心の刺・背中の針

シロクマブログ 2nd ステージ。ヒトとクマとハリネズミのドイツ暮らし。

鏡の中の景色 01

2013-01-21 | german style, シロクマ暮らし
昨年もいろいろミュージアムや美術館に行きましたです。
最大は何と言ってもやっぱりパリのオルセーとルーブルでしょうか。
その話もまた、いずれさせていただくとして。
今回はちょっと、我がフランクフルトのミュージアムの話。

博物館自体とは関係ない小ネタなんですけどねw。
フランクフルトは市の真ん中をマイン河が流れていて、市内でも銀行街・市街地が集中するのは北側で、南側には旧市街が広がります。

このマイン河の南岸沿いには、昔の土地の名士の邸宅…というかお城のような屋敷が立ち並んでいます。
それらを改装して現在では様々な美術館、博物館になっていて、フランクフルト市の文化の一大中心地になっている訳ですが、その中に『ドイツ建築博物館』というのがあるんですね。

ええ、ええ、建築大好きですから。よくいきます。

この建物、外見は古い城館にモダンなガラスのファサードのエントランスを付けたような感じ。
内部は建物の外殻の中にもう一つの建物が、繊細で無垢な真っ白な、もうひとつの建物が建っているような不思議な構造。

まるで、外殻に守られなければ、吹く風にも揺らぎそうな、卵の殻のような華奢な印象を与える内部構造物と、重厚な中世・近世期の黒っぽいレンガ造の外観の対比が美しく、その構造をみるだけでも入館に値する名建築です。

もちろん、原始時代から現代までの建築(住居や集落)の歴史を追った常設展もまぁまぁおもしろいです。
何よりも、建築家が実際にコンペやプレゼンテーションでなどで使用した本物のモデルを多数に展示する、様々な企画展も多く催されていて、これがなかなか、専門知識がなくてもかなり楽しめるのです。
ただし、建物自体それほど大きくないので、数時間あれば十分に堪能できると思いますです。
フランクフルトにお越しの際はぜひどうぞ。

で、今日のお題。
この写真です。



これ、この『建築博物館』のトイレ(もちろん男性用w)。
基本すべて個室な女性用トイレがどうなっているかはわかりませんが、これは…ちょっとどうよw。

並んだ小便器の前と横、後面に鏡!合わせ鏡!
オシッコしようとして小便器の前にたつとね……目が合うんですよ、自分とw。
非常に気まずいというか、変な気分。

思わず目を逸らそうと下を見れば、自分のチンコ…。まぁ、自分のだったら普段からのおつきあい(笑)、見慣れたもんだしどうってこと無いといえばそれまでなんだけど、こう…ね、じょろじょ~ろとおしっこの出ているところをまじまじと見るのはやっぱり変な気分w。
これがトイレに一人っきりならばまだしも、隣にも人が立ってたりしたら、下みたらやっぱり…見えちゃいますよね、お隣さんのがっw!
かといってまっすぐ前を向いて(鏡を)みていると、お隣さんと目が合いそうで、それもちょっと…

これってやっぱりどうかとおもうけど、どうよ!

トイレという狭い空間に合わせ鏡を配して無限の空間を演出してみたり、真白な空間の無限の広がりは、それはそれで面白いと思うんだけど、よりによって……ココですかっw!
こういうデザインの遊びができちゃうのは、そして『この鏡は照れますよね。出る物も出なくなりそうw』なんて隣に並んだ人に気軽に話しかけちゃったり、やっぱりこれはヨーロッパのおおらかさなのかなぁ、なんて思います。

デザインという物の中にどれだけ遊びの要素を盛り込めるのか、そしてその遊びを『あそび』として楽しめる余裕があるか。

そう考えると、これは日本ではやっぱり無理かな、なんておもったりもします。
ヨーロッパと日本の違い、ですかね。






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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
友達や兄弟とは (和人)
2013-01-23 08:43:04
こんにちはシロクマさん
凄いですね、このトイレ!
俺的には友達や兄弟とはこのトイレには同時に入れないなぁ
恥ずかしくて
用が足せなさそうです。。
緊張しますよねw (シロクマ)
2013-01-25 04:00:41
和人さん、
ドキドキしちゃいますよね~、こんなの!
個人的にいうと友人や身内よりも、例えば社用で外出しているとき、こういうトイレで、上司や部下くんと並ぶ方が僕は恥ずかしさ倍増な気がしますw

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