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スタートレック・コミュニティ

スタートレックを楽しむ人たちのブログです

#96、97 テラプライム

2006-09-22 14:27:16 | ENT
面白かったですよね。
とても良かったと思います。
月面基地や火星がでてきました。
現実の宇宙開発とも少しリンクしたので、
興味深く見ることができました。

ふと思ったのですが、
ENTはこのエピソードから始めたら、
とても面白い出来になっていたのでは…
惑星連邦の「ひな形」ができて、
これから苦労しながら連邦創設まで辿り着きます。
それでも、充分にTOS前史になります。
ENTだって、存分に活躍できるでしょう。
この同盟関係ができたあとに、
ズィンディと戦うことになったとしたら、
もう少し違った流れになった気がします。

きっと制作者の頭の中には、
最後にこのエピソードを、というのがあったと思います。
一番おいしいところを最後に残さず、
ドラマの最初にぶつけてみたら…
結果論ですが、そう思えてなりません。

異星人排斥とか社会的な問題も
重要な要素でしたが、
第3シーズンにみられたような
独善的な雰囲気はありませんでした。
スタートレック的な考え方で進んでいました。

メイウエザーが重要な役回りでしたね。
あの彼女って、
これまでも登場してました?(記憶にない)
マルコムの船酔いとか、
今までにない新たな設定がここにきて
登場人物に深みを与えていました。
もっと早くやっとけよ!という気もします。

「まるごとー」で見たので、
話の間に入ったインタビューも楽しかったですね。
でも、よくよく聞くと、
複雑なコメントが多くありましたよね。
トリップのインタビューでは、
「トレッキーたちの要求は厳しい」みたいな発言があり、
アーチャー船長も
「第3シーズンで終わっていたら辛かったが、
第4シーズンまでできて良かった」みたいなこと言ってました。
製作現場でもいろいろあったんでしょうね。

怒ったり、喜んだり、落胆したり、
いろいろあったENTですが、
「終わっちゃったなあ~」という感慨を抱かせる
前・後編でした。

#94、95 暗黒の地球帝国

2006-09-17 20:18:47 | ENT
身内に不幸がありまして、
先週はずっと不在でした。
先週のパート1をみたあと、
「何て書こうかな」と感想を咀嚼してたら
訃報が届きまして…嵐のような日々でした。

それはともかく、
僕個人としては、この2部作の意図が
全然分かりませんでした。
最後に並行世界と現実世界の接点が何かあるのかな、
と期待してみていましたが、
ホシの「女王様発言」でエンディング。
「To be…」はなし。
こんなもんなんですかね…
キラとかライカーの鏡像世界モノもありましたが、
そこでは現実の物語との接点がありましたよね。
完全なサブストーリーだったんですね。
ある意味で予想外でした。

タイトルの曲まで変わったりして、
造りは物凄く凝ってました。
パート1を見たときは、思わず「おぉ」と声がでました。
期待感モリモリでしたが…

自分的に納得がいってしまったのは、
アーチャー船長です。
全然違和感がない。すごく合ってました。
これで第3シーズンの無法モノぶりも頷ける?
(そんな訳ない!)
そこまで船長を貶めなくてもいいではないか…と
バクラ氏がかわいそうになりました。

ホシやメイウエザーなど
マイナーキャラが逆に主役を食う働きをしたのは
並行世界ならではですね。
トゥポルは髪の毛から飛び出た耳が
アニメの悪魔ようで、何だか気になってしまいました。
どうせなら、八重歯もつけたら面白かったのに。

ストーリー的には見るべき所は皆無でした。
並行世界のことにしてしまったので、
スリル、危機感が全く迫ってきませんでした。
「どうせ別の世界の出来事なんでしょ?」という感じでした。
スタートレックというシリーズで、
毀誉褒貶はありつつも100話近く続けてきたから
何とか最後まで見られた、その程度の話だったと思います。

最終回は近いですね。
これ以上続けてもどうしようもない。
そのくらいの行き詰まり感に満ちていました。
悲しいです。
スタートレックで、
これほどまでに崩壊してしまったシリーズはありません。
視聴率が低かったらすぐに打ち切りという
アメリカのテレビ制作システムでは、
長寿シリーズも例外ではないのですね。
生き残りは想像以上に厳しいのでしょう。
生き残りばかり考えて、ついに自我が崩壊してしまった。
そんな印象さえした、この二部作でした。

書いている自分が情けなくなってきた…

P.S)今回は時期を逸してしまったし、
書いてある内容も独りよがりなので、
いつもの皆さんへのTBを遠慮させていただきます




#93誘惑の甘い罠

2006-09-01 18:23:25 | ENT
コメディのような楽しい作りでしたね。
ストーリーは単純だし、
相変わらずアーチャー船長の行動は妙だし、
突っ込み所は満載でしたが、
今回はなぜかそれらがほとんど気になりませんでした。
一言で言って、楽しかった。

印象的だったのは、
最後に、トゥポルのジョークで
全員が笑うシーンです。
考えてみると、
ENTのクルーは笑わないですよね。
心の底から楽しそうに笑ったシーンを
初めて見たような気がします。
思わず自分も笑ってしまいました。
なんだかうれしい気持ちでした。

オリオンは凄い奴らですね。
いかにも悪役という感じですが、
実は女が支配していたとは…
このオチもなかなかのものです。

それにしても、
トゥポルとの「つながり」ができただけで、
他のクルーが全滅したフェロモンに
全く影響を受けなかったトリップ。
愛の力は強い、ということでしょうか…。
トゥポルがトリップに駆け寄ってキスをしたシーンは、
「キター、キター」という感じでしょうか。
ついに二人の仲も一歩踏み出したようですし、
いよいよ大団円に向けて動き出したのかもしれません。

