僕の身体には今のところ、二箇所『青海波』のモチーフが刻まれています。
今年はこれ以上増やす予定はないですけどね(笑)。
青海波。沢山ある和柄、伝統模様と言われるものの中でも、僕が特に好きなモチーフです。
僕が産まれた神戸の街は昔からの港町。
ポートピアのあたりから見える貨物船が行き来する商港の佇まいや、須磨海岸あたりの穏やかな瀬戸内の波打ち寄せる初夏の情景は、相反する光景ですが、どちらも神戸の美しい景色として僕は大好きです。
母方の本家がある北九州も、旧門司港のあたりの美しい海と、生活のなかに常に海が身近にあるようなところです。
実際に自分がそこで育ったわけではないけれど、僕という人間のDNAのなかにしっかり刻まれている、海への憧憬。
子どもの頃から通ったスイミングスクールも、その後も続けた水泳も、無理やり取ったダイビングのライセンスも、夏休みのたびに真っ黒に日焼けするまで海で、川で泳いで『海河童・川河童』と呼ばれた僕の中に流れる水の記憶がそうさせたんだと思います。
悲しい水難事故を経て、僕が海に潜ることは、海で泳ぐことは、もう二度とありませんが、それでもやっぱり海が好きだし、海の見える景色が好きです。
そんな海のシンボルだから、青い海と輝く波の意匠だから、僕はどうしてもこの身体に、青海波を刻みたかったんです。
刺青は、一度入れたら消せないもの(レーザーとかカバーアップとか、そういう話は論外です)だからこそ、何度も何度も考えて、自分の中にあるものを、自分のアイデンティティと呼べるものを、この身体に刻みたかったから。
だからこその青海波。
日本人としてのアイデンティティを、神戸の街を、門司の海を、この身に纏いたかったから。
でもね、それだけじゃないんです。
僕が青海波にこだわった理由。
僕のとても大切な人が、僕のために丹精を込めて、時間をかけて、一つ一つ願いを込めて切り出してくれた『絵』
その切り絵のモチーフが櫻花に青海波。
もちろん僕が望んだモチーフですが、それをとても華麗なデザインで仕上げてくれました。
今でも大切にとっている、僕の宝物です。
今後もう会えないかもしれないけれど
僕の声が届くことはもうないのかもしれないけれど
彼が僕に託してくれた想い、僕が彼を大切に思う気持ち…
それをどうしても忘れたくなかったから、失いたくなかったから。
わかりますか?
僕がこの身体に刻み込んでおきたかったものは
海の景色でも 伝統模様でもなく
僕の あなたへの 想いだったんですよ
.
今年はこれ以上増やす予定はないですけどね(笑)。
青海波。沢山ある和柄、伝統模様と言われるものの中でも、僕が特に好きなモチーフです。
僕が産まれた神戸の街は昔からの港町。
ポートピアのあたりから見える貨物船が行き来する商港の佇まいや、須磨海岸あたりの穏やかな瀬戸内の波打ち寄せる初夏の情景は、相反する光景ですが、どちらも神戸の美しい景色として僕は大好きです。
母方の本家がある北九州も、旧門司港のあたりの美しい海と、生活のなかに常に海が身近にあるようなところです。
実際に自分がそこで育ったわけではないけれど、僕という人間のDNAのなかにしっかり刻まれている、海への憧憬。
子どもの頃から通ったスイミングスクールも、その後も続けた水泳も、無理やり取ったダイビングのライセンスも、夏休みのたびに真っ黒に日焼けするまで海で、川で泳いで『海河童・川河童』と呼ばれた僕の中に流れる水の記憶がそうさせたんだと思います。
悲しい水難事故を経て、僕が海に潜ることは、海で泳ぐことは、もう二度とありませんが、それでもやっぱり海が好きだし、海の見える景色が好きです。
そんな海のシンボルだから、青い海と輝く波の意匠だから、僕はどうしてもこの身体に、青海波を刻みたかったんです。
刺青は、一度入れたら消せないもの(レーザーとかカバーアップとか、そういう話は論外です)だからこそ、何度も何度も考えて、自分の中にあるものを、自分のアイデンティティと呼べるものを、この身体に刻みたかったから。
だからこその青海波。
日本人としてのアイデンティティを、神戸の街を、門司の海を、この身に纏いたかったから。
でもね、それだけじゃないんです。
僕が青海波にこだわった理由。
僕のとても大切な人が、僕のために丹精を込めて、時間をかけて、一つ一つ願いを込めて切り出してくれた『絵』
その切り絵のモチーフが櫻花に青海波。
もちろん僕が望んだモチーフですが、それをとても華麗なデザインで仕上げてくれました。
今でも大切にとっている、僕の宝物です。
今後もう会えないかもしれないけれど
僕の声が届くことはもうないのかもしれないけれど
彼が僕に託してくれた想い、僕が彼を大切に思う気持ち…
それをどうしても忘れたくなかったから、失いたくなかったから。
わかりますか?
僕がこの身体に刻み込んでおきたかったものは
海の景色でも 伝統模様でもなく
僕の あなたへの 想いだったんですよ
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