沙希の日記

毎日がつまらない

「姉の乳癌記録」 10

2005年11月25日 | 日記


一昨日、姉が一時退院しました。
外は晴天でとても気持ちが良かったですが
姉は「先生が、直射日光にあまり当たらないようにって言われた」って
車は遠くにあったので「持ってこようかって」言ったら
姉は「歩いて行く」って
姉の足取りは覚束ない感じで車まで歩くのがやっとって感じでした。

それから
姉と一緒にかつらを買いにデパートに行きました。
前もってリサーチしてあったかつらを姉に見せると
気に入ってくれて、さっそくかぶってみる事にしました。
とても良く似合ってて姉も嬉しそうでした・・・
でも鏡に映ってる姉の顔は泣いているようにも見えました。
私はそんな姉の顔見たら声がうわずって
「よ・良く似合ってるね、若返ったみたいね」
だが黒髪の姉にはカラーが入って入るのはちょい抵抗が
あるみたいで、取り寄せになる事になりました。

それから姉はソフトクリームが食べたいって
食料品売り場に行き美味しそうに食べてました。
そして お腹空いたってうどんも食べてました。
何だか姉が美味しそうに食べているの見てると
嬉しくなりました。

うちに寄って帰りたいって言うので
自慢のPC見せてあげましたw
「凄いねっ」って
私いろんなサイト見せたり、PCに入ってる曲見せたり
何か聴きたいって聴いたら
姉が「ケツメイシ そばにいてが聴きたい」と・・・
あぅ それ持ってないw
私のお気に入りのマッキー聴かせてあげたら
「誰これ?」って  (( ̄□ ̄;)ゲー
私「槇原敬之だよ」
姉「知らない・・・」
o;_ω_)oバタ
私「じゃ ポルノグラフィティは?」
姉「名前だけは・・・」
o;_ω_)oバタ

それから姉の家送って行きました。
姉が「また明日病院連れっててね」
私「うん良いよ~毎日でも行くよ」

何か今、嵐の前静けさみたいです。

「姉の乳癌記録」 9

2005年11月22日 | 日記
のち


昨日病院行くと、抗がん剤の点滴中だった。
吐き気もなく姉は「一番強い薬なのに吐き気ないし、
何所も気分悪くない、私って変なのかな?」って
私は「それだけ丈夫なんだよ、今まで一度も入院してないしね」
姉「食欲もあるし」
私「良いことじゃん」
顔色も良いし、私の方が悪いかもw

点滴が終わろうとしたら
姉が「ナースコールってどうするの?」って
私が「ここを押して呼んで」って言ったら
姉「なんて言ったら良いの?」って
私「点滴終わりました お願いしますって言って」って言ったら
姉「さすがよく知ってる」って
私「だてに4回入院してませんって~」

点滴終わった姉の腕押さえてあげた。
ぷにょぷにょして赤ちゃんのほっぺみたいで気持ち良かった。
私の腕なんか木の枝のように細く硬いのにw

調子よければ 明日退院です。
退院したら
3週間毎に抗がん剤の点滴を後3回して(通院)
小さくなった所で手術だそうです。
1回の投与8万だそうです。
それを4回するそうです。

今度また姉が入院して手術になるのは
来年になりそうです。


今日は、いや昨日から頭痛で
今日病院行けるか心配でした。
家族を出してお薬飲んで寝てたら
お昼にはだいぶ良くなりほっとしました。。

「姉の乳癌記録」 8

2005年11月20日 | 日記


今朝、自治会の掃除でした。
看護士をしてる奥さんも居て、
乳癌について聞いてみた。
「知り合いが乳がんで5センチになってる」って
奥さんは「え・・・5センチって、何で今まで気が付かなかったのだろう、
検診で見つかったの?」
私「自分で気が付いたって」
奥さん「普通癌って何ミリ単位で発見されるだけど、5センチは
大きすぎるね」
私は絶句した・・・
私「抗がん剤で1センチにして 手術するって」
奥さん「それで 取れるといいね」
私は以上の事が怖くて聞けなかった。