勝手に転属を願い出ておきながら、
理由もなくENTへの再配属が許されるなんて…
随分寛大な組織ですね。
そういえば、マルコムもオリオンの船に乗り込む際に
船長に同行しましたね。
あの2話は何だったのでしょうか。セクション31は…

でも、全体的に肩の力が抜けた雰囲気は
ENTにこれまでなかったもので、
いい感じだったと思いました

#92優生クリンゴン

2006-08-29 17:49:18 | ENT
クリンゴン、弱かったなあ…
というのが正直な感想でした。
弱いというのは、戦闘に弱いというより、
精神的に脆いということです。

カーレスという言葉がでてきましたが、
カーレスによって導かれたクリンゴンは
純粋で誇り高い種族であったと思います。
だから、暴力的であっても
ファンに支持されてきたのだと思っていました。

しかし、「セクション31」と裏取引をして、
多くの同胞を無情にも「駆除」しようとする様は、
とてもクリンゴンらしくありませんでした。
クリンゴン語を研究しているクリンゴン・トレッキーは
きっと満足しないだろうなあ…と思いました。

コロンビアはもう少し活躍しても良かったのでは…
あれじゃトリップを連れてきただけ、みたいなものですね。
フェルナンデス艦長はなかなか凛々しかったので、
もっとかっこよく頑張って欲しかった感じがします。
ブリッジの後ろの方で動いていた光の柱の意味も
結局分からずじまいでした。

マルコムの処遇は…言うに及びません。
艦長以外の人間(組織)に忠誠を誓った人間が、
何事もなく船に残るなどということが
ありえるはずはありません。
アーチャー船長、甘すぎます。
泣いて馬謖を斬らなければならないところです。
指揮官としての資質が問われます。

トリップとトゥポルの恋愛話は、
どうなんでしょうね?
トリップの変に冷たい態度は
好きな女の子の前で
気張っている小学生にしかみえません。
(もしかして、そういう設定?)
ライカーとトロイ、
ウォーフとダックス
いろんなカップルがありましたが、
この二人は…
個人的にはトゥポルが、かわいそ過ぎる!

何が良くないのでしょうか…いろいろ考えてみました。
CGは素晴らしいし、
TOSの前時代という難しい設定にもかかわらず、
ストーリーのアイデアにも頑張ってますよね。
(第3シーズンに比べて…)
でも、今ひとつピリッとしない。
それは、やはり、登場人物(俳優ではない)が
毅然としていないのだと思います。

アーチャー船長を代表にして、
トリップ、トゥポル、マルコム
ドクター・フロックス
全員、何か起こると、簡単に自分を見失ってしまいます。
今回はクリンゴンまで迷っちゃった。
(全て脚本のせいだと思います)

第4シーズンは悪くないと思います。
他のシリーズほど熱中して見られるか、
と問われると「?」が付きますが、
僕的には平均点をクリアしています。
でも、ENTのクルーに共感できるようになったか、
と問われると、迷わず「ノー」です。
それが、たまらなく残念です。

最終回は近いのに…

#91クリンゴンの苦境

2006-08-18 23:51:07 | ENT
いよいよ万を持して(?)クリンゴンが登場しました。
しかし…余りかっこよくなかったなあ。
シュランのかっこよさが印象深かったせいかな…

今回、悲しかったのはマルコムです。
彼は融通がきかないほどに実直なのが取り柄で、
地味ながらも任務だけはちゃんと遂行するという
キャラだと思っていたのに、
船長やエンタープライズの仲間より大事なものに
忠誠を尽くしていると言わせてしまった。
これは物語的にはマルコムを殺してしまったに等しい。
あの台詞を言ってしまったら、
それがどんな理由であろうと、「セクション31」であろうと
この先、彼は船には戻れません。
船長に向かって「あなたより大事なものがある」
と言わせてはダメです。
それだけは言ってはいけません。
別の台詞を考えて欲しかった。沈黙を守る方がまだマシです。

トリップは船を下りてしまいましたね。
しかし、トゥポルと精神的にまだ切れていないようです。
DS9のシーンを思わせる真っ白な部屋(?)での
会話のシーンは、何だか文字通り白けてしまいました。
「そんなに好きなら、いい加減気づけよ」と。
「俺の人生は君を中心に回っているわけではない」なんて
強がりにしてもキツい台詞でしたね。
なぜ二人がこうもすれ違うのか…僕にはよく分かりません。
この二人のもどかしい恋愛話よりも
もっと物語をダイナミックに動かすエピソードを
重点的に展開した方がいいと思います。

後編ではエンタープライズの苦境に、
コロンビアが助けにくるのかもしれませんね。
そこで何かが動くのかな…二人の仲も含めて
コロンビアはスペースシャトルから名前を取ったのでしょうね。
ほとんど同じ型らしいですが、
発進時にブリッジ内に光が走っていました。
どっかでああいうシーンを見たような気もします。
何のテクノロジーでしょうか…
ENTにはない何かを持っているのかもしれないですね。

そんなこんなでここまで書いてきて、
このエピソードの主役はクリンゴンだったと気づきました。
う~ん、クリンゴンに関する感想がない。
ENTのクリンゴンは何だかアクが弱くて、
違う種族のようです。
地球人をとことん見下し、
カーク船長の息子を簡単に殺してしまった
あの野蛮な種族はどこへ行ったのでしょうか。
心なしかクリンゴン語の発音にも「切れ」がないように感じます。
口から唾や泡を飛ばしながら叫んでほしい。

面白くない訳じゃない。
でも一時間が結構長く感じられたエピソードでした。
次回への伏線を感じ取れなかった、
僕のせいかもしれませんが…