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水素脆化

2008-12-01 | 
あるブログを見ていたら聞き慣れない「水素脆化」

(すいそぜいか)という言葉が出てきた。



忘れてしまっただけかもしれないが、学校で習った

記憶がないw。



気になって調べたのだけれど、要するに



「水素原子は小さいため、他の物質の原子の間を

すり抜けてすばやく物質中に拡散していく。

鉄などの金属が水素に長期間触れていると、たくさん

吸収して機械的特性が変化し、強度が劣化し割れ

やすくなる。


もともと人の手により作られた鋼材は小さな隙間が

あり、そこに軽くて浸透性の大きな高温高圧状態

の水素ガスがその微細な隙間から鋼材内部に浸透し

鋼材の中の炭素と化合してメタンに変化するといわれ

ている。


このメタンが鋼材内部で膨張すると無数の亀裂を

生じさせてしまう。


この水素脆性は経年劣化というレベルでなく、わずか

数時間で状態変化が進み、装置などを破壊してしまう

極めて危険な現象なのです。」




あるブログではこの現象が、水素内燃機関のネック

となって普及しないとも書かれてあった。





水素は燃やしても水以外の排出物、例えば、粒子状

物質や二酸化炭素などの排気ガスを出さないことから、

代替エネルギーとして近年期待されている。

(ただし、窒素酸化物については燃焼条件により

生成する場合がある)




で、最近特に水素を利用する自動車用「水素エンジン」

や「燃料電池」が実用化され始めてきて、この問題は

解決されているのか、少しばかり調べてみた。



「水素エンジン」に熱心なのはBMWとマツダ。



マツダの場合は「水素ロータリーエンジン」が既に

実用化されていてRX-8に搭載され、官公庁などに

納入されている。



水素を燃やして高温高圧になるロータリーエンジンの

内部はちゃんと対策してあるのかマツダのサイト

見てみたけれど残念ながら「水素脆化」については

何も書かれていない。


ローターやハウジングの材質にも触れていない。


まあでも、もちろん大丈夫だよね。


走行中にエンジン崩壊なんてシャレにならないw。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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未解明 (にこ)
2008-12-01 19:17:28
水素脆化の化学的解明は物理的な環境、経過時間等も絡んでますので正解が出てないような・・

スペースシャトルが逝ってしまうのも無理はない気がします。
返信する
ニコさん (shibatex)
2008-12-01 21:23:56
目に見えない分子レベルの話なので説明を信じる
しかありませんねw。

脆化の影響を受けないステンレスなどの金属や
表面処理方法もあるようですが、摺動するエンジン
内部の材質に使えるのかどうか・・・。
返信する

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