心の刺・背中の針

シロクマブログ 2nd ステージ。ヒトとクマとハリネズミのドイツ暮らし。

あられもない姿……

2013-01-19 | Hedgehog はりねずみのこと
といっても僕のことじゃないですからっw!

…じゃぁ、誰がそんなとんでもない格好をしているのかというと、うちのレオさんなんですな、これが。



ハリネズミ(ピグミーヘッジホッグ)を飼育している方、したことがある方ならご存知かと思うんですが、彼らは『泡付け』という行動をするんですよね。
どういうことかというと、口の中で唾液をくちゃくちゃと泡立てて、それを背中の刺に塗り付けるんです。

背中の針があるだけで、後は丸くなって外敵から身を守る以外に自らを守る術のない彼ら。
大きな爪がある訳でも、鋭い牙がある訳でもない、自ら攻撃することのできない、ひたすら丸くなって身を守るだけの、自然界では至って弱い存在です。
そんな彼らが、すこしでも我が身を守ろうとして生まれたのが、この『泡つけ』なんだそうです。

刺の先に唾液を塗るといっても、そこ(唾液)に毒がある訳ではないんですが。
これを塗り付けることにより、敵に刺さった時に、異質たんぱく質が相手の免疫機構を刺激して、余計に痛くなる、ということなんだそうですよ。
唾液の中に含まれるバクテリアが…とかいうことも多少はあるのかもしれませんが、まぁ、どちらにしてもいじらしい努力ですよね。

何れにしても、体の小さい彼らが口いっぱいに唾液をためて、クッチャ クッチャ ムッチャ ムッチャ とやってる姿は、そしてそれを一生懸命に背中に付けようとしている姿は、相当微笑ましいです。



ちょっと不鮮明な写真ですが、体のサイドに白っぽい部分があるのわかりますでしょうか?
ブログのロゴの『シ』の左側あたりですね。
これがレオさんの唾液のアワアワですw。



ぼたもちのような形になったり、まんまるになったり、変幻自在な動物ですから、意外と体柔らかいんですよね、ハリネズミ。
背中の皮膚もかなりたるみがあるというか、すっかり丸くなれるように、結構余裕があるので、体をねじってるときなんかは、ごらんのように『いったい何の動物なんだ?』と突っ込みを入れたくなる姿をしております。

余談ですが、ハリネズミって舌が長いんですよ。これで背中までしっかり泡を付けられる訳ですね。
さらにいうと、脚も長いんです。白くて細い美脚の持ち主!絶対そうは見えないですけどね~、普段はw。

でもね、テラリウムの中やフリース毛布(レオ様専用運動マットw)ならまだしも、フローリングの床の上だと滑るんですよ、足許が。
レオさん、一生懸命脚を踏ん張って、背中に泡付けしようとしてるのに、足許がズルズルと滑って…



こんな風にコテンとひっくり返ってしまうことがよくあるのです。

野生動物の身を守る知恵、というよりも、家猫のだらけきった無防備さに通じるような、なんともほのぼのした風景。
でも、そこがまたカワイイのですw。



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3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
健気 (和人)
2013-01-19 07:52:16
一生懸命な姿ってそれだけで感動してしまいますね
体の割合からしたら腕脚が本当に細いので支えるのも大変そうですね
久々登場のレオ君、元気でね!
初コメします(^^) (きくきく)
2013-01-20 13:12:36
レオくんかわいい~U+2661針を忘れて頬ずりしちゃいそうなくらい!
お腹の側も初めてみましたけど、ハムスターみたいな感じ?でかわいいですねー(^ ^)
こめんとありがとうですます (シロクマ)
2013-01-21 01:02:30
和人さん、
ハリネズミの脚って普段はあんまり目立たないんですよ。でも、この脚でちょこちょこと走る姿はやっぱりカワイイのです。

きくきく さん、
おおおー、きてくださったんですね。
さらに初コメも!ありがとうございますですます。
そうですねぇ~、お腹側は毛も柔らかくて、ふかふかしてて、確かにハムスターみたいな感じですね。
お腹ならほおずりできそうですよw。

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