本部より新たな作戦が立案、実行せよとの命令が下った。言うまでもなく新規顧客獲得の為の一手だ。きちんとやっているかという"抜き打ちチェック"まであるという丁寧なお達し。
社畜JKのみなみはその電令を受けたのち、大きく溜息をつき、ひとりごちる。
「またか」と。
上層部の思い付きに振り回されるのは今に始まった事ではない。むしろ平常運転とすら言えるだろう。だがしかし、今、このクソ忙しい時に、敢えて、それをやる意味が理解出来ない。
本日の多忙度は200%を突破していた。授業をやりながら各生徒と話し様々な情報を吸い上げていく作業は今のみなみには不可能だった。
今は新人が恋しくて仕方ない。授業の稼働率が悪いならば情報収集にのみ従事してもらえたなら僥倖だ。
今のみなみには口も身体もまるで足りぬ。疲弊した身体を癒し切る間もなく次の営業日がやってくる。
これを続けていたからこそ先達はあらゆる形で辞めていったのだろう。勇気ある英雄たちに幸多からんことを。
そしてクソッタレな業務に絶望を。
メリークリスマス
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます