ラダーマンのスポーツ応援団 日記

どさんこ選手にスポット!(北海道のスポーツ情報発信)

日本オリジナル

2008年02月06日 08時39分03秒 | 情報など
野球には硬式と軟式があります。
おそらく皆さん、ご存知でしょう!
元々、軟式野球は日本独自に考案されたのですが、現在は海外でも試合が開催されるほどになりました。

しかしテニスの軟式は日本で誕生し、日本でしか試合が行われていません。
ご存知でしたか?
この軟式テニスは日本の体育学校でテニスを教え始めた事に誕生したもので、完全な日本オリジナルなのです。
明治12年、東京に体育教師の育成を目的にした「体育伝習所」が開設されました。
この当時はアメリカから招いた講師(リーランド)が来日と同時にアメリカの硬式テニス道具を一式持ち込み、教え始めました。

その後、体育伝習所が東京高等師範学校に合併される事になり「東京高等師範・体育科」として再スタートを切ることになりました。
その頃、最初に持ち込まれたテニスボールなどが古くなっていたため、日本で間に合わせる事が出来ないかと言うことになり「従来のテニスボールより良く弾み、しかも安い」と言う理由で、ゴム会社にテニス用のゴムボールの生産を発注したのが軟式テニスが生まれたきっかけです。
つまり「日本人の体力でも遠くまで飛ばすことが出来、安いから」と言う理由で軟式テニスが誕生したのです。

そして、この体育科で勉強をした生徒たちが、やがて体育教師として全国へ赴任し、赴任地でゴムボールを使った軟式テニスを生徒達に指導することになるのです。
明治末期の記録によると、軟式テニスは日本人にとって一般的なスポーツになり、当時は野球以上に人気があったといわれています。

しかし現在では中学校のテニスでも軟式は廃れ、硬式テニスを選択する学校のほうが多くなっているそうです。
日本人の体力にあった日本だけのテニスを見直してみてはいかがでしょうか?

虹色仮面