社畜JKの逆襲

自分をJKと思い込んでいる社畜のノーマルな日常

コンビニで買い食いたのしー!(*'▽'*)

2021-01-17 16:59:00 | 日記
「現状をどうするかだが」

 社畜JK脳内本部では本日も大荒れの会議が開催される。

「やはり転職か。今日他者から指摘されて改めて環境の劣悪ぶりが浮き彫りになった」
「簡単に言ってくれるな。上が出す通達の軽さと我々が出す退職届の重さは羽根と鉛程の違いがあるのだよ」
「それは解っている」
「解っている"つもり"だろう。現に今に至るまであらゆる検討を打診すらしていない」
「他の人間の動きも注視せねばならん。足並みを揃えて辞められるのが一番だとは思わんかね?」

 即時退職派と慎重派の対決の溝は埋まる予定が無い。何故ならどちらの意見もまた正論なのだから。

「入社当初はここまでの惨状になることは見通せなかった。社長独裁形態であることが分かったのも入社してしばらく経ってからだ」
「まさか役員レベルですら反対意見を述べられんとはな」
「かつて奴に対して反対意見を述べてきた者はもうここに残ってはおらんよ」
「思えば先達の大量離脱の時に流れに乗っておくべきだったのだ」
「過去を悔いていても仕方がない。あの頃にはまだ"余裕"があった。去る者は追わず、来る者は拒まずにやってこれたのだ」
「先見の明が無いことを恥じるべきではないかね? 咄嗟の状況で我か社長かのいずれが助かるべき局面で自分を殺せるか?」
「仮定の話をするな。結論は自明だ。だがまだ目を付けられる可能性が残っている以上は、即時行動は実行できん。我の物資レベルの低さも、今日明らかになったばかりではないか!」
「しかし我々はともかく、先に身の方が持たぬぞ! 今ですら稼働ギリギリだというのにここから先に更なる地獄が待っているではないか」
「現状のヤバさはここにいる全員が共有している。可能であれば365日休みたいとすら」
「ふん、ニートも良いがかつて3ヶ月ほどで飽きていたではないか。それすら今の会社に入る足掛かりになってしまっていた過去がある以上は、それすらも危険な選択肢だろう」
「結論を急ぐならば、現状維持は避けることは必至。維持すべきは我が健康である」
「右に同じく」
「そして新たなる収益構造の構築だ。何も会社員だけが収入源ではあるまい」
「不労所得かね?」
「馬鹿め。不労所得を得られる財源がどこにあるとでも?」
「そうなると、いよいよ第三の道しか無くなるが」
「かつて夢見た世界だよ。本格的にやるかはさておき、大いなる計画として準備だけは速やかに進めねばならん」

「そこまでだ」

 会議の場に突如として声が響き渡る。その主は他ならぬ社畜JKトップである。

「結論は先で構わん。これ以上考えているとどうにかなりそうだ。今日は解散せよ!」

 そして怒号が飛び交う中強制的に会議は終了させられる。そんな日々を送っている。


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