沙希の日記

毎日がつまらない

涙味

2007年04月22日 | ポエム

    涙味 

ある日お母さんは高熱を出して
寝込んでしまった
幼子のことを気にしながら
燃えるように熱い身体を
引きずりながら食事だけは
作らないと頑張てみたが
身体が動かない

でもそんな妻を見ても
お父さんは自分の食べるお弁当しか
買って来なかった

お腹を空かせた 幼子は小さな手で握った おにぎり を
2個お皿に乗せお母さんの所に持ってきた
「おかあちゃん 一緒にたべよう」と
手にいっぱい ごはん粒を付けにっこりと
笑って言った

お母さんと幼子は形の無い 味の無い おにぎりを
手にいっぱい ごはん粒を付けながら食べた
涙味のおにぎり 世界一の味がした

お母さんは笑ってこう言った
「ありがとう とても美味しいよ
今度は一緒に作ろうね」

お母さんは思ったこの子のために
病気なんかしていられないと ・・・     

お勧めのDVDのコメントに

この話が出ましたので探してみたら

見つかりましたので投稿してみました。

この詩は実話です。

今はとても良い旦那様ですよ


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