青森の弁護士須藤のブログ

主に判例を勉強します 
その他,日々の業務について などなど

相続トラブルの増加と対策

2024年07月25日 | 相続

 子ども達の仲が良いので、我が家は相続トラブルとは無縁と考えている方も多いと思います。

しかし、遺産分割の協議は、相続人のうち1人でも合意しなければ成立しません。

近年、家庭裁判所で、調停や審判となるケースは増加傾向にあります。

 

 相続トラブルが起きなければ、それが一番良いことだとは思います。

 ただ、どんなに仲が良い家族でも、いざ相続となった場合に、トラブルになってしまうケースは決して珍しくはないと思います。

 トラブルを予防するためには、遺言が最も有効ですが、日本人の死因の多くを占める心疾患や脳血管疾患などのケースでは、遺言書を書く時間的余裕もないことも確かといえます。

 

ですから、心身ともに元気なうちに遺言書を書かれることを是非オススメいたします!

 

事務所のページです https://sto-law-office.com


遺言書を作るメリット

2024年07月09日 | 相続

お二人で仲良く暮らしているご夫婦で、子どもがいない場合、例えば夫が亡くなったら、財産は残された妻に全ていくことになると考えがちかもしれません。

しかし、民法では、夫の兄弟にも相続権を認めていますから、残された妻が相続財産を処分しようとする場合には、夫の兄弟と遺産分割協議をする必要があります。

もちろん、関係が良好であれば、話合いがスムーズに進むこともあるでしょうし、相続権の主張をされないケースもあるかもしれません。

ただ、長年疎遠になっていた義理の兄弟とお金の分配の話をすることは、かなり煩わしいことに違いありません。

このような場合、夫は、【全財産を妻に相続させる】という内容の遺言を残しておければ、夫の兄弟には遺留分がありませんから、すべての財産を確定的に妻に残すことが出来ます。

もっとも、ご夫婦のどちらが亡くなるかは分かりませんので、ご夫婦が同時に遺言を作成しておくのがベストだと考えます。

 

事務所のページです https://sto-law-office.com