬試験拠点を設けた外国製薬会社は約50社に

上っている。これら企業は本国で新薬の動物実験と、

ボランティアを対象にした第1次の臨床試験を行った

あと、インドで第2次、第3次の臨床試験を実施する。



米国のコンサルタント会社によれば、インドの臨床

研究産業は2010年までに15億ドルの規模に発展

る見込み。

そのころには約30万人の人間モルモットが必要に

なるという。批判派は、心ない企業が疑問のある新薬

の実験台にインドの膨大な非識字人口を利用する危険が

あると指摘している。〔AFP=時事〕


-----------------------


新薬の開発に関しては一般人にとっては闇の部分。


人命を救うという大義名分のもとに、動物実験だけでは

済まされないことも想像に難くない。


実験に使われる動物も大変だが、当然最終的には

いろいろ人体で検証する必要があるわけだ。


いわゆる人間モルモット。


インドの膨大な非識字人口を利用しているとは、この

記事を読んで初めて知った。


我々のこの平和な生活は、知らない所でのいろいろな

犠牲の上に成り立っていることを忘れてはならない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スープカレー | トップ | 次期RX-7 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

コラム」カテゴリの最新記事