民主党の代表候補 菅・小沢両氏について

■民主党は、前原代表の辞任を受け、次の代表は菅氏・小沢氏のどちらかが有力であるようだ。小沢氏・菅氏ともに経験が豊富であり、代表にふさわしい人物だと思うが、両氏について私なりに少し考えてみた。

■菅氏は代表の経験があり、新鮮味にかけるという欠点があり、過去に女性関係や、あの年金未納問題では代表辞任までに追い込まれた経緯がある。

年金未納問題は、役所側のミスが原因であるのだが、この事実もあまり知られていない。(無実でありながら、辞任に追い込まれた経緯を見ると、いかにマスコミが情緒的であるのかわかる事例だろう)国民は事実よりもイメージで物事を考える傾向があるので、マイナス要素になっていると思う。(未納ではなかったということを大々的に宣伝すれば挽回できるかもしれないが)

■個人的には、菅氏には薬害エイズ問題解明の発端を作ったと言う実績があり、又、弁舌も鋭く、まだまだやれるので、もう一度、代表をやってもいいのではないかと思う。

■小沢氏の場合は、民主党では初めての代表であり、ある程度の新鮮味はあるかも知れない。しかし、私は不安要素のほうが多いと思う。過去に自民党を過半数割れに追い込んだ時は見事であったが、その後の新進党では、党をまとめることができずに失敗に終わった。その後の自由党も結局は二派に分裂し、結果として自民党と民主党に吸収されて現在に至っている。

この失敗の原因は小沢氏のやり方に問題があったとされる説も、説得力を持って語られている。小沢氏も横溝氏との連帯を模索するために安全保障の合意をする等、ある程度の対話路線を重視する傾向は見られるが、役職を固辞したり、党運営にあまり関わっていないように見受けられる。この事から「壊し屋」としての姿が見え隠れしている。

小沢氏が代表になるのならば、岡田氏ではないが、愚直なまでに日本のため、民主党全体のために行動することが必要だろう。いろいろな経験を経て、「壊し屋」から「作り屋」に小沢氏が変わったと国民が思えるような行動をとるべきだ。

■結論とすれば、菅氏・小沢氏、どちらが代表になろうとも、ことの重大さは変わらない。両氏にはこれ以上日本の政治が空洞化しないためにも、自民党の対抗軸としての民主党再生という重大な責任をまっとうしてもらいたい。





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- 以下引用記事 -
http://www.asahi.com/politics/update/0403/001.html
民主・小沢氏、代表選に強い意欲　３日に見解予定
2006年04月03日03時04分　
民主党の小沢一郎前副代表は２日放映されたフジテレビ番組で、今後の党運営について「先頭でも一番後方でも何でもいいが、頑張る」と述べ、代表選立候補に強い意欲を示した。

３日に見解を明らかにする予定だ。鳩山由紀夫幹事長は２日、週明けに小沢氏や菅直人元代表らと会い、挙党態勢作りに乗り出す考えを示した。 　小沢氏の発言は、前原氏が辞任を決めた３月３１日に収録されたもので、「まだ不完全な政党だが、政権交代することに意味があると国民に理解してもらいたい。そのために一生懸命頑張りたい」とも語った。 　

ただ、小沢氏は「党がまとまることが一番大事だ」と周囲に語っている。選挙戦か、話し合いによる候補者一本化かを問わず、党内が割れる事態は避けたい考えだ。 　鳩山氏は２日、那覇市内で記者団に「国民の期待は小沢さんと菅さんに集中している。世論を党全体で受け止めることが大事だ」と述べ、「好き嫌いを超え、みんなで支え合うことが何より求められる」と強調した。 　

一方、菅氏は３日の衆院行政改革特別委員会で質問に立ち、小泉政権との対決姿勢や政策をアピールする。代表選への対応は明確にしていないが、質問ぶりによっては「立候補への流れが出来ることはあり得る」（党幹部）との見方も出ている。