月曜から抗がん剤の点滴が始まるので
パジャマの上に羽織るベストが欲しいと
電話があり、買って病院に行きました。

笑顔で「こんにちは~」って
姉は「待ってたよ~」って
さっそく買ってきたベストを
合わしてもらったら、小さかったw
私に合うからと思ったが、甘かった。

今日中に欲しいと言う姉のため
交換してこようとしたら
明日からの治療についての書類を見せてくれた。
抗がん剤を点滴で投与するそうで
でも、副作用が伴うって
吐き気 髪の毛が抜ける 後いっぱい書いてあった。

点滴は一番効果があるやつだが
一番キツイそうだ

・ ファイヴ・エフ・ユー
・ エビルビシン
・ サイクロフォスファマイド

この3種類を投与するって

それとねって姉が
「髪の毛抜けて坊主になるって
だから、かつら買って来て」って
私は言葉が出なかった。
大きく心の中で深呼吸して
「かつらって何所に売ってるかな?」
それが精一杯の返事だった。
今にも溢れ出しそうな涙こらえ
「ベスト買い換えてくるね」って部屋を出た。

駐車場まで泣かないように我慢した
車のドアを閉めると、涙溢れて 溢れて止まらなかった。

買い換えたベストを持って姉の部屋入るまで泣いてた。
部屋の前で涙拭い、笑顔で
「今度は合うかな?着てみて」
姉は「うんうん 合う合う ありがとう、
明日も来てね貴女だけが頼りだよ」って

まだ書きたいけど、もう書けません。
PCの画面が涙でにじんで見えません。


「姉の乳癌記録」 7

2005年11月19日 | 日記


昨日、姉の病室に行くと姉は
待ってましたかのように私を迎えた。
働き物の姉は(私と正反対w)暇だと
食事の時間が待ちどうしいって
私が「食事は朝8時 昼12時 夜 5時でしょ」って
言ったら「さすが 4回入院しただけあるね」ってw
褒めらてたかな?

病室は息苦しいと、同じ階にある
休憩所に二人で行った。
そこで姉はこれからの治療について話始めた。
来週から抗がん剤の投与が始まり
5センチある癌が1センチになった所で
手術するらしい。
もちろん抗がん剤投与して消える場合があるそうで
その時は、手術はないそうだと
それを願いたい。

手術する場合一回退院するらしい
それから再度入院になるって

来週からの抗がん剤治療が心配だ
吐き気するだろうな・・・
苦しいだろうな・・・

実の伯母が看護士で 5センチになってる事言ったら
「5センチにもなってて何で気が付かなかっただろ」}って

「たった一人の妹なんだから、お姉さん見てあげてね」って

頑張ります~~~~~
(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!

「姉の乳癌記録」 6

2005年11月17日 | 日記


昨日の夜、姉から電話があって
明日、朝11時に入院するからって
午後4時だったのがまた変わったみたいだ。
私はいつもより早く寝る事にした。
咳もだいぶ良くなり寝れるはずだが
なかなか寝付けない。

寝不足で目が覚めて
いつもの家事をして、姉の家に向かった。
いつも通る道だが、遠いような近いような
いろんな事を思い出しながら車を走らせた。
姉は「いらっしゃい、お世話になります」って笑顔だった。

そんな姉だが部屋に入ると
暗い顔になり、辛い思いを話してくれた。
私は。ただうなずくだけだった。
姉は私に「貴女だけが頼りだからね」って
私だって姉が頼りなんだから・・・
霞んだ目、拭いて助手席に姉乗せて
病院に向かった。

受付を済ませた姉と看護士さんとで
病室に向かっていると
看護士さんが「入院は初めてですか」って
私、おもわず「5回目です」って自分の事言いそうになった(笑)

病室は4人部屋だった。
姉は病室に入ると、「初めてで分からない、教えてねって」って
私に聞いてきた。
「私だってまだ4回しかした事ないよ」って笑った。
「入院の準備終わったから、私帰りるね」って言ったら
姉はとても寂しそうだった。
また、明日来るねって病室を後にした。

家に帰って初めて子供に「おばちゃん入院したからねって」言った。
子供は「何で入院したん」って
私は「それは・・・」
子供「教えてよ」
私「癌だよ」って
子供「お母さんも癌になるん?」
私「なる可能性はあるね」
子供「なったら 死ぬん?」
私{死なないよ・・・]
子供「ふ~~ん}

叔父 胃癌で亡くなってるからね・・・
それは言えなかった。

私は家事に戻った
また大きな声で
「こら~~片付けてって」子供叱った。